ベトナムへの海外進出について知っておくべき点まとめ
ベトナムは、インドシナ半島の東部に位置する南北に細長い国です。正式な国名はベトナム社会主義共和国で、ベトナム共産党による一党支配が続いています。一方で、1986年から市場経済システムを取り入れ、日本や中国をはじめとする多くの企業を招いています。
日系企業のベトナムへの進出状況
ベトナムの日系企業は1,553社で、主な企業にはホンダやトヨタなどの自動車メーカや、キヤノン、パナソニック、富士通、日本電産、ブリヂストン、富士ゼロックス、マブチモーター、イオンなどがベトナムに進出しています。
出典：ジェトロ「ベトナム」
ベトナムの日系企業を業種別で見ると卸売業が最も多く、2位の輸送機器や3位のその他の製造業を含めると全体の3分の1を占める割合です。卸売業、その他の製造業、化学、運輸業と続きます。
出典：経済産業省「第45回海外事業活動基本調査結果概要」
近年の日系企業の海外進出を製造業と非製造業に分類してみると、非製造業が増加している傾向にありますが、ベトナムにおいては製造業の企業が全体の3分の2を占めています。
出典：経済産業省「第45回海外事業活動基本調査結果概要」
ベトナムの概要
ベトナムの国土面積は33万1,690平方キロメートルで日本のおよそ0.88倍の広さです。人口は9,073万人で日本の人口の0.7倍程度です。宗教は8割が仏教です。
出典：ジェトロ「ベトナム」
ベトナムの経済状況
ベトナムのGDP 成長率は6％と比較的高い水準を維持して推移しています。1998年に4.77％まで落ち込んだのはアジア通貨危機に因るものです。
出典：IMF「IMF DATA」
1人当たり名目GDPは2,052ドルと東南アジアの他の国と比べて低水準です。一方、政策金利は9.00％と世界の中でも高水準の高さです。
出典：ジェトロ「ベトナム」
ベトナムへ進出した企業が認識するリスク
海外進出した企業の、日本国内でのリスクと比較するアンケート調査によれば、ベトナムには、
- インフラの未整備
- 贈収賄
- 税務手続きに関するトラブル
- 人材確保の障害
- 法規制の変更・不透明な運用
などが日本国内と比較してリスクが高いと認識しています。
出典：独立行政法人中小企業基盤整備機構「海外リスクマネジメント実態調査」
参考サイト
最近のベトナム情勢と日ベトナム関係 – 外務省
日ベトナムEPA – 経済産業省
ベトナム | 各国における取り組み – JICA
貧困プロファイル ベトナム – JICA
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