僕が通勤で自転車に乗るようになって、半年近くが経ちました。
今では、通勤だけでなく、営業先に行く時や、休日に友達と会う時も自転車を使っていいます。
通勤や移動手段をほとんど自転車に切り替えてから、こんな変化がありました。
- 交通費がほとんどかからなくなった!
- 満員電車のストレスが無くなった!
- 行動範囲が広がった!
- 新しいお店のオープンに詳しくなった!
- ストレス解消が気軽にできるようになった!
- 運動が手軽にできるようになった!
など、様々なメリットを感じています。
現在、僕が使っているのは、折りたたみ式自転車ですが、これから自転車通勤をしようと考えている方のために、目的別におすすめの自転車を紹介したいと思います。
この記事の目次
通勤用の自転車を選ぶ基準
通勤用の自転車とひとくくりに言っても、様々な種類があります。あなたにとって最適な自転車を選ぶために意識してほしい判断基準を紹介します。
どれくらいの距離を走るか
まず、勤務地まではどれほどの距離なのかを考えてみてください。5km以内なのか、15km以上なのかで、選ぶべき自転車が変わります。
どれくらいの速さで走るか
自転車で通勤する際には、どれくらいのスピードを出したいでしょうか。ゆっくりとマイペースで自転車を漕ぎたいのか、車と一緒に車道を飛ばしたいのかで、選ぶべき自転車が異なります。
どれくらいの予算があるか
自転車は安いものでは、1万円以下のものから、高いもので100万円以上するものまであります。通勤に使う程度のものであれば、スポーツ用の高価なものを購入する必要はないと思いますが、まずは自転車を購入する予算を考えてみましょう。
通勤以外でも乗ることがあるのか
通勤だけでなく、サイクリングやレースに出場したい本格派の人であれば、それを前提として自転車を選ぶ必要があります。しかし、短い距離の通勤、買い物程度で十分であれば、選ぶ基準は全く異なります。
判断基準を明確にしたら、通勤用の自転車のタイプを見てみましょう。
1. スポーツサイクルの入門編「クロスバイク」
クロスバイクとは?
クロスバイクとは、ロードバイクとマウンテンバイクの中間的な存在で、初心者にとっておすすめの自転車です。元々はオフロードに特化したマウンテンバイクとして開発されています。
東京都内のビル街では、通勤者がクロスバイクに乗っているのを、非常によく見かけます。
クロスバイクのメリット
スピードを出すことができ、平均時速は20km〜25km程度です。また、ボディが軽く、ママチャリと比較して半分程度の軽さです。さらに、漕ぐのが非常に楽なため、長距離を走行しても疲れにくいです。
クロスバイクのデメリット
値段が高い傾向にあるため、予算に余裕がないと購入が厳しいかもしれません。また、パンクを修理するキットや、グローブ、チェーンに塗るためにオイルなどの付属品を含めると、本体以外にも費用がかかります。
クロスバイクの走行距離
通勤の場合、20km程度が目安となるでしょう。長距離のサイクリングの場合、50km~100kmを走る場合もあります。
クロスバイクの価格
相場としては5万円〜10万円程度です。
2万円代後半〜30万円程度のものまで幅広くあります。
クロスバイクをおすすめする人
- 走行距離が10km~20kmの人
- 自転車の購入に予算をかけてもいい人
- 本格的な自転車競技をこれから始めたい人
おすすめのクロスバイク
スタイリッシュで女性にもおすすめ「ミニベロ」
ミニベロとは?
