「あるあるネタ」は英語でどう言う?

いわゆる「あるあるネタ」は、英語では common things のような表現がいちばん無難でしょう。つまり「ありがちな事」「よくある事」と表現するわけです。

ネタの「お題」として掲げる(「飼い猫あるある」のような)文言としては、 10 things (that) cats do のような表現形式が半ば定番といえます。

「あるあるネタ」そのものは笑いの要素として普遍的、であるとしても、それが海外でも日本のように「あるあるネタ」という(お笑いのカテゴリーとして)確立しているかどうかは、また別の話です。

そもそも「あるあるネタ」とは何のことか?どいういう意味で「あるあるネタ」という言葉を使おうとしているのか? その辺をしっかり認識できれば、適切に換言して対応する英語表現を見つけることも難しくはないでしょう。

「あるあるネタ」を英語で表現する言い方

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「あるあるネタ」には、《椅子 と chair》のように1対1に対応しうる英語表現が、これといって特にありません。少なくとも、コメディアンの芸風として確立されるには至っていません。多分。

日本のお笑い芸人チャド・マレーン(Chad Mullane)は、あるあるネタが「日本ならでは」の芸風であると指摘しています。人種も宗教も多種多様な欧米文化におけるお笑いは、日本のお笑いとは前提が異なるのだとか。

なぜ日本の芸人は”風刺ネタ”を避けるのか ―― プレジデントオンライン

ありがちな事。誰もが身に覚えのある行動。言われてみれば確かにと思える典型・類型。そんな風にかみ砕いて換言すれば、言わんとすることは伝わるでしょう。

common things

「あるあるネタ」の趣旨を表現する場合に最も使い出のある言い方は、common でしょう。common things あるいは common story のように名詞を修飾する形で表現できます。

common は「共通の」「共有の」「公共の」あるいは「平凡な」「ありふれた」「通俗的な」といった幅広い意味合いで用いられる形容詞です。文脈によっては「よくある」「ありがちな」という、あるあるネタを指す意味合いでも使えます。

ただし common things そのものは「よくある事」という意味合いを示すだけであり、「共感や既視感が笑いを生むネタ」という前提は特にありません。心得、覚え書、ヒヤリハット事例を紹介するような文脈でも使われます。

things (that) one do

things cats do とか things mom do のような表現は、おおよそ日本語の「あるあるネタ」のような(笑い話の)ニュアンスを込めて用いられることの多い表現です。

とりわけ 「7 things cats do」 という風に数字を挙げてウェブ上の記事タイトルとして掲げられている場合、これは「猫あるある」「おかんあるある」のような趣向で用いられている可能性が濃厚です。

ただし things one do という言い回しもそれ自体は「~がすること」という程度の意味合いです。文脈によっては、あるあるネタとは違った「猫のしぐさ」紹介のような内容かもしれません。

things mom say

things one do の do 部分は固定的な語というわけではなく、 say や like のような動詞に置き換えられて「言いがちなこと」「ハマりがちなもの」といった意味を示す言い方にされることもよくあります。

stuff mom say

things を stuff に置き換えて表現される場合も多々あります。

この stuff は「何かのモノ」という漠然とした対象を指す通俗的な表現です。意味合いは things とほぼ同じ、ニュアンスはぐっとカジュアル寄りです。

 


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