英語の資格試験として代表的なTOEIC。
合否がないので比較的気軽に受けられますが、得点によって就職や昇進に有利になることもあり、様々な教材を購入してTOEICのスコアアップを狙う大学生やビジネスマンの方も多いですよね。
しかし、TOEICの教材選びには重要なポイントがあり、少し間違うと非効率な勉強法に陥ってなかなかスコアアップが期待できないことも。
本記事では、簡単なようで難しいTOEIC教材の選び方をわかりやすく解説します!
この記事で分かること
- TOEIC教材選び方のポイント
- TOEIC対策に使えるレベルや目的別の教材
- 教材を使ったTOEIC本番までの学習スケジュール
独学で2014年に英検1級を取得し、英検に関しては全ての級の受験経験あり。
TOEICで930点。大阪大学外国語学部で英語を専攻。コラム執筆や英語ニュースの翻訳に携わりながら、
音楽クリエイターの顔も持つ。留学や海外滞在なしでもハイレベルな英語力を身につける方法を日々研究中。
この記事の目次
失敗しないTOEIC教材の選び方!ポイント3つ
TOEIC教材の選び方
- 基礎教材と模試教材の比は7:3が目安
- 暗記系教材は持ち運びしやすいものにする
- 語彙力と文法力の教材を必ず用意する
基礎教材と模試教材の比は7:3が目安
意外かもしれませんが、TOEICのスコアアップを狙うなら、模試型の教材を解きまくる必要はありません。
英語力の基盤は語彙力と文法力です。リスニング力を伸ばそうと思ったら、多くの人がリスニング教材を使おうとしますが、そもそも語彙力がなければ聞き取れません。
また、スクリプトや解答・解説を見て知らない単語を一つずつ覚えようとしても、そもそも語彙力が不十分だと復習用に単語をピックアップする量が膨大になり、学習効率が悪くなります。
7:3は基礎の割合がかなり大きく、驚いた方もいるかもしれませんが、実はそれくらい語彙や文法力が大事ということです。
また、初級者~中級者ほど基礎力の勉強を忘れがちなので、少なくともTOEIC600点台までは7:3の配分を意識することをお勧めします。
暗記系教材は持ち運びしやすいものにする
TOEICの模試型教材は、本試験の用紙サイズに合わせてほとんどが大きめの冊子です。
そのため、模試型教材に覚えるべきことを書きこんでも、通勤・通学中に勉強するにはかなり持ち運びづらいですよね。
ちなみに、これはあくまでも僕個人のケースですが、大きな教材を見るとなんとなく圧迫感が凄くて勉強意欲が削がれることがあります。
むしろそのサイズ感がやる気につながる人なら構いませんが、僕と同じようなタイプの人はボリュームの大きい問題集は最低限の用意に留めた方がベターです!
語彙力と文法力の教材を必ず用意する
単語帳に関しては、まずは必ず現段階のレベルに合わせた単語帳を1冊用意しましょう。
つまり、TOEIC500点台の人がTOEIC600~700を突破したら、それまでの単語帳とは別に800点台以上を目指すための単語帳も必要です。
文法教材に関しては、読んだり調べたりするのにずっと使う文法書を1冊と、あとはレベルに合わせた問題集を1冊用意すれば十分です。
もし、いま文法書を1冊持っているならば、無理に買い足す必要はありません。
逆にTOEIC700点台を安定的に取れるようになったのに初級レベルの単語帳を使っているなら、新たに教材を追加する方がいいでしょう。
おすすめTOEIC教材14選を徹底比較!
