『英検5級は何年生レベル?受験するなら何年生がいい?』
『英検5級を取得する学年が多いのは?』
実際に何年生の英語レベルで英検5級は合格できるのかきになりますよね。
そこで「英検5級のレベルは何年生なのか」、「何年生で受験するのがいいのか」、「英検5級の取得が多い学年」について詳しく紹介します。
また、小学生が英検5級を受験するなら何年生が適切なのか考察しました。
結論からいうと、英検5級は小学3年生や小学4年生で受験できるレベルです。
この記事では英検5級レベルの学年の根拠や、なぜ小学3年生や小学4年生で英検5級を受験するの良いのかなど詳しくわかりますので、ぜひご一読ください。
この記事の目次
英検5級は何年生レベル?
「英検5級」の英語レベルは学年でいうと何年生レベルなのでしょうか。
英語検定協会が定義する「英検5級のレベル」
日本英語検定協会(英検)のHPでは英検5級のレベルを以下のように定義づけています。
目安
中学校初級程度 程度 初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。審査領域
読む: 初歩的な語句や文を理解することができる。
聞く: 初歩的な語句や文を理解することができる。
話す: 初歩的な内容についてやりとりすることができる。
書く: 初歩的な語句や文を書くことができる。
英検5級のレベルは日本英語検定協会では中学校初級程度と定義しており、学年でいうと中学1年生や中学2年生レベル、年齢でいうと12歳から14歳になります。
とりあえず英検5級は「初歩的」だということがわかりますね(笑)
ただ、現在は学校指導要領の改定により、小学3年生と小学校4年生で外国語活動(主に英語)、小学校5年生と小学校6年生では外国語(主に英語)の授業が始まっています。
小学校において、中学年で「外国語活動」を、高学年で「外国語科」を導入※小学校の外国語教育の充実に当たっては、新教材の整備、養成・採用・研修の一体的な改善、専科指導の充実、外部人材の活用などの条件整備を行い支援
英検5級は基礎的な単語や文法を使った、簡単な聞き取りや短文理解が問われます。
適切な対策をすれば小学校4年生でも十分に受かるレベルです。
次項から具体的な英検5級のレベルについて見ていきましょう
英検5級で求められる語彙力のレベル
英検5級で求められる単語や熟語は「約600語レベル」です。
これは中学校1年生の英語教科書にでてくる単語レベルと同等といえます。
具体的にはどのような単語・熟語がでてくるのか、20個ほど例をあげてみます。
play | listen to | fine | her |
teach | today | windy | Wednesday |
know | weekend | soccer | peach |
have | bank | bedroom | family |
look at | library | what | beautiful |
英語を習いたての小学生にとっては難しいものも含まれていますが、日常生活に密着した場面や題材の基本単語ばかりであることがわかると思います。
主な場面・題材
場面・状況
家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話など話題
家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告など
英検5級の場合頻出単語がかなり限られており、英検5級専門の単語アプリや本を使うことで効率よく勉強することができます。
英検5級に出てくる単語は、通常の英会話でも頻出します。
英検5級の勉強は英語力の底上げに有効ですよ!
英検5級で求められる文法レベル
日本英語検定協会は具体的な文法の出題範囲を定めていません。
しかし過去問や、英検5級のレベルが「中学校初級」と定義されていることを考慮すると、以下の文法項目が主な出題範囲といえます。
- 現在形※三単現のs含む
- 現在進行形
- 助動詞※canのみ
- 代名詞※人称代名詞の格変化(i,my,me,mineなど)含む
- 疑問詞と疑問文
- 否定文
- 命令文
- 接続文※and、but、or程度
実際に英検5級ででてくる英文のレベルはこのようなものです。
What time do you go home after work?
Is this your hat? Yes, it´s mine.
My mother speaks Japanese and English
基本的な項目をおさえておけば十分対応できるレベルですね。
単語と同じく、英検5級の文法は頻出する型が決まっているので勉強しやすいですよ。
英検5級で求められるリスニングレベル
英検5級に出てくるリスニングのスクリプトを実際に見てみましょう。
1)When do you have your piano lessons?
1.On saturdays.
2.Black and White.
3.That´s my teacher.2)A:Are you writing an email,Sara?
B:No,I´m reading an email from a friend
What is Sara doing?
文章として見てみると難しいようには見えませんが、実際はすべて音声で流れるので初心者にとってはそれなりに難しく感じるでしょう。
しかし英検5級のリスニングは「文章で英語をとらえる」レベルを求められていません。
「文章の中の単語が拾える=聞こえるレベルのリスニング力」があれば合格できます。
例えば上記例の1番目の問題。
問題冒頭の「When」という言葉が聞き取れたら、答えは曜日や日付などに関わる単語になるとわかります。
英検5級のリスニングは、基本の「単語」が拾えたら答えまで導けるレベルです。
文章全体の意味がわからないと回答できないような問題は、英検5級にはでてきません。
英検5級を小学生が受験するなら何年生?
