「ありがとう」を英語でどう言う?場面別ニュアンス別のお礼と感謝の上手な言い方

「ありがとう」という感謝の気持ちを英語で伝える表現は、ズバリ  Thank you. です。本当です。ありふれた表現ですが、これだけで感謝の気持ちがちゃんと伝えられます。

日本語だったら「ありがとう」が使える、という場面なら、Thank you . と表現できる。そう捉えてしまってよいでしょう。

気さくな(カジュアルな)会話の中でも、少しかしこまった(フォーマルな)会談の中でも、Thank you. で感謝の気持ちを表現できます。

Thank you.
ありがとう(ございます)

表現に迷って言いよどむくらいならサッサと Thank you. で感謝を伝えてしまいましょう。

もちろん、Thank you. の他にも感謝を伝える表現は沢山あります。「とても感謝している」という程度の強さを伝えたり、「いつもありがたく思っています」というような形で伝えたりする場合には、Thank you. 以外の表現を選んでみてもよいでしょう。

たとえば、場面や状況に応じて、Thank you very much . という風に言葉を足せば丁寧なニュアンスが表現できます。

あるいは、 Thank you for your kindness. という風に言葉を補えば「何について感謝しているのか」という部分を明示できます。

感謝の言葉は、英語・英会話の中で最も重視するべき表現です。英語表現の最重要キーワードといってもよいくらいです。出し惜しみせず、機会があれば積極的に言葉にして伝えましょう。

みんなの回答:「迅速かつ丁寧な対応いただき、ありがとうございました」は英語でどう言うの?

目次

「ありがとう」を英語で伝えるなら、まずは基本表現「Thank you.」を使いこなそう

英語にも感謝を伝える表現は色々とありますが、その中でも Thank you. はいちばん基本的であり、汎用的で、たいていの場面・脈絡で無難に使える感謝の表現です。

Thank you for ~ のようにヒトコト付け足す表現を thank you の派生表現として(含めて)捕らえてしまえば、もう大半の場面において Thank you (~). の表現が適切に使えると言ってしまえます。

真心を伝える言葉はシンプルであればあるほど伝わりやすいものです。感謝の強さやニュアンスは、言葉そのものよりも、むしろ表情・身振り・声の調子、言い出す場面(前後の脈絡)などで表現した方が効果的です。

ということで、まずは「 Thank you . 以外の適切な表現を探す」と考えるよりも先に「Thank you . の言葉を使ってどのように感謝を表現するか」と考えることをオススメします。

――【余談】――
Thank you. は、I thank you. の主語が省略された慣用的な言い回しである、と解釈できます。thank は「感謝する」という意味合いの他動詞です。
つまり、 (I) thank you. を文字どおりに直訳すると「(私は)あなたに感謝します」といった表現に近いといえます。
「ありがとう」という訳語はちょっと意味を汲んだ(意訳の入った)表現かもしれません。
とはいえ、Thank you. と「ありがとう」は意味、用法、使いどころやニュアンスはほぼ完璧な対応関係にあります。
ということで「Thank you. = ありがとう」という対応関係で把握してしまって大丈夫というわけです。

「ありがとう」と英語で伝える場面で「Thank you. 」がサラッと言えるようになったら、少し表現を工夫して、丁寧なニュアンスやカジュアルなニュアンスを演出してみましょう。

「ほんとにありがとう!」感謝の強さを伝えるなら Thank you so much !

感謝の気持ちは Thank you. だけでも伝わりますが、さらに Thank you so much. あるいは Thank you very much. のように表現を付けたして強調すると、「とっても感謝しています」「本当にどうもありがとう」という感謝の気持ちの強さが表現できます。

very much も so much も、いずれも動詞に係った副詞表現です。

実際の使用頻度としては、 Thank you so much. のほうが日常的によく用いられているといえます。とはいえ ~ very much も決して使われていないというわけではなく、普通に通用します。

Thank you so much.

本当にありがとう

Thank you so much. は感謝の度合いを so much(≓とっても!) で強調した言い方です。

so という単語のニュアンスがややカジュアル寄りであり、フォーマルな場面で丁寧にお礼を述べるような場面には不向きですが、家族や友人といった近しい間柄の人に親しみを込めて感謝するような場面にはぴったりです。

Thank you soooo much !!