ミニベロとは小径車のことで、明確な定義がないのが現状です。一般的には折りたためないタイプの、小型の自転車のことをミニベロと呼ぶようです。ベロとはフランス語で自転車という意味で、そのまま「小さい自転車」の意味になります。
ミニベロのメリット
タイヤが小さいため、漕ぎ出しが軽いです。そのため、信号や交差点で頻繁に停止や発車を繰り返すタイプの走行に向いています。
また、見た目がおしゃれでデザイン性に富んだものが多く、ファッションの一部としても人気が高まっています。近年、女性に人気の自転車です。
ミニベロのデメリット
クロスバイクやロードバイクと比較をすると、長距離走行には向いていません。また、折りたたみ自転車と同様に、タイヤのサイズが小さいため、段差で衝撃を感じやすいです。
ミニベロの走行距離
通勤の場合は、15km以内が現実的です。中にはミニベロで50km以上の距離を走行する人もいるようです。
ミニベロの価格
相場としては4万円〜8万円程度です。高いもので15万円程度です。
ミニベロをおすすめする人
- 自転車をファッションの一部として楽しみたい人
- 自転車通勤を始めたい女性
- コンパクトな自転車で、比較的長距離を走りたい人
- 街中で小回りを利かせた運転をしたい人
おすすめのミニベロ
いわゆるママチャリ「シティサイクル」
シティサイクルとは?
これはお馴染みの「ママチャリ」と想像してください。シティサイクルは、自転車屋からホームセンターまで、取り扱い店が非常に多いです。そのため、私たちにとっては最も身近な自転車だと思います。
シティサイクルのメリット
価格が安く、取り扱い店舗数が多いため、気軽に購入することができます。
シティサイクルのデメリット
重量が重く、平均約20キロもあります。そのため走行効率が悪く、長距離のサイクリングには向いていません。
シティサイクルの走行距離
通勤の場合は10km以下が現実的でしょう。平均時速は15km程度ですが、30分も走ると結構ハードです。通勤前に体力を使ってしまうことになるので、10km以上の走行はおすすめできません。
シティサイクルの価格
安いもので1万円以下、高くても4万円程度と、本記事で紹介する自転車のジャンルの中では、最も安い自転車です。
シティサイクルをおすすめする人
できるだけ安い自転車を購入したい人
通勤距離が10km以下の人
通勤以外では近くのスーパーに買い物に行く程度の人
おすすめのシティサイクル
持ち運びに便利「折りたたみ式」
折りたたみ自転車とは?
名前の通り、折りたたみができるタイプの自転車です。フレームが折りたためるため、持ち運びが非常に便利な自転車です。僕はこのタイプの自転車を使っていますが、通勤や営業先への訪問でとても重宝しています。
折りたたみの自転車のメリット
コンンパクトに折りたためることが特徴で、車やタクシー、カバーをつければ電車の中に持ち込むことができます。また、コインロッカーにも預けることができ、収納場所には困りません。場合によっては、折りたたんでオフィスに持ち込むこともできるので、駐輪場代がかかりません。
折りたたみ自転車のデメリット
クロスバイクやロードバイクと比較すると、車体の大きさの割に重さがあります。また、ホイールが小さいため、走行効率が悪く、疲れやすかったり、段差で衝撃を感じやすかったりします。実際僕もこのタイプに乗っていますが、都内を10km程度走ると結構疲労を感じます。
折りたたみ自転車の走行距離
走行距離は概ね10km以内が現実的です。折りたたみ自転車で10km以上漕ぐとかなりハードです。
折りたたみ自転車の価格
2万円〜5万円が相場です。高価なものであれば、20万円以上するモデルもあります。
折りたたみ自転車をおすすめする人
- オフィスや家に自転車を持ち込みたい人
- 旅行先で、自転車を車や電車に持ち込みたい人
- 勤務地までの距離が10km以内の人
おすすめの折りたたみ式自転車
アウトドアにおすすめ「マウンテンバイク」
マウンテンバイクとは?
