数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度に認定されている大学・短大・専門学校

ChatGPTなどの生成AIの普及をはじめ、AIやビッグデータが社会のあらゆる場面で活用される現代。文系・理系といった枠組みを問わず、「データを正しく読み解き、AIを活用するスキル」は、これからの時代を生き抜くための必須能力となりつつあります。

「将来のためにAIをしっかり学べる大学に進学したい」「データ分析の知識を身につけて、就職活動を有利に進めたい」と考える受験生や学生の方も多いのではないでしょうか。

そこで、学校選びやスキルアップの確かな指標となるのが、国が教育の質を保証する「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(MDASH)」です。

本記事では、この認定制度の仕組みや「リテラシー」「応用基礎」といったレベルの違い、認定校の紹介、そしてプログラムを受講する具体的なメリットについてわかりやすく解説します。

数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(MDASH)とは?

数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(MDASH)とは、デジタル社会における人材育成を目的とし、文部科学省が創設した認定制度です。

社会のあらゆる分野において、データ分析や人工知能(AI)を活用できる能力とスキルが必要不可欠となっています。本制度は、そうしたデジタル人材を育成するための優れた教育プログラムを国が認定し、広く社会に周知するものです。

制度の対象となるのは、主に大学、短期大学、高等専門学校です。

引用元:文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」

認定制度の2つのレベル(リテラシーレベルと応用基礎レベル)

本認定制度は、学生が身につけるべきレベルに応じて大きく2つに分類されています。

レベル対象者学習の目標・内容
リテラシーレベル全学(すべての学部・学科の学生)デジタル社会で生きるための基礎的な知識・リテラシーを身につける。日常や仕事でデータやAIの考え方を理解し、適切に扱う能力の習得。
応用基礎レベル自らの専門分野でデータ活用を目指す学生専門分野で数理・データサイエンス・AIを応用・活用するための基本的な技術の修得。課題解決に向けた数学や統計の理解と、より高度なデータ分析スキルの発展。

さらに、これらの認定を受けたプログラムの中でも、特に先導的で優れた取り組みを行っているものは「MDASHプラス」として選定され、全国のモデルケースとして扱われます。

認定されている大学・短大・高等専門学校一覧

北海道大学

北海道大学では、文系理系を問わずすべての学生に向けて、数理・データサイエンスに関する基礎および実践的な教育を展開します。

北海道大学のデータサイエンス教育は、さまざまデータを正しく読み解く技能と膨大なデータから有益な《価値》を引き出す能力を養成します。

東北公益文科大学

特徴

  • 公立大学法人東北公益文科大学は同プログラムの「リテラシーレベル」「応用基礎レベル」に認定されている。
  • データに戻づいて現状を把握・検証し、データを分析・活用して使いこなす「データサイエンス力」を身につけるため、必修科目の情報リテラシーや基礎プログラミングに、データ活用に関わる諸問題や展望について理解を深める講義科目を加えている。
  • 全学生がリテラシーレベルを修了する(一部が応用基礎レベルを学ぶ)。
  • 学生による授業評価を行い、教育内容の見直しや教員の教育等を図り授業内容の進化を図る。

身につけることができる能力

  • データサイエンスやAIに関する基礎的な知識と技術、およびその知識や技術を他の科目の学修で応用する能力
  • データサイエンスやAIに関する実践的な知識と技術、およびその知識や技術を課題の解決に活用する能力

ビジョン

  • 課題解決の場面で効果的にデータを使いこなせる、Society5.0時代に求められる力を身につける

日本国際学園大学

日本国際学園大学では、データやAIを利活用する基礎的な素養の修得、課題解決のための基礎能力、専門分野への応用能力を身に付けるための「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」を設置し、数理・データサイエンス・AIの基礎的素養及び応用能力を持つ人材を育成することとしています。