英検5級を小学生が受けるなら小学校3年生から小学校4年生(8歳から10歳)で受験するのがおすすめです。
英検5級が小学校3、4年生での受験がおすすめ
英検5級は「小学校3年生から小学校4年生」での受験をおすすめします。
英検5級は基礎的な英語レベルですが、語彙や会話問題、短文問題もあります。
英語能力も大切ですが、その文脈を読み取る能力も必要です。
その文脈を読み取る=筋道を立てて考える能力が身に付く年齢の目安が、下記引用の通りおよそ小学校3年・4年生だからです。
文部科学省が定める小学校3年・4年生での国語の学習目標
筋道立てて考える力や豊かに感じたり想像したりする力を養い,日常生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えをまとめることができるようにする。
英検5級の場合、単語能力が高ければ合格しやすい側面があり、機械的に英語をトレーニングすればかなり低年齢でも英検5級合格は可能でしょう。
しかし英語を「理解」し英語を「文脈として捉える」能力が育たなければ、使える英語を身につけることはできません。
受験年齢はあくまで目安です。
無理に低年齢で英検5級を目指すのではなく、子供の持っている能力も鑑みて英検を受験することをおすすめします。
小学校3、4年生で英検5級合格は決して遅くありません。
しっかり計画をたてて勉強し続ければ、小学校卒業時には英検3級、中学校卒業時には英検2級、高校卒業時には英検準1級取得…といったハイレベルな目標にも十分間に合います!
小学校3年生以下は英検Jr.を受けよう
英検5級受験にはまだ早いかな…でも英語の目標を持たせないな…
そんな親御さんには、日本英語検定(英検)が運営する英検Jr.の受験を目標に置くのがおすすめです。
英検Jr.はインターネットにつながったパソコンさえあれば、いつでもどこでも受験可能な英語テスト。
BRONZE、SILVER、GOLDの3つのグレードがあり、リスニング問題のみで構成されています。
幼少期から英語学習をおこなう一番のメリットは英語の音の習得です。
まだ論理的に文脈をとらえることができない子供や、アルファベットの読みがあやしい子供には、英検Jr.を利用して英語の音を中心に学習をすすめていくことをおすすめします。
また、英検Jrは『ドリル&ゲーム』『もぎテスト』『英検Jrテスト』と、本番テスト以外にも英語学習の教材が付帯しているので、英検5級を受験する前の英語勉強にもなっていますよ。
まずは英検Jrから初めてみるのもおすすめです。
英検5級の取得が多い学年は?
残念ながら現在は日本英語検定では英検5級の合格(取得)学年や年齢は公表していません。
2016年度以前のデータを見ていくと、小学生と中学生は大体80~82%程度の合格率でした。
また、スモールワールド英会話の英検対策受講を見てみると小学校低学年が20%、小学校高学年が27%と、小学生で英検取得を目指している子供が多いことがわかります。
英検5級の出題内容・構成
ここからは英検5級の出題内容について簡単にご説明します。
リーディング・リスニングパート
英検5級はリーディングパートとリスニングパートにわかれています。
各パートとも25問出題され、満点は各パートごとに425点(計850点)となっています。
合格点は合計419点です。
半分問題が正解できれば合格できそうに見えます…
ですが「英検CSEスコア」と呼ばれる英検独自の点数で合否をつけているため、実際は各パートごとに約6割正解できれば合格になることが多いです。
リーディングパートは、リスニングパートに比べると単語レベルが難しくなっています。
英検5級に合格した小学生のスコアバランスを見ると、リーディングパートで正答率4割前後、リスニングパートで正答率8割前後となることが多いようです。
【番外編】英検5級スピーキングテストについて
英検5級に申し込むと、オプションとしてスピーキングテストを受けることができます。
英検5級の合否は今まで通り、リーディングとリスニングパートの総合計点で決まります。
スピーキングテストは独立したテストであり、合格者には「4級(5級)スピーキングテスト合格」という資格が認定されます。
試験の形式は、コンピュータ端末を利用した録音形式。
そのため、いつでもどこでも受験できるのが魅力です。
英検5級の合否に直接関わるわけではありませんが、英語4技能の一環としてぜひ挑戦したいですね。
小学生が英検5級を目指すなら…やっておきたい5つのこと
ここからは小学生が英検5級を目指すなら、ぜひやっておきたいことを5つご紹介します。
試験はあくまで使える英語を習得するためのマイルストーンにすぎません。
ですが英検5級に合格することで自信がつきますし、モチベーションにもつながります。
しっかり対策して英検5級合格をめざしましょう。
まずは単語!アプリを活用して語彙力アップ
小学生が英検5級合格を目指すならとにかく単語!