「so」は、語気を強めて伸ばし気味に発音することで、強調の度合いを示しやすい語です。つまり、Thank you sooooo much ! という風に so を大げさに強調することで「ほんっッッッとうにありがとね!」みたいな直情的ニュアンスが表現できます。

会話中では「そーーーーー」と伸ばして発音する感覚で、Twitterやメール、チャット等で文字として表記する場合も soooo のようにoをいくつも連ねることで表現されたりします。

Thank you very much.

ありがとうございます

Thank you very much. は、Thank you . よりも懇切で篤い感謝の表現であり、Thank you . および Thank you so much. と比べるといくぶん丁寧な響きを含むニュアンスの表現といえます。

親密な間柄の人に対する感謝としては、いくぶんよそよそしい印象を与えることもあり得ますが、初対面の相手へ感謝を述べる場面や、多少かしこまった振る舞いが求められる場面、あらたまってお礼を述べるような場面などでは、ほどよい丁寧さとして上手く響きそうです。

Thank you very much. と Thank you so much. の具体的な違いとは

so much と very much は、強意強調の表現である、という点では大きな違いはありません。

でも very には、やや客観的な尺度を用いて述べている感じがあり、so は逆に主観を主とする尺度を用いている感じがある、というニュアンス差があるようです。

英語圏のQ&Aサイト「Quota」上の質問と回答――
( https://www.quora.com/What-is-the-difference-if-any-between-Thank-you-so-much-and-Thank-you-very-much )

【Q】
What is the difference, if any, between “Thank you so much” and “Thank you very much”?
「Thank you very much.」と「Thank you so much. 」の違いって、もし違いがあればだけど、一体何だろう

(ネイティブスピーカーDylan Turnerの回答)
“Thank you so much” is very personal and deep.
“Thank you very much” comes off as more formal.
so much の方はかなり私的(個人的)かつ深い感謝。
very much の方は、もっとフォーマルと受け取れる。

(作家Drew Nicholの回答)
‘Thank you so much’ (emphasis on ‘so’) conveys a deeper, more heartfelt gratitude, often with an overtone of surprise and also of humility.
‘Thank you very much’ is a little more mundane even if ‘very’ is emphasised.
But the meaning of each is the same.
so much の方は、(so を強調すると)より深く心のこもった感謝を伝える。驚きやへりくだりのニュアンスを含む場合もよくある。
very much の方は、very が強調されたとしても、やや凡庸。
とはいえどちらの表現も意味は同じ。

ちょっと変化球っぽい言い方として、否定文をった言い方もできます。

I can’t thank you enough.

感謝してもしきれません

「どれだけお礼を言っても充分(enough)でない」と述べて感謝の度合いの強さを表現する言い方。

本当に深く感謝している、言葉では言い尽くせないほど、という雰囲気はこうした表現が合います。

I humbly thank you.

謹んで御礼申し上げます

humbly は「謙遜して」「平伏して」といった「腰を低くする」意味合いの副詞表現です。thank you を humbly で修飾することによって謙譲表現のようなニュアンスが出てきます。

主語 I が明示されている点も丁寧でかしこまった表現というニュアンスを色濃くしています。大分かしこまった場面に合う表現といえるでしょう。

よりカジュアルな雰囲気は省略気味の表現で演出できる! 9種類の具体的フレーズ例

英語には、言葉を費やすことが表現の丁寧さにつながり、言葉を簡素に済ませるとカジュアルな雰囲気が出る傾向があります。

カジュアルな表現は、相手との親密さ(心理的距離の近さ)を表現する手立てでもあります。使える場面では積極的に使っていきましょう。

Thanks.

ありがとー

Thanks. はかなりカジュアルな雰囲気のある表現です。日本語で「お、サンキュー!」と述べる場面に近い軽いノリがあると捉えて良いかもしれません。

文法的には、Thank you. の thank は他動詞と解釈できますが、Thanks. の thank は名詞 thank の複数形と解釈できます。とはいえ、どちらも文法の枠組みを外れた慣用的な言い回しです。

thank の語は音節(syllable)が1音しかありません。つまり、すごく言いやすい一言です。

Many thanks.

ほんとにありがとね

thanks を強調する表現として、 many を加えて many thanks と述べる言い方があります。(thank が名詞で、しかも可算名詞扱いされていると推察できます)

たくさんお礼を言いたいというニュアンスを軽く伝える表現と言えるでしょう。字面通り「多謝」と訳すのも乙です。

Tanks a lot.

