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法政大学第二中・高等学校:自主的な取り組みを実現できる環境と「10年一貫教育」が特徴 国際交流や分割授業などで英語力の向上にも注力

2030年に創立150周年を迎える法政大学の付属校として、1939年に設立された法政大学第二中・高等学校。法政大学と同じく「自由と進歩」を校風とし、中学から大学までの連携を重視した「10年一貫教育」によって、自主的に問題を解決できる生徒の育成を目標としている。2016年から共学化され、国際交流もより盛んに行っている同校の校長 五十嵐 聡氏にお話を伺った。

法政大学第二中・高等学校 校長 五十嵐 聡氏

中・高・大が連携した「10年一貫教育」

――まずは御校の特徴をお聞かせください。

五十嵐氏(以下敬称略):法政大学の付属校として、中学・高校・大学までを含めた「10年一貫教育」を行なっており、それによって社会貢献できる人間を育てていくことを目標にしています。そのために、各自が問題意識を持ち、自分で考えて問題を解決していく、そういったことができるような環境を整えて生徒をサポートしています。また、生徒たちの自主活動や自立した取り組みを大切にしているところも特徴です。生徒会やクラブ活動でも、生徒の自主性を重んじて民主的な活動にすることを重視しています。

 

――10年という大きなスパンでの教育はユニークですね。

五十嵐:高校では1学年の人数が620名ほどですが、そのうち法政二中から進学してくる生徒が220名ほどいます。その生徒たちは法政二高の核に、そして高校から法政大学に進学した生徒たちは法政大学の核になれるようにと、それぞれが連携した取り組みを行なっています。

 

――具体的にはどのような取り組みがあるのでしょうか。

五十嵐:たとえば中学では、研修旅行というものがあります。これはクラスごとに平和問題や自然環境などのテーマを決め、さらに個別にテーマを絞った上で事前学習をして現地へ。旅行後は事後学習および、最終的な成果として発表を行ないます。高校に入ると、さまざまな教科でレポートや発表といった機会が多くなるので、物事を自分で考えてまとめて他者に伝える、そういった力を中学の段階でつけようという取り組みです。

 

高校では、3年生の12月に法政大学への進路が決定した後、進路となる学部・学科別にグループを作って発表会を行なっています。発表会には大学の教員も参加して評価をしてもらうほか、まとめの論文集も作成するなど、大学と連携して取り組んでいます。さらに法政大学とのつながりでいえば、大学の教員や大学院生が指導する大学キャンバスでの体験授業、3つの付属高校の2年生が参加する大学主催の「ウェルカムフェスタ」などもあります。

付属高校の生徒たちが参加する英語でのワークショップ活動
「Hosei Summer English Camp」も開催

 

――法政大学への進学には、高校の課程でどのような条件があるのでしょうか。

五十嵐:法政大学への推薦を受けるには、要件が3つあります。普段の成績と、大学が行なう基礎的思考力を問う論述試験、そして英語の外部評価です。英語については、「TOEIC Bridge Listening & Reading Tests」(以下「TOEIC Bridge」)のスコアや英検2級取得が要件になっています。

英語教育においては国際交流を重視

――英語教育においては、どのような点を重視していますか?

五十嵐:特に国際交流を重視しています。たとえば、中学3年生と高校生ではニュージーランドに3週間の研修旅行、高校生ではカナダに3週間の語学研修に行くことができますし、ニュージーランドの姉妹校に年間留学をすることも可能です。海外からの留学生も、毎年数人ずつ受け入れています。

 

――授業の中だけではなく、海外の人たちとの直接交流で学べるのですね。

五十嵐:そうですね。実際に海外から帰国した生徒を見ていると、とてもよい勉強をして帰ってきたという印象があります。そういう生徒は国際交流への興味がさらに増すようで、中学でニュージーランドへ研修旅行に行った生徒が、高校では個別に留学する、といったケースも多いようです。

 

――ニュージーランドやカナダ以外の地域との交流もありますか?