認定プログラムで学ぶ学生のメリット

このプログラムを受講・修了することには、学生にとって非常に大きなメリットがあります。

学生のメリット

  • 実践的な能力の証明:プログラムを修了すると、大学から認定の修了証が発行されます。これにより、就職活動時に企業に対して「データやAIを扱う基礎能力がある」と明確に説明・アピールできます。
  • 資格・検定試験への有利さ:カリキュラムを通じて学ぶ内容は、ITパスポート、G検定、関連協会が主催する統計検定などの資格取得に直結する知識を含みます。
  • 入学前の指標:受験生にとっては、「これからの社会で必須となるAI教育体制が整っている大学か」を入学前に判断する重要な基準となります。

認定対象となる科目とカリキュラムの特徴

認定の要件を満たすため、各教育機関は体系的なカリキュラムを設置しています。

モデルカリキュラムに基づく講義と演習

文部科学省や拠点校が示す「モデルカリキュラム」に沿って、座学の講義だけでなく、実際にデータを扱う演習が開講されます。これにより、理論だけでなく具体的な手法やデータ科学の実践的なスキルを学びます。

推進センターと自己点検による質保証

多くの認定校では、学内に「数理・データサイエンス・AI教育推進センター」等を設置し、専門の教員が全学的な教育をサポートしています。また、プログラムの実施状況を毎年自己点検・評価し、その結果を公表することで、教育の質を維持・向上させる方法が取られています。

数理・データサイエンス・AI教育プログラムに関するよくある質問(FAQ)

Q. 認定プログラムには有効期限がありますか?

A. はい、あります。認定の有効期限は原則として5年間です。例えば、令和3年度に認定されたプログラムの有効期限は令和8年(2026年)3月31日までとなります。継続して認定を受けるためには、期限前に更新の申請を行う必要があります。

Q. 文系学部の学生ですが、数学に自信がなくても授業についていけますか?

A. はい、問題ありません。特に「リテラシーレベル」は、文系・理系を問わず共通して学ぶべき基礎的な概要と考え方に焦点を当てています。高度な数学を解くことよりも、データから何を読み取るかという「リテラシー」の学習が中心となるため、文系の学生でも無理なく履修できる授業構成となっています。

Q. 専門学校の学生がこの制度の認定を受けることはできますか?

A. 本制度(MDASH)が直接認定しているのは、現在のところ大学・短期大学・高等専門学校のみです。しかし、多くの専門学校がこのモデルカリキュラムを参考にした独自のAI教育や、文部科学省の専修学校向けAI人材育成事業に取り組んでおり、同等のスキルを身につけることは十分に可能です。

まとめ:数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度を活用して次世代のスキルを身につけよう

文部科学省が推進する「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(MDASH)」は、これからのデジタル社会で活躍するための基礎力から応用力までを国が評価し、保証する重要な仕組みです。

受験生や保護者にとっては、「時代が求める教育体制が整った学校」を見極めるための有力な指標となります。また、在学生にとっては、修了証や単位取得を通じて、就職活動や将来のキャリアにおける強力なアピールポイントとなる実践的なスキル証明です。文系・理系を問わず、全学生が「リテラシーレベル」から基礎的な考え方を安心して学べる環境が整っている点も大きな魅力と言えます。

これから大学・短期大学・高等専門学校へ進学を検討している方は、ぜひ認定校をチェックし、AIやデータサイエンスの学びを深められる進路を選んでみてください。また、すでに認定校に在籍している学生の方は、ご自身の可能性を広げるために、積極的にこのプログラムを履修してみてはいかがでしょうか。



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Weblio編集部はWeblio辞書や学校法人/教育機関へ250件以上導入されているWeblio英会話などの学習サービスを通して、学習支援事業を展開しているGRASグループ株式会社のメディア部門です。 【編集部メンバー】 ・高校時代、英語の偏差値40台が勉強と半年の留学でTOEIC870点を取得 ・オーストラリアの大学院卒業で留学経験があり、英検準1級取得 ・前職が中学校・高等学校の英語教諭でIELTS Overall 7.0取得 ・中学生でインターナショナルスクールに編入し、英検2級を取得。 \お得な情報・友だち限定クーポン配信中/ 友だち追加