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外国人観光客の旅館への宿泊が減少しているという事実

観光庁によれば、2016年の訪日外国人観光客は2,403万9,000人で、前年比21.8%増となり過去最多の訪日者数を記録しました。国・地域別で見ると、中国が637万人、韓国が509万人、台湾が417万人で全体の半数以上を占めています。外国人観光客を相手にする企業にとっては、中国や韓国、台湾からの旅行者の動向を知ることがビジネス成功への近道といえます。その中で、外国人観光客の旅館への宿泊が減少していることがわかりました。外国人観光客は旅館よりも安価なビジネスホテルに宿泊する傾向にあるようです。

中国、台湾からの旅行者の旅館宿泊率が大きく減少

下のグラフは、外国人観光客が訪日した際に「旅館に宿泊した」と回答した人の割合を国別に表したものです。グラフを見ると、全体では2012年第1四半期49.3%だったのが2016年第4四半期には32.3%に減少していることがわかります。また、中国台湾からの旅行客の利用率が大きく減少し、韓国も減少の一途を辿る結果となりました。米国は利用率はそれほど高くないものの、2012年以来、20%前後で推移しています。

出典:旅行・観光消費動向調査(観光庁)

 

その一方で、外国人観光客数は年々増加していますので、宿泊者数(実数)は増加していると予測できます。旅館よりも宿泊費の安価なビジネスホテルを利用する外国人観光客もいますが、旅館には旅館の良さがあります。旅館業者には、ビジネスホテルに負けない「おもてなしの心」や外国人観光客とのコミュニケーションで必要な「英語力」が求められています。

 

訪日外国人観光客推移

出典:訪日外客統計の集計・発表(日本政府観光局)

 

旅館は減少、ホテルは増加の傾向

下のグラフは、ホテルと旅館の施設数、および客室数を、2011年度を100%にした場合の推移を表したものです。ホテルは微増していますが、旅館は10%前後の減少が見られます。旅館数の減少も外国人観光客の旅館宿泊率減少の一因であることがわかります。

出典:衛生行政報告例(総務省統計局)

 

ホテル、旅館の施設数、客室数推移

出典:衛生行政報告例(総務省統計局)

 

自然・景勝地観光が増えて旅館への需要が増加する

下のグラフは、外国人観光客が日本で何をしたかを表したものです。1位は「日本食を食べること」、2位は「ショッピング」でいずれも高い人気であることがわかります。そして3位には「自然・景勝地観光」がランクインしています。自然・景勝地観光をした観光客は、2012年から徐々に増えています。特に、中国からの観光客の10人のうち7人が自然・景勝地観光をしています。観光地の近くに所在する旅館のニーズは今後、増加すると予想できます。

出典:旅行・観光消費動向調査(観光庁)

 

下のグラフは、上記「日本でしたこと」以外の項目の推移を表したものです。いずれも大きな変化は見られませんが、「温泉入浴」については、1月~3月の第1四半期の比較的寒い時期の利用が高い傾向にあります。また、「日本の歴史・伝統文化体験」と「テーマパーク」は、4月~9月の第2、第3四半期の比較的暖かい季節の利用が高くなっています。

出典:旅行・観光消費動向調査(観光庁)

 

関連サイト

観光産業の現状について – 観光庁
ホテル業界におけるベンチマーク制度の検討状況について – 日本ホテル協会
旅館業の実態と経営改善の方策 – 厚生労働省

 

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