ほんとにありがと

Tanks a lot. は Thank you so much. と同じ感覚で使える感謝の強調表現です。フランクさの度合いも強めなので、カジュアルな場面で使いましょう。

Tanks a lot. の文法的構造は実は微妙です。この thanks は thank you が短縮された言い方と捉えてしまった良いかも知れません。

Thanks a ton.

ほんっとにありがと

Thanks a ton. は、Thanks a lot. とほぼ同じ意味の、口語的なフレーズです。

ton は重量の単位ですが、俗に(a ton の形で)「はるかに」「ものすごく」という意味で用いられることがあります。

Thanks a million.

ほんとにほんとにありがと

もっと存分に感謝の度合いを強めたい場合には thanks a million という言い方も使えます。

million (100万)は数を誇張して述べる典型的な言い方です。「100万」という桁そのものに具体的な意味があるわけではありませんが、

Thx ( tnks )( tnx )

ども。あり。㌧

ソーシャルメディアやチャットなどのでテキストを記述する(かなりフランクな)場面では、thanks の表記を削って thx と綴る場合が多々あります。読み上げるとすれば thanks と同じ /θaŋks/ の発音になるでしょう。

インターネット上のくだけたコミュニケーションでは意思疎通できるギリギリまで文字を削って隠語めかす言い方がよくあります。たとえば brother → bro とか、yes を y とだけ書くような場面もあります。

英語のネットスラングの意味を初見で見破るテクニック

Spank you !  (Spanks !)

どうもな!

Spank you ! は Thank you. のもじり(訛り?)表現として用いられることのあるスラングです。

普通の英語辞書(英英辞書)には載らず、Urban Dictionary に載るという程度にスラング色の濃いスラングです。

thank の発音は /θæŋk/  、spank の発音は /spæŋk/ です。音韻の共通点を楽しむ系のスラング。しかも spank  は「ぶつ」「ひっぱたく」という意味を基本とする語であり、「スパンキング」を指す語です。要は粗暴な語彙。その辺もスラングとして好まれる所以でしょう。

少しでも相手への敬意を表する必要がある場面では、用いないように。

Thank you anyway. (※番外編)

いずれにしてもありがとう

Thank you anyway. は、結果は不本意に終わった(うまくいかなかった)けど、そこに至るまでの協力や応援などの厚意についてお礼を言う、という場合に使われる表現です。

anyway は「とにかく」「どのみち」といった意味合いの語。

たとえば、どうしても欲しいものがあって、友人にも入手方法を探してもらったり購入手続きを手伝ってもらったりしたけれど、結局手に入らなかった、という状況で使えます。

Thanks a bunch.(※番外編)

そりゃどうも(棒

Thanks a bunch. は、字面上は Thank you very much. とほぼ同義と捉えられる表現ではあります。bunch は「束」とか「群れ」と意味する語で、ひとまとまり(大量)の意と解釈できます。

しかしながら、この Thanks a bunch. というフレーズは皮肉めいた意味を込めて(ありがた迷惑のニュアンスで)用いられるフレーズとして定着しています。

例えば Macmillan Dictionary では「thanks a bunch」という見出し語を掲げ、使用機会について「This phrase is often used when you are angry or ~」という風に述べています。

thanks a bunch – definition and synonyms
thank you very much. This phrase is often used when you are angry or as a joke when you really are not grateful
どうもありがとう(の意)。このフレーズは往々にして、ほんとは感謝していない場面で怒り混じり・冗談交じりに用いられる
―― macmillandictionary.com

Thank you for ~  の形で感謝している具体的な内容を明示できる!25種類の具体的フレーズ例

ちょっと時間が経ってからお礼を言う場合や、お礼の対象になり得る行動がいくつか挙げられる場合は、何事について感謝を述べているのかも言い添えて伝えましょう。

「~について感謝します」という意味は基本的に thank you for ~ という言い方で無難に示せます。

for は前置詞なので、続く語は名詞でなくてはならないという点に注意しましょう。行為・行動について感謝する場合は、その行為を指し示す名詞表現か、あるいは動詞を動名詞の形にして用います。

Thank you a lot for everything !
何から何まで本当にありがとう
Thank you very much for coming to my party.
パーティにお越し頂きありがとうございます

「感謝の対象となる行為」というか、「相手に感謝を伝える場面」というか、いわゆる感謝フレーズの使用場面は大方絞られます。

「連絡くれてありがとう」とか「心配してくれてありがとう」というような、発生しがちな状況で使える感謝の表現は、あらかじめ把握しておきましょう。そうすればスンナリと感謝の気持ちが伝達できます。

Thank you for your email.