教材名 | 対象レベル | 鍛えられるスキル | ポイント |
---|---|---|---|
合格英単語600 | 初級 | 単語力 | 最低限必要な単語を気楽に覚えられる |
合格英熟語300 | 初級 | 熟語力 | 見落としがちなイディオムをしっかりカバー |
総合英語 Evergreen | 初級~上級 | 文法力 | 読み物としても辞書的にも使える |
文法の基礎力を身につけるトレーニング | 初級~中級 | 文法力 | 基礎的な文法を問題集形式で学習できる |
はじめてのTOEIC L&Rテスト本番模試 | 初級~中級 | 実戦力 | 価格的にも取り組みやすい模試教材 |
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6 | 初級~上級 | 実戦力 | 最新傾向を体感できる公式問題集 |
灘高キムタツのセンター試験英語リスニング 合格の法則 実践編 | 初級~中級 | リスニング力 | 「どう聴けばいいか?」がわかるリスニング教材 |
英検2級 でる順パス単 | 中級 | 単語力 | 中級レベルの語彙力を効率的に学習できる |
英文法・語法のトレーニング1 戦略編 | 中級~上級 | 文法力 | 基礎的な文法事項の応用力を鍛えられる |
速読速聴・英単語 Core1900 ver.5 | 中級~上級 | 単語力・読解力 | 短めの文章の中で単語の確認ができる |
英検準1級 でる順パス単 | 中級~上級 | 単語力 | 上級への橋渡しに必要な語彙がまとめられている |
英検1級でる順パス単 | 上級 | 単語力 | 上級レベルの語彙力の補てんに使いやすい |
英文法・語法のトレーニング2 演習編 | 上級 | 文法力 | 細かいところまで手の届くハイレベルな文法問題集 |
プレゼンス式 TOEIC L&Rテスト勉強法 | 初級~上級 | 学習法 | 具体的なTOEIC学習法がわかる |
*横へスクロールすると表を全て見ることができます。
先ほどの忍者くんとの会話にもあったように、実は大学受験用の教材はTOEICにかなり役立ちます。
このような理由に加えて、大学入試の英語の問題はグローバル化に対応するため、どこの大学も難化したり、形式が多様化したりという傾向にあります。
それに対応して、大学入試対策の英語教材の内容もかなり充実してきているので、TOEIC対策にも十分に使えるわけです!
スコア方式のTOEICと異なり、英検は5級~1級までの合否式。
それを反映して英検の教材は段階的に細かく分かれているので、レベルに合わせて学習しやすいメリットがあります。
また、出題形式こそ違えど、英検の各級合格に必要な語彙力はTOEICの出題範囲ともかなり被っているので、十分役立ちます。
TOEIC対策に英検テキストを使うメリット
・英検テキストはレベル別なので段階的に整理されている
・英検テキストで対策することで英語の基礎力をつけることができる
【レベル別】TOEICおすすめ教材
初級者におすすめ教材2選
初級者の教材選びのポイント
- はじめの第一歩に欠かせない語彙が学べる
- 適度なボリュームで挫折しづらい
- 解説付きで理解しながら英単語・英熟語を覚えられる
合格英単語600
教材名 | 合格英単語600 |
---|---|
URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4341019317 |
レベル | 初級 |
ポイント | 最低限必要な単語を気楽に覚えられる |
おすすめの人 | 英語学習経験があまりなく、これからTOEICに挑戦する人 |
『合格英単語600』は、「東大レベルの大学入試でもこれだけ知っていれば大丈夫!」という点が売りの単語帳です。
TOEIC対策においては、300~400点台以下の初級者ならまずは取り組んでおきたい一冊です。
ただ単語が並べられているだけでなく、「100字解説」があるので、英単語に関連する知識も深められます。
いきなり2,000だと挫折率も高いので、まずは、この600を完全なものにすると、力が付きます。入口の単語帳としては非常に良いと思います。
ただ、この基礎的な単語を覚えているかどうかが後々の勉強にも影響するので、まさにはじめの一歩にふさわしい一冊です。
合格英熟語300
『合格英単語600』の姉妹本の『合格英熟語300』も同じような仕様で、英語学習者がイメージしづらい英熟語に丁寧な解説が付けられており、初級レベルで欠かせないイディオムをしっかり学べます。
教材名 | 合格英熟語300 |
---|---|
URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4341019325 |
レベル | 初級 |
ポイント | 見落としがちなイディオムをしっかりカバー |
おすすめの人 | TOEIC対策をこれから始める初級者 |
『合格英熟語300』と『合格英単語600』を組み合わせることで、合計900の英語表現を効率よく学べるでしょう。
初級レベルで注意したいのが、1冊で千単位の単語・熟語が収録されている教材を選ぶと挫折率が一気に高まるということです。
初級段階では、とにかく挫折せずに継続できるボリュームの教材を選ぶのも大事ですよ!
