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コラム
発達障がい

2歳児・3歳児の子ども向けの発達障がいチェックリスト~うちの子発達障害かもしれない?と思ったら

発達障がいは2歳~3歳頃に特徴が現れてくる

発達障がいの子どもは、表情が豊かになり言葉が発達する2歳から3歳頃に行動の特徴が目立ってきます。保護者はその頃に、ウチの子は他の子どもとちょっと違った行動をするな、と感じ発達障がいの可能性に気づくことが多いようです。
 
不安になったらまずは自分でチェックをしてみてください。少しでも引っかかる点や気になる点があったら医師や専門家の判断を仰ぐようにしましょう。
「障がい」という言葉を恐れて見て見ぬ振りをしたり、もう少し大きくなってからでいいと思ったりしてはいけません。発達障がいを早期に発見して早めに療育につなげましょう。子どもだちにとって早期発見、早期療育が一番なのですから。

発達障害って?行動特性を理解しよう

発達障がいとは、生まれつき脳の一部の機能に障がいがあり、言葉の発達の遅れや対人関係、社会性の障がい、衝動的に行動するといった症状の見られる障がいです。発達障がいは生まれつきの特性で、病気ではありません。「自分の育て方が悪かったんだろうか」と悩むお母さんも多いですが、育て方やしつけが原因で発達障がいになることはありません
 
発達障がいは、症状の特徴から自閉症やADHD(注意欠陥・多動性障がい)、LD(学習障がい)、アスペルガー症候群などに分類されます。
 
自閉症は、対人関係や社会性形成の困難、言葉の発達の遅れ、特定のものへのこだわりなどを特徴とする障がいです。興味や関心の幅が狭く、おもちゃを与えても遊ぼうとしなかったり、声を掛けても振り向かなかったりすることがあります。自閉症の症状は、だいたい3歳くらいまでに現れます。
 
ADHD(注意欠陥・多動性障がい)は、不注意が多く、衝動性や多動を特徴とする障がいです。朝に約束したことを昼にはもう忘れてしまうといった症状が見られます。ADHDの症状の現れる時期は自閉症よりも遅く、就学後の7歳前までに現れるといわれています。
 
LD(学習障がい)は、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するといった能力のうち、1つ以上の能力に著しい困難を示す障がいです。就学後に特徴が現れるため、保育所や幼稚園に通う幼児期に発見することは難しいとされています。
 
アスペルガー症候群は、対人関係や社会性形成の困難、特定のものへのこだわりなどを特徴とする障がいです。自閉症のうち、言葉の発達の遅れを伴わないものがアスペルガー症候群です。
 
高機能自閉症は、対人関係や社会性形成の困難、言葉の発達の遅れ、特定のものへのこだわりなどを特徴とする自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいいます。3歳くらいまでに症状が現れます。
 
発達障がいでは、2つの障がいの特徴を併せ持つこともよくあります。例えば、LD(学習障がい)にADHD(注意欠陥・多動性障がい)の併存が多いと言われています。発達障がいの特性は1人ひとり異なりますので、それぞれの子どもに合わせた対応が必要です。

発達障がいって何歳から分かるの?診断できるのは何歳から?

発達障がいは、その種類にもよりますが1歳を過ぎた頃から特性が現れます
赤ちゃんは、成長するにつれて指差しをしたり他の子どもに関心を持ったりするようになります。お母さんの顔を見てニコニコ笑うこともあるでしょう。しかし、発達障がいのある赤ちゃんは、目がなかなか合わなかったり、呼んでも振り向かなかったりします。お母さんを認識することが難しいケースも見られます。
 
言葉の遅れも次第に現れてきます。定型発達の場合、1歳半頃になると3つ~4つの単語を喋るようになり、3歳頃になると「くつ はく」のような簡単な単語をつなげて喋るようになりますが、発達障がいがあると、出てくる単語の数が少なかったり、単語をつなげて喋らなかったりします。強いこだわりやかんしゃくを起こすといったこともこの頃から次第に現れてきます。
 
保育所や幼稚園に通う時期になると、集団生活、集団行動をする機会が増えます。発達障がいの子どもは、集団の中に入らず人との関りを嫌がる素振りを見せたり、集団のルールをなかなか守れなかったりと、集団生活になじみにくいという特徴が見られます
 