メールをありがとう

Thank you for your email. は、電子メールのやりとりをしている際に使える基本フレーズです。やりとりの内容いかんに関わらずメールを送ってくれたことに対して感謝の気持ちを伝えます。

日本語の「メールを送ってくれてありがとう」の感覚で考えると、Thank you for sending ~ のように言いたくなりますが、こう表現すると、 send =メールを送信した事実という部分に特に焦点をあてたニュアンスが生じ、メールの内容が二の次みたいな雰囲気になりかねません。

いっそ Thank you for your email. をそのまま定型表現として覚えてしまいましょう。

Thank you for your comment.

コメントをありがとう

ソーシャルメディアへの投稿などにコメントをつけてもらった際の返答は Thank you for your comment ! が定番と言えます。

you は複数形(あなた方)の意味も取れるので、複数名からのコメントに対して Thank you for your comments ! と一括返すこともできます。

Thank you for your message.

メッセージをありがとう

お祝いの言葉、言づて、コメント等々、言葉を投げかけてもらった場面では Thank you for your message. の一言が幅広く使えます。

表現自体はメッセージ(をくれたこと)へ感謝することのみ示すため、お祝いのメッセージに対して用いればお祝いへの感謝を、備忘のための念押しの一言に対して用いれば念押し気遣いへの感謝を、と、何にでも対応できる汎用的な言い方です。

Thank you for your reply.

返信をどうもありがとう

Thank you for your reply. は、手紙・メール等の往復のやりとりで便利使える表現です。

メールでは冒頭でまず感謝を述べる、次に本題に入る、という構成がよく使われます。まず相手への感謝を表明することで、相手もポジティブな気持ちになり快く本文を読み進められます。

Thank you for the reply. でも通じます。

相手が迅速に返信してくれた際には Thank you for your quick reply(早々の返信をありがとう)のように表現すると、返信そのものへの感謝と返信の早さへの感謝も表現できます。

みんなの回答:返信をありがとございます。は英語でどう言うの?

Thank you for calling me.

電話してくれてありがとう

Thank you for calling me. はもっぱら電話で用いられる感謝表現です。待ち人からの電話、あるいは、本来こちらから連絡すべきといえる所を相手が電話して来てくれた場合などに使われます。

Thank you for giving me a hand.

手を貸してくれてありがとう

give me a hand は「手を貸す」という意味合いの言い方。手助け・助力に対する感謝の気持ちを伝える表現として幅広い場面で使えます。雑用やちょっとした事の助力といったニュアンスがあるかも知れません。

使用場面は幅広く、たとえば荷物運びを手伝ってもらった時や、食事の支度を手伝ってもらった時など、場面を問わず使えます。

Thank you for your concern.

心配してくれてありがとう

「大丈夫?」「どうしたの?」「何かあったの?」というように、心配げに声をかけてくれた人には、Thank you for your concern. と返しましょう。

体調を崩したときや悩みを抱えている時などに、声をかけてもらえることは、ありがたいものです。

できれば可能な範囲で事情を伝えて、相手を安心させたいものです。このところ忙しくてね、とか、そんな感じで。

Thank you for your information.

教えてくれてありがとう

Thank you for your information. は情報(情報提供)について感謝する表現です。そのまま訳せば「情報をありがとう」、意味を汲んで自然に訳せば「教えてくれてありがとう」。助言・情報共有をもらった場面で使えるフレーズです。

「for your information」は、これ自体、「ご参考まで」という意味で(自分が教える側で)(ちょっとした付言として)(たいてい「FYI」という頭字語の形で)用いられる言い回しでもあります。

「参考までに」「ご参考まで」は英語でどう言う?

Thank you for your information. という言い回しは、この際 FYI とは切り離し、あくまでも《Thank you for ~》あるいは《Thank you for your ~》というカタマリに焦点を当てた脈絡で把握しましょう。

Thank you for your birthday wish.

誕生日お祝いメッセージをありがとう

birthday wishes は「誕生日のお祝い(メッセージ)」を指す表現です。Happy birthday! のような言葉をもらった際にはコレで返しましょう。

Thank you very much for remembering my birthday.