まずは『合格英単語600』と『合格英熟語300』を、完璧に覚えるところからTOEIC対策を始めてみてくださいね!
各熟語に対し同意語・反意語や長文読解での注意点など本当に役に立つ情報が無駄無くとても簡潔に纏められており感動しながら読みました。
中級者におすすめ教材3選
中級者の教材選びのポイント
- 基本的な英文法を満遍なく身につけられる
- 日常的な英文を読み、聞くのに必要な語彙を覚えられる
- 音声を使った学習ができる
総合英語Evergreen
教材名 | 総合英語 Evergreen |
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URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4864602425 |
レベル | 初級~上級 |
ポイント | 読み物としても辞書的にも使える |
おすすめの人 | 英文法書を持っていないTOEIC学習者 |
専門的過ぎず、簡単過ぎず、というバランスを兼ね備えた英文法教材『総合英語 Evergreen』は、中学や高校で使われる『Forest』シリーズの後継バージョンと聞くとピンと来る方が多いかもしれません。
600ページ以上もありますが、英文法書にしてはレイアウトなど細かく配慮されて、読みやすいです。
完全対応の問題集も紹介しますので、そちらと合わせると学習効果が高まりますし、TOEIC600~700点前後を目指すなら、ひとまず目を通しておきたい英文法書です。
分厚い割には読みやすいので、全範囲読むのもあまり時間かからないかもしれません。
文法書をまだ持ってない方でforestと本書で悩むなら本書、forestからの乗り換え検討の方は、内容を十分に吟味する必要がありそうです。
『総合英語 Evergreen』の準拠問題集は学校でのみ配布されていますが、実は完全対応した市販の問題集は誰でも手に入ります。
文法の基礎力を身につけるトレーニング
教材名 | 文法の基礎力を身につけるトレーニング |
---|---|
URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4864603723 |
レベル | 初級~中級 |
ポイント | 基礎的な文法を問題集形式で学習できる |
おすすめの人 | 基礎から文法事項の暗記を進めていきたい人 |
『Forest』にも対応した市販の問題集がありましたが、『文法の基礎力を身につけるトレーニング』の方が問題の数も充実しており、しっかりと幅広く文法問題の練習ができます。
先ほどの『総合英語 Evergreen』に対応しているので、読んだ後にこの問題集で練習するのがお勧め。
「かゆいところに手が届く」とまでは言えませんが、TOEIC600~700点突破を目指すなら必須の文法事項を満遍なく学習できます。
TOEIC600点以上のスコアアップを狙う中級レベルからは、文法と合わせてがっつり単語も覚えていく必要があります。
英検2級でる順パス単
教材名 | 英検2級 でる順パス単 |
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URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4010947047 |
レベル | 中級 |
ポイント | 中級レベルの語彙力を効率的に学習できる |
おすすめの人 | 基本的な語彙を習得し、さらにスコアアップを狙う人 |
「単語帳」という言葉を聞いただけでなんだか少し気が重くなるかもしれません。
『英検2級 でる順パス単』は音声アプリを対応させながら気軽に学習を始められる一冊です。
『合格英単語600』や『合格英熟語300』が身についていれば、「これ見たことあるな~」という表現もあるので、スムーズに学習できますよ。
ただ、どうしても難しく感じる場合は、同じ『でる順パス単』シリーズの準2級までさかのぼってみましょう。
また、無料ダウンロードできる音声もよかったです。収録されている単語は、TOEIC試験用の単語とも一定程度重複しているようです。
これらは英語を正しく理解するための最も重要な項目に入ります。
訳語と例文からある程度推測できますが、少し考えてから判断することになるので、少し時間をロスします。