6歳を過ぎる就学期には、読み書きに著しい遅れが見られたり、授業中じっとできずに教室から飛び出す・大声をあげるといった場に不適切な行動をとることもあります
 
市区町村では、1歳半と3歳の乳幼児を対象に、乳幼児健康診査を実施しています。いわゆる1歳半健診・3歳児健診と呼ばれるもので、主に身体の発育状況や栄養状態などをチェックします。健診で言葉や行動の発達の遅れを指摘され、発達障がいの可能性に気づくこともよくあります。診断がつく時期は発達障がいの種類や程度にもよりますが、3歳前後のことが多いようです
 
気になる行動や心配なことがあれば、検診の際に医師に相談してみてください。いずれにしても、乳幼児の気になる行動は、それが個性なのか発達障がいなのか、判断することが困難です。セルフチェックをして当てはまる点が多ければ、医師や専門機関に相談しましょう

2歳の子ども向け・発達障がいチェックリスト

発達障がいの2歳の子どもに見られる特徴をいくつかまとめました。家庭内での生活サイクルに少しずつ慣れてきた時期で、子どもの行動に「あれ?」と思うことが出てくることがあります。
 
・知っているものを見ても指をささない
・名前を呼んでも振り向かない
・おもちゃで遊ぼうとしない
・他人に無関心
・ママ、マンマ、ブーブーなどの簡単な言葉も話さない
・こっちにおいで、まんまだよ、ちょうだいななどの呼びかけに無反応
・他人のまねをしない
・手足の動きがぎこちない
・クレヨンや色鉛筆を持っても何も書こうとしない
・かんしゃくを起こしやすい

3歳の子ども向け・発達障がいチェックリスト

以下は、発達障がいの3歳の子どもに見られる特徴です。外に出る機会も増えてきて、対人関係や社会性に困難を示すケースも見受けられるようになります。
 
・自分の名前が言えない
・同じ年齢の子どもと会話できない
・ひどく人見知りをする
・かんしゃくを起こしやすい
・ひんぱんに人や物を叩いたりする
・急に部屋の外へ出て行ったりする
・自分で衣服を着たり脱いだりしようしない
・食べる時間が極端に遅い
・極端な不安を示すことがある
・お店やさんごっこのような役割のある遊びができない

発達障がいを早期に発見して早期療育を始めよう

上記で示したチェックリストの項目は数多くある事例の一部です。お子さんの状況を踏まえて、専門医や地域相談支援センターに相談してください。
 
病院の場合は、小児科や神経内科、心療内科、精神科などで発達障がいの診断、検査ができます。発達検査は早くて1か月、長い場合は半年から1年程度予約待ちになることもあるため、早めに動かれることをおすすめします。あらかじめ電話やWebサイトなどで調べてから病院へ行ってください。
 
市区町村役所の福祉課に相談する方法もあります。発達障がいかもしれないと担当窓口に伝えれば、相談支援事業所や児童相談所など専門家のいる施設を紹介してもらうことができます。
 
発達障がいに早めに気づけば、その分、早く療育を始めることができます。
 
療育とは、子どもが将来、社会人として自立していけるように医療面と教育面から支援を施すことです。医療面の支援は、医師や専門カウンセラーを通じて行われます。また、生活・教育面の支援は、通級や特別支援級などを通じて、子どもの成長に合ったカリキュラムで進められていきます。児童発達支援センターや児童発達支援事業所、放課後等デイサービスなどを活用して療育を進めていくのもよいでしょう。
 
保護者の相談先を確保するという面でも、病院や療育を行う支援機関とつながっておくことはとても大事です。
 
療育は、家庭と医療機関、教育機関と連携して行うことが大切です。医師に診てもらったから、児童発達支援に通っているから、家庭では何もしなくてよいというわけにはいきません。医師や専門家から家庭でやるべきこと、改善すべきことなどアドバイスを受けて実践してこそ、療育の効果が現れます。生活や遊びの中に療育をうまく取り入れて、お子さんと過ごす時間を楽しんでください。
 
療育は、発達障がいを抱える子どもにとって不可欠であるといっても過言ではなく、早期に取り組むことが大切です。心身の成長が著しい幼児期から適切に対応することによって、二次障害を防ぐことができます
 
子どもは、療育を通じて身辺自立やコミュニケーションの方法を学び、適応力を伸ばしていきます。適切な教育と支援を受けることで社会生活での困難を減らし、自己肯定感が高まります
周囲の大人も子どもたちの苦手やこだわりを理解することで、パニックや癇癪を起したときに適切に対応できるようになるでしょう。保育所や幼稚園の先生ともよく連絡を取り合って子どもが過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
 
心理的なハードルから、なかなか行動を起こせないお母さんも多いと思います。自分ひとりだけで悩まずに専門機関に相談をして、お子さんのため、自分のためにまず一歩を踏み出しましょう。

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