誕生日を覚えていてくれてありがとう

普段はコミュニケーションを取る機会の少ない友人・知人から誕生日のお祝いメッセージを贈ってもらった場合などには、Thank you for remembering my birthday. のような表現でメッセージを返してみましょう。「覚えていてくれたんだねありがとう」と返すことで、より状況に沿った返信メッセージに近づき、定型的でない心のこもった雰囲気が出せます。

Thank you so much for your lovely wishes for me.

素敵なお祝いをしてくれて本当にありがとう

lovely wishes は日本語の「素敵なメッセージ」くらいの意味合いで、愛おしい、可愛らしいといったニュアンスを強めに表現できる言い方です。親しい友人か真心の伝わるメッセージややバースデーカードを受け取った際などにはぴったり来る表現です。

Thank you for your time.

お時間をいただきありがとうございます

Thank you for your time. の一言は、会議や打ち合わせなどで参加者の面々へ「時間を割いてくれたことへの感謝」を伝える表現です。

打ち合わせを始める際に冒頭の一言として述べてもよいし、打ち合わせの最後に締めの一言として述べてもよいでしょう。

Thank you for your cooperation.

ご協力ありがとうございます

協力(cooperate)への感謝を伝える表現はシンプルで、幅広い場面で使えます。

公共交通機関などでは、乗客へ利用中の注意事項・禁止事項(携帯電話の使用を控える等)を伝える際に Thank you for your cooperation. のフレーズを言い添えます。お願いと同時にお礼を述べて積極的な協力を依頼している形といえます。

Thank you for coming.

来てくれてありがとう

Thank you for your kind consideration.

ご配慮いただき(ご高配いただき)ありがとうございます

Thank you for your kind words.

優しい言葉をくれてありがとう

Thank you for your hard work.

おつかれさまです

hard work (勤労・激務・頑張り)に対する感謝の表現は、文脈によっては日本語の「おつかれさま」に通じる(「ねぎらい」の)意味合いで使えそうです。

「お疲れさま」「おつかれさん」は英語でどう言う?

Thank you for your continuous support.

いつも応援してくれてありがとう

Thank you for your support.

お力添えありがとうございます

support は「支援」「応援」「援助」といった意味合いの表現で、文脈によっては日本語の「お世話になります」「お世話になっております」に通じる意味合いの表現として使えます。

「よろしくお願いします」は英語でどういう?
「いつもお世話になっております」を英語で表す上手な言い方

Thank you for your interest.

ご興味をお持ちいただきありがとうございます

Thank you for your invitation.

ご招待いただきありがとうございます

Thank you for your nice present.

すてきなプレゼントをありがとう

Thank you for your trouble.

お骨折りいただきありがとうございます
(ご面倒をおかけしてすみません)

trouble は日本語的「トラブル」の意味合いの他に「労苦」「骨折り」「面倒なことをわざわざする」という意味合いがあります。

Thank you for your trouble. は「ご面倒をおかけしてすみません」あるいは「どうもお手数をおかけしました」に近いニュアンスの表現といえます。(日本語は「お礼」が「お詫び」の表現になるという所は興味深い)

Thank you for your patience.

お待ちいただきありがとうございます
(お待たせしてどうもすみません)

Thank you for your patience. は日本語の「どうもお待たせしました」「お待たせしており申し訳ありません」に相当する定型的なフレーズです。

patience は「耐える」「辛抱する」という意味合いの語。やはり英語ではお詫びではなく感謝を述べる表現方法をとるわけです。

Thank you for waiting.

お待たせしています

Thank you for waiting. は、待たせている相手に対する感謝(お詫び?)の表現です。使用場面は Thank you for your patience. と同じといえますが、よりカジュアルなニュアンスがあります。

かしこまった場面では「 ~ for your patience」を、すこし気さくな場面では「~ for waiting」を、と使い分けましょう。


「thank you」以外の表現で、丁寧に感謝の気持ちを伝えられるフレーズ

感謝を示す表現としては、Thank you の他にも I appreciate や I am grateful といった表現もあります。

appreciate や grateful を使った感謝の表現は、日本語でいう「お礼申し上げます」「ありがたく存じます」に相当する表現です。「ありがとう」よりも丁寧でフォーマルな印象を伴います。

grateful (感謝しております)

grateful は、「感謝している」「ありがたく思っている」という自分の気持ちを述べる語です。形容詞なので be動詞を伴って I am grateful (for ~) . の形で述べられます。

