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発達障がい児の不登校問題の現状と対策法

発達障がい児の中には、学校で友だちにいじめられたり、先生に叱られたりして、不登校になる子どもがいます。毎日学校へ行くのを楽しみにしていた子どもが、突然「学校へ行きたくない」と言い出したら不登校のサインかもしれません。

 

文部科学省の「平成28年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によれば、小学生の不登校率は0.4%という結果が出ています。一方で、発達障がいが疑われる児童の不登校率は2.9%で、全国平均よりもおよそ7倍も多いことがわかりました。

 

小学校の不登校問題の現状と、発達障がい児が不登校にならないためにはどのような対策が大切か見ていきましょう。

発達障がいの子どもの不登校率は、学年が上がるにつれて高くなる

下のグラフは、小学校と中学校、高等学校における不登校率を、全国平均と発達障がいが疑われる児童生徒に分けて表したものです。小学校から高等学校まで、発達障がいが疑われる児童生徒の不登校率が、全国平均を上回っていることがわかります。

 

小学校では、発達障がいが疑われる児童のうちおよそ34人に1人が不登校になり、高等学校では15人に1人の生徒が不登校になるという結果が出ています。

出典:平成28年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(文部科学省)

 

高等学校における中途退学(中退)率は、発達障がいが疑われる高校生の場合は9.2%という結果も出ています。

出典:平成28年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(文部科学省)

小学生が不登校になる原因の1番は、家庭への不安

下のグラフは、発達障がい児を含む全国の小学生が、不登校になってしまう要因の割合を示したものです。

出典:平成28年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(文部科学省)

 

小学生が不登校になる1番の要因は、家庭への不安(家庭に係る状況)です。家庭の生活環境の急激な変化や、親子関係をめぐる問題、家庭内の不和などが不登校の原因です。子どもにとって、安心して暮らせる家庭環境であることが大切です。

 

2番目の要因は、学校生活における、いじめを除く友人関係をめぐる問題です。発達障がい児は、コミュニケーションのやり取りが苦手です。友だちとうまく会話できない子どもは、次第にクラスの中で孤立していきます。学校にいてもつまらないという気持ちも生まれ、学校へ行かなくなってしまいます。親御さんは、親子で会話をする機会をより多く設けたり、近所の友だちを家に招いたりするなどして、子どもがコミュニケーションできる機会を増やしてあげるとよいでしょう。

 

3番目の要因は、学業の不振です。学習障がい(LD)の子どもは、読むことや書くこと、計算することが苦手です。思うように勉強が捗らず、成績が伸びないこともあります。ADHDの子どもは、授業中に教室から出て行ったり、授業に集中できなかったりすることがあるので、成績が伸び悩むことがあります。家庭では、宿題や予習、復習を毎日やる習慣を付けるとよいでしょう。放課後等デイサービスなどの機関を活用して、勉強のサポートを受けるのもよいでしょう。

 

いじめが原因で不登校になる児童の割合は、全国平均では0.6%という結果が出ています。いじめは、なかなか表面化しづらい問題です。友だちからいじめられていないか、無視されていないか、傷つく言葉をかけられていないかなど、日頃からチェックするようにしましょう。

 

小学生が不登校になる要因は、その他に「教職員との関係をめぐる問題」「進路に係る不安」「クラブ活動、部活動等への不適応」「学校のきまり等をめぐる問題」「入学、転編入学進級時の不適応」などが挙げられます。

中学生も不登校になる原因の1番は、家庭への不安

下のグラフは、発達障がい児を含む全国の中学生が、不登校になってしまう要因の割合を示したものです。小学生と同じく、1番の要因は家庭への不安(家庭に係る状況)という結果でしたが、割合は減っています。その一方で、いじめを除く友人関係をめぐる問題や学業の不振といった、学校に係る要因で不登校になる生徒の割合が増えています。

出典:平成28年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(文部科学省)

関連サイト

平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果(速報値)について – 文部科学省

発達障害者支援に関する行政評価・監視 結果報告書 – 総務省行政評価局

(5)いじめ・登校拒否の問題 – 文部科学省

子どもの心身症・不登校・集団不適応と背景にある発達障害特性 – J-STAGE

不登校と発達障害: 不登校児の背景と転帰に関する検討 – J-STAGE

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