a入学試験の英語教科に備えてスピーキング能力を測る資格試験まとめ | 学校向けオンライン英会話(中学・高校への学校導入支援) Skip to main content
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入学試験の英語教科に備えてスピーキング能力を測る資格試験まとめ


文部科学省の「平成27年度英語教育改善のための英語力調査事業報告」によると、高等学校の英語の授業は、「読む」と「聞く」についての授業が中心で、「話す」こと(スピーキング)についての授業はあまり行われていないという結果が出ています。2020年度から始まる大学入学共通テストでは、「話す」ことと「書く」ことの技能も問われるようになります。

 

生徒のスピーキング力を測るには、英語の外部試験の活用がお薦めです。どのような試験があるのか見ていきましょう。

英検

英検は、日本英語検定協会が運営、開催する試験で、実用英語技能検定や国連英検、ケンブリッジ英検などいくつかの種類があります。一般的に英検と呼ばれる試験は、実用英語技能検定を指します。実用英語技能検定は資格試験で、難易度の高い1級から準1級、2級、準2級、3級、4級、5級まで7段階あります。3級以上の難易度の高い試験では、2次試験で面接形式の英会話試験があります。また、4級と5級では、コンピューターを使ったスピーキングテストがあります。

出典:4級・5級スピーキングテストのご紹介(日本英語検定協会)

 

実用英語技能検定と英検IBA、英検Jr.の志願者数の合計はおよそ339万人で、そのうち77%の260万人が中学、高等学校生です。英検受験者の多くを中学生と高校生で占めていることが分かります。

出典:受験の状況(日本英語検定協会)

GTEC

GTECは、Benesseが運営、開催する英語4技能検定です。GTECには、何種類かの試験があります。GTEC Juniorは、小学生や中学生向けの英語4技能検定です。英語を使う体験ができるように設計された、実践的な問題が提供されます。タブレット端末を用いて試験を行います。GTEC Juniorには、小学校5年生向けのJunior1、小学校6年生向けのJunior2、そして中学校1年生から中学校2年生の前半までが対象のJunior Plusがあります。

出典:特徴|GTEC Junior(GTEC)

 

中学生、高校生向けのGTECは、4技能別の英語力をスコアで評価する試験です。入試で必要な英語力だけでなく、留学などの実践的な場面でも使える英語力を測ります。中学生と高校生向けGTECには難易度が3種類あります。Coreは中学校2年生から3年生向け、Basicは高校1年生から2年生向け、Advanceは高校2年生から3年生向けの試験です。Core、Basic、Advanceの順に難しくなります。

出典:特徴|GTEC(GTEC)

 

大学生、社会人向けのGTECは、ビジネスや日常生活で使う英語が出題されるオンラインの試験です。試験時間は90分です。GTECのスピーキングテストでは、タブレット端末を用います。スピーキングテストの内容は、「音読」「質問を聞いて応答」「ストーリーを英語で話す」「自分の意見を述べる」の4つです。採点は、「聞き手に情報や主張が伝わるか」「それらをより効果的に伝えられているか」という観点で行われます。

出典:GTECの特徴|企業・団体・大学のご担当者向けページ|社会人・大学生対象GTEC(GTEC)

 

GTECは、学校や企業などの団体向け試験です。個人で受験する場合にはGTEC CBTを利用します。GTEC CBTは、指定された試験会場に出向いて、コンピュータを使って受験します。

TOEIC S&W

TOEIC S&Wは、「話す」「書く」の2技能を測る試験です。SWは、SpeakingとWritingの頭文字です。問題は、ビジネスシーンに関連した内容が出題されます。試験時間は、スピーキングテストが20分、ライティングテストが60分で、パソコンとヘッドセットを使って受験します。得点は、0点から200点満点で採点されます。

 

スピーキングテストは、次の6つの形式で出題されます。

 

1.音読

2.写真描写

3.質問応答

4.与えられた情報を用いての質問応答

5.解決策の提案

6.意見の主張

 

それぞれの設問に応じて、発音やアクセント、語彙、文法、内容などを測って採点します。

 

TOEIC S&Wを、大学入試の英語評価として導入している大学もあります。

TOEFL

TOEFLには、iBT形式ITP形式の2つの試験形式があります。TOEFL iBT形式は、コミュニケーションに必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に測定するテストです。どの程度英語が「使えるか」に焦点が当てられます。TOEFL iBT形式は、コンピュータを使ったスピーキングテストが行われます。TOEICがビジネスに関する内容が出題されるのに対して、TOEFLはアカデミックな内容が出題されます。受験料は235ドル(約2万5千円)です。

 

TOEFL ITPはペーパー形式のテストで、リスニングとリーディングのみ行われます。出題される問題はTOEFL iBTと同様に、アカデミックな問題が中心です。TOEFL ITP形式は、企業や大学、高校などの団体向けのテストです。個人では申し込みできません。

出典:TOEFL ITPテストとは(国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部)

 

TOEFLは、英語の4技能を総合的に測ることができます。高校生にとっては難易度がやや高いので、英語を専門にした学部や、将来留学などを考えている生徒が受検するとよいでしょう。

CEFRとの対照

CEFRは、言語能力を評価する国際指標で、生徒の英語力を測る際の1つの目安として用いられます。A1からC2まであり、C2が最も高いランクです。以下の表は、CEFRと各試験を対照したものです。文部科学省が2015年に実施した英語教育改善のための英語力調査事業(高等学校)によれば、高校生の英語力はA1レベル程度でした。文部科学省が高校生に求める英語力は英検準2級程度とされているので、CEFRA2レベルということになります。GTECならば600点程度以上、TOEIC L&Rならば500点程度以上、TOEIC S&Wならば200点程度以上取れるとよいでしょう。

 

関連サイト

TOEIC – 国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEFL – ETS

実用英語技能検定 – 日本英語検定協会

GTEC – Benesse

資格・検定試験CEFRとの対照表 – 英語4技能 資格・検定試験懇談会

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