I am grateful (for ~)

たいへんありがたく存じます

grateful はビジネスシーン等でお礼の気持ちを伝える際におすすめできる表現です。ビジネスシーン以外でも、やや改まった感謝のフレーズとして活用できます。

I’m so grateful for your advice.
アドバイスいただきありがとうございます

thankful(感謝しきりです)※ニュアンスと使いどころは微妙

grateful と同様に「感謝の気持ち」を示す形容詞に thankful があります。I’m thankful for the help. のような言い方で叙述でき、文意も「(~を)ありがとうございます」と訳せる意味合いです。

I’m thankful to you for your support .
ご援助いただき本当にありがたく存じます

ただ、thankful はどちらかというと「自分は幸運と思う」「よかった」というニュアンスを強めに含む表現とされます。「いや~よかったよかった」といって半ば間接的に感謝を示すみたいなニュアンスが出ないとも限りません。その点ちょっと注意が必要かもしれません。

appreciate ~ (感謝しています)

appreciate は「感謝する」「ありがたく思う」という意味の動詞。他動詞なので目的語を取ります。目的語は、人(感謝する相手)ではなく、相手の《行為》《厚遇》に焦点を当てた語が置かれるのが基本です。自ずと前置詞 for は不要ということになります。

I appreciate it.

感謝申し上げます

appreciate は基本的に「価値を認める」「高く評価する」という意味の単語です。そう捉えておくと、appreciate の目的語が「人」でなく「その人の厚意」部分に焦点を当てることも納得しやすいでしょう。

I really appreciate your kindness.
ご厚意に感謝いたしております

しかしながら、人(you)を目的語にして I appreciate you. という風に表現しても、感謝の気持ちは、ちゃんと伝わります。文法的に不正確な部分があっても大丈夫、伝わります。

I truly appreciate you.
ほんとうに感謝しています

「your +(親切・厚意)」の表現で感謝の相手を明示する

I am grateful も I appreciate も、それ自体は「感謝している」ことしか表しておらず、「あなたに(感謝します)」という部分を明示しません。文脈によっては感謝の対象が曖昧になることもあります。

I appreciate your concern. のように、名詞を所有格で形容して表現すると、「あなたの気づかい(に)」という趣旨が満足に表現できます。

I am grateful for your advice.
助言いただきありがとうございます
I appreciate your concern.
お気遣いありがとうございます

所有格代名詞 your を使わずに対象を示す場合、grateful なら grateful to you for ~ のように表現しましょう。

appreciate の場合は I appreciate you doing. の形で表現する言い方があります。

I am very grateful to you for your kindness.
ご厚情に深く感謝いたしております
I appreciate you pointing it out.
ご指摘に感謝いたします

happy(嬉しく思います)

happy(嬉しい)は、それ自体に「相手への感謝の気持ち」の意味合いを含んでいるわけではありませんが、相手に感謝していることを伝える表現として十分に使えます。

ただし、happy を使った言い方は「(あなたと~できて)私は幸せ者です」という切り口の表現になり、Thank you. その他の感謝表現とはちょっと要領が違います。

I’m very happy to ~

~できて幸せです

I’m very happy はたいてい直後に  to を続けて 「(行動)てきて私は嬉しい」と述べる言い方になります。結果として感謝の気持ちを伝える格好です。

I’m very happy to meet you.
お会いできて幸いです(= お合いいただきありがとうございます)

もっと柔軟な発想と表現で感謝の気持ちを伝えよう

「ありがとう」に対応する英語表現は、 thank youappreciate 、それに grateful 。このあたりを押さえておけば堅実です。しかし他にもいくらでも「感謝のきもち」の伝え方はあります。場合によっては単に「ありがとう」と述べる以上に、真心や感謝の深みが伝わるでしょう。

表現を修辞的に練る必要はありません。ただ、感謝の気持ちを素朴に、ありのままに言葉にするだけで十分です(それが難しいんだけど)。

You shouldn’t have. (わざわざどうもありがとう)

You shouldn’t have. は、贈り物などをもらった際などによく使われる感謝の表現です。旅行のお土産を受け取ったり、餞別や祝い事の記念に何かをもらったり、といった場面でのお決まりのフレーズです。