英検5級の配点で大きな割合を占めているのが単語問題です。
単語がわかればリスニング問題もほとんど回答できます。
英検5級の単語レベルは600語であり、ポイントをしぼって勉強しやすく点数につながりやすいです。
単語アプリなどを活用して、英検5級レベルの単語を身につけましょう。
英検5級ででる「文型の型」をおさえよう
上記でご紹介したように、英検5級ででてくる文法はかなり限られています。
小学生なら文法を勉強するよりも、各文法を「型」としておさえていきましょう。
例えば現在進行形
be動詞 -ingという文法で覚えるのではなく
- She is playing …
- I am studying …
- Are you reading …
という型としてあてはめて覚えたほうが、小学生にとってはわかりやすいです。
文型の練習は本で勉強すると飽きやすいもの。
オンライン英会話スクールの英検対策コースなどで、スピーキングと一緒に文型練習するのもおすすめです。
過去問は一番の問題集
しつこいようですが、英検5級にでてくる文型は決まっています。
過去問をこなすことで英検5級の文型に慣れていけますし、消去法で選択肢を選ぶなどコツもつかめてきます。
下手な問題集を何冊もやるより
- アプリなどで単語・熟語習得
- オンライン英会話などで文型習得
- 過去問で英検の問題になれる
を行うことをおすすめします。
リスニングは冒頭と最後の言葉に注目
英検5級のリスニングは、「単語をとらえるリスニング力」があれば大丈夫です。
冒頭の言葉と最後の選択肢に注目してのりきりましょう。
リスニング大問1
Is this your bag?
1.Sure,I can.
2.On the chair.
3.Yes,it is.
リスニング大問1は会話の応答文。
疑問文の最初の言葉が聞き取れれば、8割は回答できます。
例えば上の問題なら「Is」から始まる疑問文ですから、回答はYesかNo、Be動詞を使ったものになります。
Whereから始まるなら答えは場所に関するものになります。
英検5級ではひねった問題やひっかけ問題はでません。
リスニング大問2
A:Hi,I´m Tom. Is Jenny at home?
B:Sorry,she is at the park.Where is Jenny?
1 At the park
2 At home
3 At Tim´s home
4 At school
会話文に対する質問を選択肢から選ぶもの。
実はこれ、めちゃくちゃ簡単です。
なぜなら8割以上、会話の最後の単語が答えになるからです。
最後の単語の言葉が聞き取れたら回答可能です。
リスニング大問3
Melissa is painting a picture
Melissa is taking a picture
Melissa i writing a letter
大問3は絵を見てそれに合った英文を選ぶ問題。
大問1.2と比べると総合的な力が必要になります。
しかしここでもポイントは単語。
単語が聞きとれれば回答可能なレベルのものばかりです。
マークシートに慣れておこう
英検5級はすべてマークシート方式です。
マークシートの使い方に慣れておきましょう。
マークと問題がずれてないことにも注意。
家で何回か練習しておいた方がいいでしょう。
そもそも小学生に英検って必要?
日本でもっともポピュラーな英語資格である実用英語技能検定=通称「英検」。
日本ではTOEICと並び企業や教育機関から高い評価を受けており、英検を持っていると学校入学や企業内での昇進に有利に働くことも多いです。
そんな英検ですが、小学生が英検を受験する意味はあるのでしょうか?
結論からいうと以下3つの理由より、小学生こそ強く英検受験をおすすめします。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
英検対策をすることで英語の総合力があがる
英検で出題される問題は非常にバランスが良く優れています。
TOEICがどちらかというとビジネスよりの単語やトピックが主なのに対し、英検は幅広い分野から出題されます。
また英検は英語4技能の総合力が問われる仕様です。
英検対策をすることで、幅広い分野で英語4技能を伸ばしていくことができ、結果「使える英語」が身に付きますよ。
英検受験を目標にすることで、学習促進効果が期待できますね。
英語学習のマイルストーン!
日本語話者が英語をビジネスなどで問題なく使えるようになるには、最低2000時間の英語学習が必要とも言われています。
長期間勉強し続けていると、子供の英語力がちゃんと伸びているのか分からなくなってしまうことも…
英検は各級ごとに英語4技能のレベルがはっきりと定義づけされており、英語学習のマイルストーンとしてピッタリです。
例えば英検5級
読む: アルファベットや符号がわかり、初歩的な語句や文を理解することができる。
聞く:初歩的な語句や定型表現を理解することができる。
話す:初歩的な語句や定型表現を使うことができる。
書く:アルファベット・符号や初歩的な単語を書くことができる。
さらにそれぞれの4技能について「できること」が可視化されており、今子供が英語でどんなことができるのか分かるようになっています。
英検を受験することで、子供の英語力がどのくらいか、どの程度英語力が伸びたのかわかるのが良いですね!
英語のモチベーション維持につながる
小学生からの英語学習が必修化したとはいえ、日本で日本語を使って生活している当の小学生にとっては英語を学習する意味を見出すのは難しいもの。
英検は頑張った成果が「合格」という目に見える形で手に入ります。
英検という目標・一定のゴールをもたせることで、英語学習のモチベーションにつながります。
この点も合否のないTOEICとは大きな違いになりますね。
英検5級は何年生?【まとめ】
英検5級は中学生1、2年生レベルですが、小学生の頃から英語学習をしている子供なら小学校3、4年生で取得を目指すのがおすすめです。
小学生にとっては英検5級は決してやさしいものではありませんが、しっかりと対策をたてれば十分合格できます。
英検をマイルストーンに、英語のモチベーションアップにつなげていきましょう。
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