上級者におすすめ教材2選
上級者の教材選びのポイント
- 引っかけ問題にも対応した文法問題に挑戦できる
- 高度だが専門的過ぎない語彙力を身につけられる
- 1冊に十分な情報がまとまっている
英文法・語法のトレーニング1戦略編
教材名 | 英文法・語法のトレーニング1 戦略編 |
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URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4860664205 |
レベル | 中級~上級 |
ポイント | 基礎的な文法事項の応用力を鍛えられる |
おすすめの人 | 中級レベルを達成し、700点台~800点台を目指したい人 |
Z会の『英文法・語法のトレーニング』シリーズには、戦略編とそれよりハイレベルな演習編の2つが用意されていますが、戦略編でも十分にレベルが高いです。
ただ「難し過ぎる!」という問題ではなく、解説を見れば「なんだ、そういうことか!」と納得してしまう文法問題が多いのがこの教材のポイント。
『英文法・語法のトレーニング1 戦略編』では、基礎的な内容を踏まえながらも、TOEIC800点の達成に必要な応用力を徹底的に鍛えることができます。
to不定詞を前置詞toから説明してあるところやincludeとcontainの違いの説明などの説明が腑に落ちました。
英検準1級でる順パス単
教材名 | 英検準1級 でる順パス単 |
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URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4010947039 |
レベル | 中級~上級 |
ポイント | 単語力 |
おすすめの人 | 上級への橋渡しに必要な語彙がまとめられている |
TOEIC800点以上の上級レベルを目指すには、英検準1級以上の語彙力も身につける必要があります。
TOEIC800点以上に求められる語彙を一通り学べる単語帳です。
上級レベルの語彙力を鍛えるためには、まずはこの1冊を完璧に仕上げるのがお勧め。
ただ、中級レベルの語彙に少しでも不安があるなら、これまでの単語帳をおさらいしてからの方が結果的にスムーズに学習が進むので、ぜひ復習もしっかりしてくださいね。
内容ももちろん問題ありませんでした。
一つは音声です。ダウンロードできるものは一種類のみで、「単語・訳語・例文」のかたちですが、「単語・訳語」だけのものも作ってほしいです。
もう一つは一つの品詞が終わるところに余白が出来ています。そういうところにも有用な情報を載せてほしいです。
【スキル別】TOEICおすすめ教材
ここでは分野・スキル別の教材をご紹介しますね。
リーディング対策におすすめ教材
リーディング対策教材選びのポイント
- 文章が長過ぎず、短過ぎない
- 単語・熟語の確認がしやすい
- 読むことで知識も深められる
速読速聴・英単語 Core1900 ver.5
教材名 | 速読速聴・英単語 Core1900 ver.5 |
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URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4862902413 |
レベル | 中級~上級 |
ポイント | 短めの文章の中で単語の確認ができる |
おすすめの人 | リーディングを鍛えてTOEIC600~800点以上を目指す人 |
Z会が出版している『速読速聴・英単語 Core1900 ver.5』は、大学受験ではなくTOEICや英検などの資格試験向けに作られた教材です。
適度な長さの文章と、その中で出てきた覚えておきたい英語表現がまとまっているので、リーディングをしながら語彙力も鍛えられます。
題材は文化や経済など、TOEICに比べると少し専門性が高いのですが、むしろ興味深い内容で学習しやすいメリットがあります。
このレベルの文章がすんなり読めるようになると、TOEICのリーディングパートもだいぶ楽に感じられるはずです。
TOEICで700前後の人が800以上を確実に出していきたいとか、教養やビジネスの例文を使って練習がしたい方、2次試験も含めて英検準一級に向けて実力をつけたい方に向いてると思います。
