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“in order to”の意味と使い方!英会話から入試対策まで!

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“to”とin order toって使い方の違いはあるの?

I am studying English very hard to work abroad.(私は海外で働くために英語を一生懸命勉強しています)

こう言いたいんだけど、どっちの方がいいのかなー…

uzla
志は高く、いいですね!

でも「海外で働くために」を強調したいなら、toの代わりにin order toを使うといいかも。

in order to(~するために)という表現がありますが、どうしてわざわざto(~するために)で済ませないのか、疑問に思いませんか?

この記事ではtoとの違いや、使えるシチュエーション、in order toの類義語や言い換えまで徹底解説してきます。

この記事で分かること

  1. “in order to”の意味
  2. どんなときに使えるか?
  3. “in order to”に似ている表現
  4. “in order to”の代わりに使える表現

この記事のライター

uzla

東京の大手ICT企業の海外プロジェクトのPMを担当し、グローバルチームを率いました。幼少期を米カリフォルニアで過ごして以来、英語はもちろん多言語geek。日々、言葉の仕組みや文化的特色を発見しては感動しています。日常会話からビジネスシーンで使えるものまで実践的な英語を楽しくお伝えしていきます。

東京の大手ICT企業の海外プロジェクトのPMを担当し、グローバルチームを率いました。幼少期を米カリフォルニアで過ごして以来、英語はもちろん多言語geek。日々、言葉の仕組みや文化的特色を発見しては感動しています。日常会話からビジネスシーンで使えるものまで実践的な英語を楽しくお伝えしていきます。

“in order to”の意味と使い方

uzla
toだけの場合に比べてin order toはその目的が強調されます。「〜のために」「〜するために」という意味の文によく使われる表現です。

“in order to”の意味

「〜のために」という意味の文法に“to + 不定詞”がありますが、これに“in order”(順序正しい・整っている)を付けることでその意味合いがさらに明確になります。

“in order to”(イノォダートゥ)の後ろに、実現したい目標や目的の内容を動詞の原形で表すと「〜のために」「〜できるように」「〜を実現するために」「〜に向けて」という意味になります。

“in order to”を使った例文

“in order to”が文の中でどのように使われているのかを見ていきましょう。

I need to pass the exam in order to have a good certification on my resume.
履歴書に資格を書くために試験に合格する必要がある

Let me go to bed early tonight in order to catch the first train tomorrow morning.
明日始発の電車に乗れるように今夜は早めに寝かせてよ

The city will switch off public lighting tomorrow night in order to cut costs.
市は明日、コスト削減に向けて公衆の街路灯を消灯する

The meeting agenda should be distributed  in advance in order to hold it efficiently.
会議を効率よく進められるように議題は前もって共有されるべきです

“in order to”は文頭におくこともできます。望んでいる結果や到達したい目標などを始めに述べることで特に強調したいときに効果的です。

In order to improve our products, we need more feedback from the customers.
我々の製品を改善するためには顧客からのフィードバックがもっと必要です

In order to have the summer vacation, we must finish this work today!
夏休みが欲しいなら(夏休みをとるために)今日この仕事を終えなければならない! 

“in order to”が使えるシチュエーション

“in order to”は、日常会話とビジネスシーンとの両方に使うことができます。

“in order”を省略した“to + 動詞の原形”だけでも「〜のために」という意味になりますが、冒頭で述べた通り、“to”にはさまざまな文法の役割があるため、文脈によっては意味があいまいになる可能性があります。

日常会話や同僚とのやりとりでは問題ありませんが、ビジネスシーンやフォーマルなメールなどでは誤解を招くおそれがあるのであまりおすすめしません。

その点、“in order to”を使う場合、その後に続く部分が「実現したいこと」や「目標や目的の内容」であるということが伝わりやすくなります。

uzla
仕事の依頼や取引内容の説明など、主張や希望を明確にする必要があるときに便利な表現ですね。

“in order to”の疑問文・否定文・過去形

忍者
in order toは疑問文や否定文にも使えるのですか?

uzla
もちろん使えます。特に「〜しないために」という否定文は何かを未然に阻止するための教訓などによく使う表現なのでしっかり理解しておきましょう。

“in order to”の疑問文

“In order to”は目的や実現したい内容を説明するので、この内容は文全体が疑問文になっても変わりません。質問内容を表す疑問文の後ろにそのまま“in order to”に続くフレーズを入れます。

Do you think we should leave early in order to avoid the traffic jam?
交通渋滞を避けるために早めに出発したほうがいいと思いますか

What would you do in order to reach the goal most efficiently?
目標に最も効率的にたどり着くためにはどんなことをしますか

“in order to”の否定文

「〜しないために」や「〜にならないために」など、望む結果や内容を否定形にする場合は、“in order not to”とします。“not”を入れる位置に注意しましょう。

He decided to wait for a while in order not to get wet in the rain.
彼は雨に濡れないようにするためにしばらく待つことにした

