中学生向けオンライン英会話を活用して英語でのやり取りを練習しよう
中学校では、2021年度から新しい学習指導要領が導入される予定です。英語の授業においては、これまでの「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能から、「読む」「聞く」「話す(やり取り)」「話す(発表)」「書く」の4技能5領域をバランスよく習得することが求められます。
英語の学習を始めたばかりの中学生の中には、「話す(やり取り)」の能力アップにつまずく生徒も出てくるでしょう。「話す(やり取り)」の能力アップには、オンライン英会話の活用がおすすめです。
目次
オンライン英会話を通じて英語による即興でのやり取りの練習をしよう
すぐに返事できない時、ちょっと考えたい時の対処法
英会話では、即興的な対応が求められます。会話や言葉の合間に軽く挟む、日本語でいう「えーと…」「そうですね…」などといった言葉を「フィラー」と言います。よく使われる簡単なフィラーには以下のようなものがあります。
- uh…, um…
えーと… - Let’s see…
えーと、なんだっけ… - Well…
そうですね… - You know…
ほら、なんていうか…/〜でしょう?
英語が、なめらかに途切れず出てくるようになるためには相当の訓練が必要です。日本人が会話の中で「えーと」などといった言葉を使うように、英語のネイティブスピーカーもフィラーを使います。語彙や文法の面において、まだ課題のある中学生の場合、思い切ってフィラーをどんどん使っていくことが、「英語を喋れている実感」が持てるようになることへのひとつの近道だと言えます。
言いたい単語が言えない時の対処法
日本語では言いたいことがあるのに、その核となる英単語がスッと出てこない場合、「えーと、〜(日本語)って英語だとなんて言うんだっけ?」と相手に尋ねる必要が出てきます。そんな場合には以下のような表現を使います。
- How do you say〜 (in English?)
〜を英語ではなんて言うんでしたっけ
オンライン英会話の講師と、好きなものなどについて話をする時のやり取り例
パッと出てこない単語や表現があっても、フィラーをうまく使うことができれば、英語のネイティブスピーカーとも会話を続けられるようになります。以下のようなやり取り例が挙げられます。
講師:What kind of sport do you like?
生徒:I like soccer.
講師:Oh, really? Me too! Which soccer player do you like?
生徒:I like Honda. He’s so cool. I really … uh, how do you say, re, re…
講師:Respect?
生徒:Yes, respect! I really respect Honda.
オンライン英会話を通じて自分の考えをちゃんと伝えられる力をつけよう
中学校英語の学習指導要領で定められている、「日常的な話題について,事実や自分の考え,気持ちなどを整理し,簡単な語句や文を用いて伝えたり,相手からの質問に答えたりすることができる」力をつけるためにも、オンライン英会話を活用することができます。
英会話で考えや事実、気持ちなどをきちんと伝えるためのコツ
英会話で考えや事実、気持ちなどを伝える場合、まずは生徒が自分の頭の中で、考えや事実、気持ちなどの理由、例などをパッと整理しておくことが大事です。整理する際には日本語でもよいでしょう。中学生には、考えを論理的に整理していくこと、例えば、「私がこれを好きな理由はなんだろう」「今言いたいことのよい例としては何があるだろう」と、自分の中で問いかけることに慣れていない生徒も比較的よく見られます。英語の語彙や文法とはまた違った、「自分の考えなどの理由を論理的に整理して表現する力」を鍛えておくことも必要です。
オンライン英会話のレッスンの前準備として、日本語で簡単に「好きなスポーツ選手」「そのスポーツ選手を好きな理由」「理由を裏付ける具体的な例」などを書かせたり答えさせたりするような、論理的表現の練習をさせておくのもよいでしょう。
英会話での相槌の打ち方
英会話は、相槌を英語でできるようになるとさらに円滑に進みやすくなります。フィラーと併せておさらいさせておくとよいでしょう。うんうん、と合いの手を入れてさらに相手の発言を続けさせたい時は、以下のように相槌をします。
- uh-huh
うんうん - Yeah
うん
同意などを示したい時には、以下のような相槌を打つこともできます。
- Right
そうだね - I see.
なるほどね
オンライン英会話講師との休日の過ごし方についてのやり取り例
オンライン英会話のレッスンでは、becauseを使った文や相槌を上手に使って、以下のような会話の練習ができます。
講師:What do you do in weekends?
生徒:In weekends, I usually get up late because I can’t sleep enough in weekdays.
講師:Uh-huh, you are busy in weekdays, right?
生徒:Yeah…
講師:And then? What do you do after you got up late?
生徒:Well, and then, I go to the park, and play soccer.
講師:I see. That’s a good custom. Do you play soccer with your friends?
生徒:Yes, I usually play in group of three to five people.
講師:That sounds like very fun.
生徒:Yes, it’s really fun to me.
オンライン英会話を活用して英語による会話のキャッチボールをしよう
中学校英語の学習指導要領で定められている「社会的な話題に関して聞いたり読んだりしたことについて,考えたことや感じたこと,その理由などを,簡単な語句や文を用いて述べ合うことができるようにする」ためにも、オンライン英会話のレッスンをうまく使うことができます。
ちゃんと理由付けして説明するためのコツ
英会話において考えや事実を伝えたい場合、英語と日本語の語順の違いに注意して、言いたいことを頭の中でさっとまとめておくことが必要です。日本語では会話においても「理由→考えや事実」の順で述べられることの方が多くありますが、英会話においては「考えや事実→理由」の順になることがほとんどです。
読書が好きなために休みの日はたいてい本を読んでいる人の場合、日本語と英語では以下のように表現するのが自然です。
日本語:読書が好きなので(理由)、休みの日にはたいてい本を読んでいます(考えや事実)。
英語:I usually read books(考えや事実) because I like reading books(理由).
中学生の英会話の場合、まずは「【考えや事実】 because 【理由】」の構文に慣れておくとよいでしょう。理由を冒頭、考えや事実を後ろに持ってきて soでつなぐ方法(I like reading books, so I usually read books.)も文法的には誤りではありませんが、英会話表現として自然に聞こえるのはbecauseを使った表現です。
英会話をポツポツ返事で終わらせないためのコツ
英語の語彙や文法の力がまだ十分でない場合生徒の場合、ネイティブスピーカーを前にしただけで緊張してしまい、なかなか言葉が出てこなくなってポツポツとしか受け答えできなくなる場合もあります。相手にナチュラルな印象を与え、また本人の中でも「英語を喋ることができている」実感を持たせるためにも、質問に対する受け答えをYes/Noの1単語だけで終わらせないようにすることは大事です。
Yes/Noで答えるような質問の場合、例えば「Yes, I do.」など、単語でなく文で答える癖をつけることも有効でしょう。少し余裕が出てきたら、答えに続けて、for example や because などを使いながら理由や例を述べていくと、さらに豊かな英会話を展開させることができます。
オンライン英会話講師との社会的問題についてのやり取り例
英語において理由や例などを述べる力がつくと、社会的問題などの少し複雑な英会話もできるようになります。オンライン英会話のレッスンでは、以下のような会話もできるでしょう。
講師:What do you think about Tokyo Olympic takes place in 2020?
生徒:Well, I don’t like Tokyo Olympic so much, because they spend too much money for the Olympic. We have to use that money for other things.
講師:That’s a good point of view. What do we have to use money for?
生徒:For example, for the damaged area of earthquake or heavy rain.
講師:That’s true. We have to recover their cities.
関連サイト
中学校 新学習指導要領 – 文部科学省
中学校学習指導要領(ポイント、本文、解説等) – 文部科学省
中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 外国語編 – 文部科学省
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