マウンテンバイク(MTB)は、通常は走行が困難な荒野や山岳地帯などで、スピードを出して走行するための用途で開発された、自転車のスタイルです。ゴツゴツした大きなタイヤが印象で、そのフォルムはアウトドア好きにはたまらないですね。
マウンテンバイクのメリット
舗装されていない道を走ることに向いています。そのため、通勤時に砂利道や草の生えている道、河川敷が多いという場合は、マウンテンバイクが向いています。
また、衝撃を吸収する「サスペンション」が付いていることが特徴的で、凹凸が激しい道を通勤する場合にも向いています。
マウンテンバイクのデメリット
クロスバイクやロードバイクと比較するとスピードを出しにくく、時速18km〜25km程度のスピードが平均的な速度です。また、フレームが重いため、ペダルを漕ぐのが結構疲れます。
マウンテンバイクの走行距離
通勤の場合は20km以下が妥当でしょう。サイクリングをする場合は、100km程度の走行も可能です。ちなみに、僕は学生時代に沖縄半島をマウンテンバイクで一周しました。距離は約400kmでしたが、車体が重いため、坂道を登る時にかなり疲れました。
マウンテンバイクの価格
相場は3万円〜10万円程度です。安くて1万円台のものもあります。
マウンテンバイクをおすすめする人
- 通勤時に舗装されておらず、凹凸が激しい道を走る人
- 通勤以外で山道などのオフロードを走りたい人
- 他の自転車にはない、マウンテンバイクのデザインが好きな人
おすすめのマウンテンバイク
本格的な長距離ライドなら「ロードバイク」
ロードバイクとは?
舗装された道でスピードを出して走行することを目的として、設計された自転車です。舗装された道路の中では、最もスピードが出る自転車です。クロスバイクと比較し、タイヤが細く、ドロップハンドル(下に曲がったハンドル)が特徴的です。平均的に時速25km〜30kmです。
ロードバイクのメリット
なんといってもそのスピードでしょう。一般道では自動車並みの、時速40kmを出すことができます。クロスバイト比較して、時速3km〜5km早くなります。
ロードバイクのデメリット
本体の値段が高く、パーツを購入すると追加でお金がかかってしまいます。また、車体が軽いため、繊細で壊れやすく、メンテナンスにもお金がかかってしまいます。さらに、道路で車並みに走行する場合は、事故のリスクが高まります。
ロードバイクの走行距離
通勤距離が20km以上の場合でも、路面によっては疲れを感じずに、勤務地まで到着することができます。
ロードバイクの価格
10万円前後が相場です。高いもので100万円を超えるモデルもあります。
ロードバイクをおすすめする人
- 自転車や部品を買う予算がある人
- 通勤距離が20km程度の人
- 休日にツーリングやロードレースに参加したい人
おすすめのロードバイク
通勤距離と価格で分けた、通勤におすすめの自転車
それでは、タイプごとにおすすめの自転車を紹介します。
通勤距離が10km以内で、安価な自転車が欲しい人
このタイプの人は、折りたたみ式、ミニベロ、シティサイクルをおすすめします。安さを追求するなら、シティサイクル、乗りごごちや走行効率を優先したいなら、ミニベロがおすすめです。
通勤距離が10kmを超えるが、安価な自転車が欲しい人
この場合、ミニベロをおすすめします。安いものでは2万円台〜スタートし、シティサイクルと比較すると、乗りごごちと漕ぎやすさは優れています。
通勤距離が10km以上で予算に余裕がある人
自転車の初心者であれば、迷わずクロスバイクをおすすめします。通勤でもサイクリングでも汎用性の高いクロスバイクで、自転車の楽しみを知りましょう。最初から本格的なライドをしたい場合は、いきなりロードバイクを買うのもありだと思います。
自転車通勤で移動を楽しもう!
自転車通勤に変えてから、移動がとても楽しくなりました。また、体を動かすことが楽しくなったため、ジョギングやボルダリングなど、自転車以外のスポートにもチャレンジするようになりました。
毎日の通勤時間が30分だとしても、往復で1時間、1ヶ月では20時間、1年では240時間以上も通勤に時間を費やしていることになります。(丸々10日間です!)
そんな通勤時間を、満員電車でぎゅうぎゅう詰の状態で過ごしますか?
僕は、肉体的にも、精神的にも健康になれる、自転車通勤をおすすめします。