I don’t know what I should say in order not to hurt her.
彼女を傷つけないためにはなんて言えばいいのだろう

We analyze the survey results very carefully in order not to miss any customer’s voice.
お客様の声を一つも漏らすことのないようにアンケートの結果分析には注意を払っています

“in order to”の否定形は“not”の位置が間違えやすく、入試問題でも頻繁に出題されています。

“in order to not”や “not in order to”などと間違えないように、 “in order not to (望まない結果や防ぎたい内容)”という順序を正しく覚えておきましょう。

“in order to”の過去形

“in order to”は現在や未来のことに限らず、過去の状況や起こした行動について説明するときにも「その当時の意図や目的」という意味で使うことができます。

I had to make the decision in 10 minutes in order to meet the deadline.
締切に間に合わせるために10分で決断を下さなければならなかった

Limiting check-ins was inevitable in order to avoid confusion.
混乱を避けるために入場制限をせざるを得なかった

ちなみに、“in order to”に続く動詞は常に原形をとるので、文全体が過去形の場合でも変形しません。

“in order to”と類義語の違い

忍者
in order toとin order forはすごく似ているけど意味は違うのですか?

uzla
伝えたい内容によってどちらを使うかが決まってきます。他にもin order toに似た表現がいくつかあるので説明します。

“in order to”と“in order for”の違い

“in order to”と“in order for”はどちらも目的や意図を説明するのに使われる表現で、見た目はとても似ていますが、使い方は大きく異なります。

I want to be rich in order to travel all around the world. ※“in order to”を使った文
世界一周するためにお金持ちになりたい

I want to be successful in order for my family to be proud of me. ※“in order for”を使った文
家族が(私のことを)誇りに思ってくれるように(私は)成功したい

“in order to”を使った文には主語が1つしか登場しません。この場合「お金持ちになりたい」人物と「世界一周する」人物は語り手である“I”(私)です。

一方、“in order for”を使った文章には、「成功したい」と思っている人物である“I”(私)と、「誇りに思う」の主語である“my family”(私の家族)と2つの主語があります。

in order to 主語は1つ

in order for  主語は2つ

このように、文の主語と「〜のために」という目的の内容の主語が異なる場合は、“in order for + 別の主語 + to + 動詞の原形”で表現することができるのです。

He wants me to study hard in order for me to pass the exam.
彼は、(私が)試験に合格するために(私に)一生懸命勉強してほしいと思っている

“in order to”と“in order that”の違い

“In order to”と“in order that”の違いも前述の “in order for”と同じく、一つの文の中に異なる主語を使いたい時に用いる表現です。

“that”の後ろには必ず“主語 + 動詞”を含む完全形の文で「〜のために」の内容を説明します。

You should speak out in order that everyone hears you better.
もっとみんなが聞こえるように大きな声で話したほうがいいよ

We told the children to come back early in order that it wouldn’t be too dark outside.
外が暗くなりすぎないように子どもたちに早く帰ってくるように言った

“in order to”と“so as to”の違い

「〜のために」という意味の表現に“so as to”(ソゥアズトゥ)があります。

フォーマルさの度合いも“in order to”と同じくらいですが、日常会話で使われることももちろんあります。

目的の内容は“so as to”の後ろに動詞の原形で表し、文中の主語も同じにする必要があります。

ほとんどの場合、“in order to”を “so as to”に置き換えることができますが、“in order to”はしばしば文頭に置かれることがある一方、“so as to”は文中に使われるのが一般的です。

in order to しばしば文頭で使われる

so as to 一般的に文中で使われる

I brought some cake in order to eat together.
I brought some cake so as to eat together.
一緒に食べるためにケーキ持ってきたよ

I walked slowly in order not to make any noise.
I walked slowly so as not to make any noise.
物音を立てないようにそっと歩きました

“in order to”と“due to”の違い

ビジネスでやりとりされるメールやフォーマルな文書などでは“due to”(デュートゥ)が使われることがよくあります。

“due”には「期限」や「正当な」などさまざまな意味がありますが、

“due to + 名詞または動名詞”

で起こった出来事や結果を招くことになった原因や理由を表す慣用句になります。

“in order to”に比べると、“due to”は残念なお知らせや不都合な内容などネガティブな内容に使われることが多いです。

We are sorry to inform you that Escape Game has been cancelled due to lack of participants.
大変申し訳ありませんが参加者不足のため脱出ゲームは中止になりました

Due to the high volume of applications received, we are unable to provide individual feedback.
非常に多くの応募があったため個人的なフィードバックはいたしかねます

“in order to”と“because of”の違いは?

忍者
理由を説明する基本的な英単語に“because”(なぜなら)がありますが、“because of + 名詞”で「〜のために」という意味になりますよね?どちらも「〜のために」という意味ですが、何が違うのですか?