英語の字面どおり直訳するなら「そんな必要なんてなかったのに」といったところでしょう。「あらまぁ、そこまでしてくれなくてもよかったのに、でもありがとう!)」というニュアンスで感謝を伝える表現です。

※ 場面・状況・言い方には注意が必要です

この You shouldn’t have. は、お礼・感謝のフレーズとして定着してる言い方ですが、同時に、字面通り「そんなことするべきじゃなかったのに」(You shouldn’t have done it.)という意味合いで使われることもある、ということを、いちおう念頭においておきましょう。

贈り物を受け取って笑顔で You shouldn’t have.  と伝えたのを「余計なことしやがって」の意味で解釈する、みたいな人はいませんが、それでも、表情や声色やその他の状況の具合によっては、万が一の語弊が生じないとも言い切れません。

感謝の気持ちは英語表現そのものだけでなく、声・表情・身振りなどの非言語コミュニケーションも総動員して全身で表現するものと心得ましょう。

I owe you a lot. (本当にあなたのおかげです)

英語の owe は「負う」、もとい「借りがある」さまを指す動詞です。 I owe you a lot. は直訳すれば「あなたにたくさんの借りがあります」というところで、多くの恩義を受けている、あなたは恩人だ、という意味合いを示します。

日本語で言うところの「多くの借りがある」と同じ表現と捉えてよいでしょう。ただし必ずしも「受けた恩義は返さなくてはいけない」というような前提を含むわけではありません。

That’s (very) nice of you. (どうもご親切に)

英語の nice には「良い」という意味の他に「親切な」「優しい」という意味もあり、《nice of 人 to do》の形で「~するとはなんてお優しい」という意味合いが表現できます。ということで「ありがとうございます」という趣旨が伝わります。

You’re nice to do.    That’s kind of you.

You’re nice to do でも同じ意味合いが表現できます。

nice は同様の意味で使える形容詞に置き換えることもできます。たとえば That’s very sweet of you. とか That’s very kind of you. と言っても、ほぼ同じ意味の感謝が表現できます。

You’re the best! (あなたって最高ね)

自分の感激の度合いを示すことで相手への感謝の伝える、という言い方も充分に有効です。You’re the best ! は「あなた最高にステキ」と述べる言い方ですが、これも状況に応じて感謝の表現になります。

状況によっては単に客観的に「あなたが一番だわね」と述べている文章になり、特に感謝の意味を含まない、ということにもなります。You’re the best ! と言える相手は普段からよく接している仲の良い間柄にほぼ限られるという点も含め、使用機会と言外の伝え方には注意しましょう。

You rock! (やるじゃん!)

You rock! も、 You’re the best! と同様、「最高だよ」と伝えるカジュアルな表現です。いやホントお前サイコーだよ的なニュアンスの言い回しです。

Cheers !(ありがとう!)

Cheers! は主にイギリス英語圏(英国、オーストラリア、ニュージーランド等)で用いられる感謝のフレーズです。ちょっとしたことに対するお礼を述べる際に、Thank you. の代わりに用いられます。

Cheers! を感謝のフレーズとして用いる地域では、見知らぬ人同士のあいさつ表現としても使います。たとえば電車やバスで座席を譲ってもらった場合や、道を教えてもらった場合などに、多少の気さくさと親愛さを込めて Cheers! と伝えます。

No words can describe how thankful I am.(感謝の言葉が見つかりません)

No words can describe how thankful I am. は、「自分がどれほど感謝しているか言葉では言い尽くせない」と伝えるフレーズです。

フレーズの内容そのものは、英語でも日本語でも変わらない普遍的な感謝の伝え方といえるでしょう。

No words can ~は《no+名詞》を主語に置き肯定文を用いて全否定を表現するという英語ならではの言い回しが特徴です。

Words can’t describe how thankful I am.

No words can ~ の文章は Words can not ~ という《動詞+否定語》の形に置き換えても文意は変わりません。どちらも「感謝の言葉が見つからない」という意味合いが表現できます。

名詞に no を付けて(no+名詞を主語にして)否定を表現する、という(けっこう英語的な)発想にこだわる必要はありません。

Words can’t explain how thankful I am.

describeは「述べる」「叙述する」「言葉で描く」という意味合いの他動詞です。これは他の動詞に置き換えられます。

explain は「説明する」「詳述する」という意味の他動詞または自動詞です。

Words can’t express how thankful I am.

express は「表現する」という意味合いの他動詞です。これも describe や explain と同様、「言い表わす」という意味合いで使えます。

express は「言葉で表現する」という意味合いも含みますが、言葉以外の(表情などの)手段を通じた表現なども含みます。感情がどうにも表現できないニュアンスを伝えるには中々よい選択肢でしょう。

It’s hard to find words to express my gratitude.