文法が難しく感じる場合は、中級レベルの教材を参考に文法の復習をしてからこちらの教材にチャレンジしてみてください。
リスニング対策におすすめ教材
リスニング対策教材選びのポイント
- 会話、モノローグなど豊富なパターンの問題が収録されている
- リスニング問題のポイントがまとめられている
- 何度も繰り返し復習しやすいボリューム
灘高キムタツのセンター試験英語リスニング 合格の法則 実践編
教材名 | 灘高キムタツのセンター試験英語リスニング 合格の法則 実践編 |
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URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4757409273 |
レベル | 初級~中級 |
ポイント | 「どう聴けばいいか?」がわかるリスニング教材 |
おすすめの人 | 体系的にリスニング対策をしたい人 |
センター試験用の教材ですが、「5W1Hを聴く」、「時系列を意識する」など、どんな点に注意して英語のリスニング問題に取り組めばいいかが体系的にまとまっており、TOEICの初級~中級の教材として使えます。
しかし、それ以前に「英語リスニングにどんな姿勢で挑むべきか?」を学んだ方が学習効率が格段にアップします。
まさにこの教材は、英語リスニングの基礎的・根本的なところに触れているので、「模試でひたすらリスニングをしまくる」という段階の前に、初級~中級者は一度取り組んでおきたいところ。
できれば基礎編と実践編を分冊にしないでくっつけてほしい。
英単語対策におすすめ教材
ここでは情報の少ない上級レベルの英単語対策教材をご紹介します。
英単語対策教材選びのポイント
- 高度だが専門的過ぎない英単語を学べる
- 実用的な例文が付いている
- 熟語も収録されている
英検1級でる順パス単
教材名 | 英検1級でる順パス単 |
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URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4010947020 |
レベル | 上級 |
ポイント | 上級レベルの語彙力の補てんに使いやすい |
おすすめの人 | TOEIC800点台後半~900点台を狙う人 |
TOEIC800点台後半以上のスコアを狙う場合、「よく出る単語」を覚えるだけでなく、試験問題に出てくる「知らない表現」の数を可能な限りゼロに近づけていく勉強にシフトしていきましょう。
そのため、会話やメールでよく使われる比較的平易な英単語だけでなく、たとえば契約に関する英文を十分に読みこなせるような語彙力を身につける必要があります。
『英検1級でる順パス単』は、ハイレベルでありながら専門的過ぎない、応用性の高い英単語を多く収録しています。
また、上級レベルの単語には実際にどう使われるかがイメージしにくいものが多いですが、例文も付いているので、より実用的な形でハイレベルな語彙力を身につけられます。
Web上にアクセスして旺文社のホームページから圧縮ファイルをダウンロードします。
英文法対策におすすめ教材
上級レベルを目指すなら、ハイレベルな語法問題にも対応できる問題集を用意しましょう。
英文法対策教材選びのポイント
- 語法問題をしっかり練習できる
- ボリュームが豊富
- 細かい文法問題にも対応
英文法・語法のトレーニング2 演習編
教材名 | 英文法・語法のトレーニング2 演習編 |
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URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4860665465 |
レベル | 上級 |
ポイント | 細かいところまで手の届くハイレベルな文法問題集 |
おすすめの人 | 特に語法問題を集中して解きたい上級者 |
Q. Does the car park of your office have a ___?
1. price
2. fare
3. cost
4. toll
全部で900問収録の『英文法・語法のトレーニング2 演習編』ですが、なんとその半分以上が語法問題!