目的や意思を説明する“in order to”に比べて、「〜という理由のために」や「〜のせいで」など、ある結果の理由や原因にあたる内容を説明する時に使われることが多いです。

“because of + 名詞”は“due to”にも似ていますが、内容は必ずしもネガティブである必要はありません。

また、比較的口語的な表現でもあります。

The forests shine because of the rain.
雨によって森の緑が映える

I missed the train because of you!
君のせいで電車を逃したよ!

“in order to”(〜のために)の言い換え表現

忍者
in order toの他にも「〜のために」が言えるようにバリエーションが欲しいです。

uzla
たしかにいつもin order toの一点張りだと堅苦しいし不自然に聞こえることもあります。最後にいくつかの言い換え表現を紹介しましょう!

目的を表すtoやforを使った表現

冒頭でも説明したように、“to + 動詞の原形”にも「〜のために」という意味があります。

日常会話では“in order”が省略されることはしょっちゅうで、友人や家族とのくだけた会話程度であればまず意味は通じると思っていいでしょう。

I have to go to the station to pick up my girlfriend.
彼女を迎えに(行くために)駅にいかなくちゃいけない

She has a big bag to stay at our place tonight.
彼女は今夜ここに泊まるために大きな荷物を持っている

「〜のために」の内容が動名詞または名詞の場合は、“to”の代わりにfor”を使います。

She will bring a gift for celebrating Grandma’s birthday.
彼女は祖母の誕生日をお祝いするためにプレゼントを持ってくる

My sister is cooking for everyone.
私の姉はみんなのために料理をしている

ここで紹介した文は全て“to”または for”の部分を“in order to + 動詞の原形”に書き換えることができます。

ちょっとしたカジュアルな会話で毎回“in order to”を使っていると大げさに聞こえたり堅苦しく聞こえたりすることもあるので、時と場合によって“to”や“for”も十分に使えることを覚えておきましょう。

uzla
とはいえ、やはり文脈によっては意味があいまいになったり目的が強調されないこともあるので、ビジネスシーンや論文などのフォーマルな文書での使用はなるべく避けたほうがいいでしょう。

for the purpose of + 動名詞で目的を表現

“for the purpose of + 動名詞”で「〜をするという目的で」という意味になります。

“for”や“to”だけでも意味が通じそうなところを、敢えて“the purpose”(目的)という言葉を入れて表現しているため、場合によっては口説く聞こえることもあります。

uzla
内容を特に強調したいときや、論文やフォーマルなスピーチなど意図的に重々しさを出したい時にはよく使われている表現です。

“for the purpose of”の後には動名詞がくることに注意しましょう。

The open space was made (in order) to activate communication.
※“in order to”を使う場合 


The open space was made for the purpose of activating communication.
この広場はコミュニケーションの活性化を目的として作られました

with the intention of + 動名詞で意図を表現

“with the intention of + 動名詞”には「〜する意図で」や「〜するつもりで」という意味があり、“in order to”と同じく目的や狙いを表すときに使われます。比較的フォーマルな表現です。

“intention”(意図)という単語からも分かるように、通常は「何かを意図することができる」人間が主語になりますが、意識を持たないものに使われることも稀にあります。

We decided to expand the team with the intention of improving our work efficiency.
私たちは仕事効率化を意図して、チーム拡大化を決意しました

With the intention of being remarkable, the letters are written in red.
目立つために文字は赤で書かれている

似た表現に“view”(視野)を使った“with a view to + 動名詞”(〜という視野で)があります。

他の目的を表す表現に比べると将来的な目標やざっくりした内容について使われることが多いです。

He is repairing his car, with a view to selling it.
彼は、売ることを視野に入れて自分の車をを修理している

With a view to moving abroad, she started studying English recently.
将来的に海外に行くことを考えて、彼女は英語を勉強し始めた

for the sake ofで「〜のために」を表現

uzla
ネイティブスピーカーが頭を抱えて“For God’s sake!”と叫んでいる姿を目にしたことがあるでしょうか。

「頼むよ!」「いい加減にしてくれよ!」という意味のフレーズですが、直訳すると「神のために」という意味になります。

「〜のため」を意味する“sake”(セイク)を使った表現に“for the sake of”があります。

「(人・もの)のために」という意味で、誰かを助けたり物事を改善したりする場面で使われることが多いです。日常会話からフォーマルなシーンまで幅広く使われています。

We should provide a better environment for the sake of children.
子どもたちのために我々はよりよい環境を提供するべきである

You should not drink too much for the sake of your own health.
自分の健康のためにも飲み過ぎないほうがいいよ

“in order to”をしっかり理解して使いこなそう!

今回は「〜のために」を表す“in order to”の意味と使い方を説明してきました。

日常会話でもビジネスシーンでも目的や意図を説明する場面は多くあると思います。

あいまいな表現や誤解を招く言葉遣いはもちろん避けるべきですが、だからといって常に複雑な表現を使うのではなく、「伝えたい内容をいかにして分かりやすく伝えるか」を意識した言葉選びをすることが大切です。

“in order to”とその他の「〜のために」を表す英語表現を、話す相手や場合に合わせて使い分けられるように練習していきましょう。