It is ~ to (do) ~ 形の構文を使って同じ趣旨を表現することも可能です。

I don’t know what to say ! (もう何と申し上げてよいやら)

「言葉が見つからない」「うまく言い表せない」という切り口なら、いっそ端的に I don’t know what to say. (何と言えばよいか分からない)と表現してもよいでしょう。

My gratitude knows no bounds. (感謝してもしきれません)

gratitude は「謝意」「感謝(の念)」。bound(s) は、複数の語義がありますが、ここでは「限度」「限界」の意味と捉えられるでしょう。つまり「感謝の気持ちが限度を知らない」という形で「限りない感謝の気持ち」を表現する言い方です。

無生物主語とか《no 名詞》で否定の意味を示すとか、かなり英語らしい修辞を駆使した表現。これがスッと思い浮かぶようになったらカッコいい。

What would I do without you?(あなたがいなかったらどうなっていたことか)

What would I do without you? は文字通りには「あなたなくして私はどうしたらよいものやら」という意味合いの表現です。

Your kindness overwhelms me. (ご厚意に恐縮しております)

overwhelms は「圧倒する」という意味合いの表現で、文脈によっては「閉口する」というような意味でも使われますが、「もう言葉にならず、ただただ恐縮です」というニュアンス用いられることがあります。

Your generosity overwhelms me.

Your kindness ~ 系の表現として Your generosity overwhelms me.  というフレーズもよく使われます。generosity は「寛大さ」「寛大な行い」「気前よい対応」という意味の単語です。

I’m in your debt. (借りができちゃったね)

in a person’s debt は「借りがある」「恩義がある」という意味合いの慣用表現です。debt 自体は「負債」「借金」「恩義」「お陰」のような意味のある語。

適切な文脈で「あなたに借りがある」といえば、それは「恩義を感じている」「たいへんに世話になった」という感謝の意を伝える表現になります。

I’m forever in your debt for what you did for me.
この御恩は生涯忘れません

I will never forget what you have done.(決して忘れません)

あなたにしていただいたことはこの先けっして忘れません、という趣旨をそのまま伝える言い方も大いにアリです。

字面そのものに感謝の意味は特に含まれず、文脈によっては「怨恨を忘るまじ」という呪詛の表現にも使えます。

Merci.  | Gracias. | Arigato.

「ありがとう」に対応する標準的な(外国語の)表現を使って Thank you. の代わりにする、という言い方もアリです。日本語の会話の中で「サンキュー」とか「謝々」とか言う感覚です。ちょっとエキゾチックな雰囲気が期待できます。

外国語を使って意思を伝える場合、「相手がその外国語表現を知っているかどうか定かでない」という不確定要素が付随します。自分が知っているからといってホイホイ使えるものではありません。

フランス語の merci /ˈmɛrsi/ 、および、スペイン語の Gracias /ˈgɾa.sjas/ あたりは、たいていの英語話者が知っている(と期待できる)表現といえるでしょう。

ドイツ語の danke schön とか、イタリア語の grazie とか、ポルトガル語の obrigado なんかも、たぶん通じるでしょう。でも通じなかった場合も考えおく必要がありそう。

ギリシア語のευχαριστώや朝鮮語の감사합니다あたりになってくると「通じないのでは」という懸念のほうが勝りそうな。

Arigato (ありがとう)は、日本人にとっては「自国語を紹介する」という意義も兼ねるので、これは選択肢として大いにアリです。

「ありがとう」の言葉も大切だけど、感謝を伝える気持ちそのものが重要です

感謝を伝える表現はいくら挙げてもきりがないほど挙げられますが、表現の種類ばかり豊富に知っても、それは「仏作って魂入れず」というものです。

重要な部分は文飾ではなく、言葉の背後に込められた気持ちそのものです。

言葉足らずでも気持ちは伝わります。この気持ちを伝えるには今の語彙力では足りない、という状況に至れば、適切な表現を探して吸収することは苦にもならないはずです。

 


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