英語の音変化を学んでリスニング力を強化しよう
英語の日常会話力をアップする鍵は、リスニング力の強化です。英語には日本語話者に馴染みのない音が多いため、リスニングでつまずく生徒も多くいます。英語が発音される時の音の変化のことを、英語の音変化といいます。音変化に慣れていくことで、リスニング力も会話力も磨かれていきます。まずは、英語の音変化のよくある用例を知っておくことが大事です。
→英語の音変化:これだけは押さえよう
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英語の音変化の指導のコツを、「PEN英語教師塾」の動画で学んでおきましょう。講師は、応用言語学の第一人者である阿部一先生、動画の視聴時間は33分強です。
目次
英語の音変化の例
英文を発音する時に、音の変化が起こることがよくあります。アクセント言語である英語では、発音をしやすくするために、一部の音が脱落したり聞こえなくなったり、音と音がつながったりすることが起きます。こうした英語の音の変化を、「英語の音変化」といいます。例えば、音変化した英語には次のようなものがあります。
- What are you going to do? (ワチャガナドゥ)
- I’m not going to do it.(アイムナッカナドイット)
- What you might call it? (ワチャマコーリット)
リスニング力アップのためには、音変化した英語に慣れ親しんでおくことが大事です。音変化した英語を上手に聞き取れるようになるためには、その音変化した英語を自分で発音できるようにして、耳を慣らしておく必要があるのです。
音変化のタイプごとに、いろいろな例を覚えておきましょう。英語の授業では、音変化の理論について詳しく教えるよりも、生徒にできるだけ多くの用例を発音させ、感覚で慣れさせていくことがすすめられます。
トゥー → ナ、ラ
トゥーの音が前の音とつながり、want to が ワナ、going to がガナ、got to がガラなどといった発音になります。くだけた場面では wannaやgonna、gotta といったような表記をされる場合もあります。
・want to(ワナ)
There’s something I want to talk to you about.
I want to be with you.
・going to(ガナ)
I’m going to call you tonight.
I’m going to miss you.
I’m going to をまとめて1単語のように扱い、「アマガナ」と発音する例もよく見られます。
・got to(ガラ)
I (have) got to go.
I got to run.
アン、アム → ウン、ウム
アの音が弱くなってほとんど口を開けない発音になり、アクセントが次の音に移ることで、ウに近い音になります。
・can (クン)
Just try. You can do it.
・come (クム)
We’re going to the concert on Friday. Why don’t you come with us?
Come over here.
・some (スム)
Could you buy me some beer when you go shopping?
Sure, if you give me some money.
I need some rest.
ユー → ヤ
ユーの音が弱くなって次の音にアクセントが移ることでヤのような音になります。
・how are you (ハウヤ)
How are you doing today?
・what are you (ワチャ)
What are you going to do after you quit your job?
What are you going to do は1単語のようにつなげて「ワチャガナドゥ」のように発音されることがよくあります。
・how did you (ハウジャ)
How did you do on the test?
・what did you (ワジャ)
What did you get for your birthday?
・ don’t you (ダンジャ)
Don’t you have to work on Thursday?
Don’t you want to know?
・can’t you (キャンチャ)
A: I got to go to my teacher’s birthday party on Saturday.
B: Can’t you say, “No?”
Can’t you find it?
オヴ → ア
オヴのヴの音が消え、アのような音になることがあります。口はfの形にした状態で、声に出さない無声音にします。
・kind of (カインダ)
He’s kind of handsome.
It’s kind of strange.
・sort of (ソーラ)
That airfare is sort of expensive.
I’m sort of hungry.
・out of (アウラ)
Get out of here!
・in front of (エンフラナ)
I’ll meet you in front of the ticket gate.
You’ll see it in front of you.
ハヴ → ア
ハヴのhの音とvの音がなくなり、アのような音になります。vの音がなくなる場合も、口はvの形に唇を噛み、声には出さない無声音にします。
・could have (クダ)
You could have called me.
・should have (シュダ)
That was a great game. You should have been there.
ヒ → イ
ヒのhの音がなくなりイのような音になります。
・he (イー)
What’s he doing?
Who’s he?
・him (イム)
OK. I’ll let him know about the party.
・his (イズ)
What’s his girlfriend’s name?
ハ → ア
heの場合と同じように、ハからhの音がなくなりアの音になります。
What do you think of her?
Tell her the truth.
ゼム → エム
ゼムのthの音がなくなりてエムのような音になります。
I’m going to take them out to dinner.
アンド → ン
アンドのアの音とdの音がなくなってンだけ残ります。
Do you know Jade and Tom?
Pass me the salt and pepper.
ヴミ → ミ
ヴミのvの音がなくなり、ミの音が残ります。vの部分は唇を噛んで発声はしない無声音です。
・give me (ギミ)
Can you give me a hand moving this weekend?
Give me some money.
・leave me (リーミ)
Leave me your number, and I’ll call you back.
イット → エッ
イットのtの音がなくなることで、エッのような音になります。tの位置に舌を置いて発声はしない、無声音で終わります。
・is it (エゼッ)
Is it OK if I call you later?
How much is it?
・isn’t it (エズネッ)
That’s expensive, isn’t it?
Isn’t it amazing?
・does it (ダゼッ)
How long does it take to get to Narita Airport?
・doesn’t it (ダズネッ)
That looks cheap, doesn’t it?
英語の音変化は段階的に起こる
英語の音変化を学ぶ時には、段階的に音を変化させていきながら、早口言葉のように口を慣らしていくのが大事です。最終的には1つの単語のように滑らかに繋げて発音できると良いでしょう。
・in front of
インフラントオヴ→ インフランタヴ→ エンフラナ
・could have
クッドハヴ→ クッドヴ→ クダ
・should have
シュドハヴ→ シュダヴ→ シュダ
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