五十嵐:スウェーデンの学校とは教員を含めた交流がありますし、台湾やシンガポールからも、毎年20人ほどの生徒がホームステイしながら数日から1週間、こちらで授業を受けたりしています。そのほか、ドイツやコスタリカなど、英語圏以外とも交流があります。そういった活動から帰国した生徒は、自分たちで寄付を集めて貧しい国・地域の学校へ文房具を送るなど、自主的に交流を深める活動もしています。

 

――そういったところでも、生徒さんたちは自主的に活動しているんですね。

五十嵐:教員がサポートについたり、プログラムを学校側で作ったりすることもありますが、やり取りは自主的に行なっています。カンパを募ったり、オンラインで交流したりという、生徒の発想から始まったことも多くあります。海外からの留学生に対するウェルカムパーティも、生徒が企画していました。

 

――英語に興味を持たせるような取り組みはありますか?

五十嵐:授業の中では、英語をネイティブ言語としている先生と接することができる点ですね。ネイティブの先生は中学・高校合わせて10名ほど在籍しています。また、3つの付属校が参加する「法政大学総長杯英語プレゼンテーション大会」も毎年2月に行っています。こちらは法政大学総長やネイティブの先生、留学生などが審査員となり、テーマに沿って英語でのプレゼンテーション力を競うというものです。2020年度は本校の高校3年生が最優秀に選ばれ、高校2年生が優秀賞を獲得しました。

 

――分割授業というのがあるそうですね。

五十嵐:ひとつのクラスを2分割して英語の授業を行なっています。先生は、日本人の場合もネイティブの先生の場合もありますが、クラスの人数を分けることで、生徒全員を丁寧に指導できるというのがメリットです。特にネイティブの先生の場合は、一人の生徒が先生と接する時間、直接会話する時間を増やすことができます。

 

――法政大学への推薦要件に、英語の外部試験が含まれているとのことですが、TOEIC Bridgeを採用しているのはどのような理由からですか?

五十嵐:法政大学への推薦要件になっているTOEIC Bridgeのスコアを、早くクリアしてしまう生徒もいるんです。しかし、英検のようにクリアしたら終わりではなく、TOEIC Bridgeならそこからさらにスコアを上げるという取り組みができます。継続して努力できるのが良い面ですね。また、クリアした生徒の中にはTOEICにチャレンジする生徒もいます。

新型コロナ禍で加速したICT活用

――新型コロナ禍でなにか変わったことはありますか?

五十嵐:神奈川県の「まん延防止等重点措置」や近隣の東京都の「緊急事態宣言」を受けて、現在(2021年5月)は授業時間を40分に短縮しています。また、本校は生徒数が多いため時差通学を実施しており、中学生、高校の1年生、2年生、3年生でそれぞれ10分ずつ始業時間をずらしています。もっとも早く登校するのが高校1年生で、TOEIC Bridgeに向けた英語の取り組みを毎朝20分間、放送により行なっているためです。

 

――英語の授業は「話す・聞く」が重要になるので、より新型コロナへの対策が必要ですね。

五十嵐:特に授業の形態を変えるようなことはしていませんが、教員によってはマスクの着用だけでなく、あまり大きな声を出さなくても聞き取れるようにマイクを使っている場合もあります。

 

――「GIGAスクール構想」については、どのように取り組まれていますか?

五十嵐:ネットワークの整備でいうと、この校舎にはすでにWi-Fiが完備されています。現在は生徒のWi-Fi利用は制限していますが、今後生徒にも開放する予定で、端末を配布することも含めて、どのような利用方法が適切であるか検討しているところです。以前からICT活用を推進するために検討をしていましたが、新型コロナの影響でそれが加速したという側面もあります。たとえば昨年4月の段階で登校できない状態になりましたが、その時に「Google Workspace for Education(旧:G Suite for Education)」の「Google Classroom」を導入し、オンライン授業を開始しました。曜日によってオンラインで行なう教科を決めて、オンデマンドで授業を受けられるようにしているほか、授業だけでなくホームルームや面談にも活用しています。

生徒が自主的に取り組めるさまざまな手段を用意

――最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

五十嵐:生徒それぞれが自分で考えて物事を実現していくこと、それを大切にしているのが本校のもっとも大きな特徴だと考えています。問題意識を持って自分なりに考え、解決していくためのさまざまな手段が用意されている学校です。これから入学してこられる生徒さんには、ぜひそういったことを中・高・大の10年間で身につけていただきたいですね。自主的に色々なことへ取り組む意欲のある方を歓迎します。

 

法政大学第二中・高等学校
所在地:〒211-0031 神奈川県川崎市中原区木月大町6-1
TEL:044-711-4321(代)

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