語法は結局のところ、英単語についての知識を深めることと同じなので、単語の数だけ無限大に語法問題も存在します。
そのため、十分な問題量を収録している問題集を何度も復習することが大切です。
TOEIC TOEFL 英検準1級以上を目指す人の基礎となる良問が集められている。
TOEIC800点を突破してから、さらに高みを目指す際にぜひ使ってみてください。
時間配分対策におすすめ教材2選
時間配分対策教材選びのポイント
- 本試験に形式だけでなく、難易度も近い教材
- 他の教材と合わせても購入しやすい価格(公式問題集を除く)
- 解説付きで復習がしやすい
はじめてのTOEIC L&Rテスト本番模試
教材名 | はじめてのTOEIC L&Rテスト本番模試 |
---|---|
URL | https://www.amazon.co.jp/dp/401094448X |
レベル | 初級~中級 |
ポイント | 価格的にも取り組みやすい模試教材 |
おすすめの人 | 公式問題集を解く前の人 |
『はじめてのTOEIC L&Rテスト本番模試』は2回分のTOEIC模試を収録した教材です。
内容が本番に近いのはもちろん、2,000円を超えるTOEIC模試教材が多い中、1,500円ほどで購入できるコスパのよさもポイント。
単語や文法の学習が終わったら、この教材に公式問題集などの模試教材を予算に応じて加えていきましょう。
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6
教材名 | 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6 |
---|---|
URL | https://www.amazon.co.jp/dp/490603358X |
レベル | 初級~上級 |
ポイント | 最新傾向を体感できる公式問題集 |
おすすめの人 | 試験直前期のすべてのTOEIC受験者 |
最新の傾向、出題内容の模試が2回分収録されているので、試験前には習熟度に関わらず必ず解いておきたい一冊。
TOEICは過去問が公開も販売もされていないため、本番以外で公式の問題が確認できるのは事実上このシリーズの教材だけです。
難易度については様々な意見がありますが、そもそもTOEICは実施回によって難しさにバラつきがあります。
また、スコアの算出方法も公開されていないため、模試の結果に一喜一憂するよりは、「本番形式に慣れる」ということを意識して挑戦するのがお勧め。
なぜなら時間が経つごとに問題の難易度など傾向が変わっていくから。
その分、『はじめてのTOEIC L&Rテスト本番模試』のように、他のコスパがいい模試教材と組み合わせるのがお勧めです。
真似すればOK!高得点を取るためのTOEIC学習スケジュール
ここまでTOEIC対策に役立つ教材をレベル別、スキル別に分けてご紹介してきました。中には英検や大学受験用の教材もありましたね。
英検の場合は面接はもちろん、準1級からはライティングの出題もあるため、語彙力をよりブラッシュアップして暗記する必要があります。
一方、英検や大学入試と異なり、TOEIC L&Rテストではスピーキング・ライティングは出題されないので、基本的には見出し語をハイペースで覚えていくだけで効果的です。
そのようなTOEICならではの勉強やスケジュール管理についてまとめられているのが、口コミで2万5000人が学んだ元祖 英語コーチングスクールの次の教材です。
<プレゼンス式 TOEIC L&Rテスト勉強法>
教材名 | プレゼンス式 TOEIC L&Rテスト勉強法 |
---|---|
URL | https://www.amazon.co.jp/dp/B0848KPSJ1 |
レベル | 初級~上級 |
ポイント | 具体的なTOEIC学習法がわかる |
おすすめの人 | 中級以上の学習を始める人 |
TOEICのスコアが上がれば上がるほど、苦手分野を潰していく、語法を強化するなど、学習すべきことが増えてきます。
英語コーチングスクールのプレゼンスによるこの教材には、何をどのように、どんな順番でやればTOEICの目標スコアが達成できるかが具体的に書かれています。
いま、TOEICの学習方法に悩んでいる方だけでなく、これから一つ上のスコアを目指すTOEIC受験者の方にもぜひ一度読んでいただきたい教材の一つです。
本記事でもそうですが、『プレゼンス式 TOEIC L&Rテスト勉強法』でも3ヶ月スケジュールが推奨されていて、その中で「このタイミングでは何をすればいいか?」ということや、暗記のやり方まで解説という徹底ぶり!
対象は中級者以上となっていますが、初級レベルの方でも「これからの勉強」のイメージを具体的に描くためにお勧めの一冊です。
時期 | 学習内容 |
---|---|
TOEIC3ヶ月前 | 各レベルの基礎教材(語彙・文法)に着手する |
TOEIC2ヶ月前 | 模試を1回解いて苦手なポイントを把握し、分野別の学習を行う |
TOEIC1ヶ月前 | これまでの教材をすべて復習し、模試問題集の残りを解く |
TOEIC3ヶ月前!単語力と文法力を強化する
TOEIC対策3ヶ月スケジュールの初月は、「レベル別」で紹介した教材を、完璧でなくていいので可能な限り1ヶ月で一通り終えられるように逆算しましょう。
たとえば600単語を1か月で覚えるなら、1週間で150単語を覚えきって4週間で完成させる、というように、1日刻みではなく1週間単位で暗記計画を立てましょう!
暗記学習日 | 学習内容 |
---|---|
1日目 | 1週間分の単語(数十~数百語)に2回、目を通す(覚えようとしない) |
2日目 | 音声を聴いた後、赤シートで隠して2~3回テストしてみる |
3日目 | 2日目と同じ |
4日目 | 赤シートで隠してすべて答えられるまで、テスト→復習を繰り返す |
5日目 | 赤シートでテストし、間違えたところは次のサイクルに持ち越し |
1日何十、何百単語を覚えようとするより、5~6日間毎日同じ単語に取り組むのを1週間のサイクルにした方が、かなり効率よく覚えられます。
また、仕事で忙しいと、シンプルに時間的余裕がなくなるだけでなく、体調の影響でTOEICの勉強ができない日もあるはずです。
そういった「勉強ができない日」をあらかじめスケジュールに組み込んでおくのも、実は英語学習を続けるための重要なポイント!
単語の暗記を行いながら、文法書やレベルに応じた問題集も1ヶ月で完成するように進めていきましょう!
TOEIC2ヶ月前!模試を参考に分野別強化をする
1か月目の単語・文法の学習を終えたら、まずはいったん模試問題集を1回分解いてみましょう。
すると、「時間が間に合わない」、「文法問題が難しい」、「リスニングの会話問題が難しい」など、苦手な分野が浮き彫りになってきます。
本番2ヶ月前には、初月に取り組んだレベル別の教材を最初から復習しつつ、暗記しきれていない単語や曖昧な理解になっていた文法事項を、ノートなどにまとめておきましょう。
「スキル別」でご紹介した教材は、あくまでもレベル別教材で基礎固めができたうえで、さらにステップアップするためのものです。
まずはレベル別の教材を徹底して学習し、余裕があれば、苦手分野に合わせたスキル別教材を使ってみてください。
TOEIC1ヶ月前!復習と本番形式への慣れを徹底する
いよいよTOEICが目前に迫ったこの時期には、なんといっても本番形式の問題に慣れることが大切。
模試問題集、特に公式問題集を活用し、時間もしっかり測りながらマークシートを使ってTOEIC本番に慣れていきましょう。
同時に、これまで使った教材もすべて復習し、暗記や理解の抜け漏れがないか確認します。必要があれば、前月に作ったノートや単語カードに追記していきます。
本番当日の試験時間の前に、ぜひ目を通しておいてくださいね。
TOEIC教材選びはスコアアップへの第一歩!
本記事ではTOEIC教材の選び方、具体的な教材のレビュー、スケジュール方法の3つを中心にをお伝えしました。
自分のレベルと次に目指すスコアに合致した教材を選ぶことが、TOEICスコアアップの第一関門ですが、本記事を参考にすればその難所は突破したも同然!
ぜひ、自分にぴったりな教材や学習方法を知ったうえで、戦略的にTOEICに臨んでくださいね!