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コラム
海外進出

「リスク回避」重視で選ぶ企業の海外進出先(アジア圏)ベスト5

企業の海外進出には、国内に拠点を増やす場合とは異なるリスクや課題が生じます。

 

国によって文化や生活習慣は違います。価値観も、考え方も、商習慣も違います。自然環境も違います。さまざまなリスクや課題を想定し、リスクを減らす、あるいは、よりリスクの少ない国・地域を海外進出先として選択することが重要です。

1位はシンガポール、リスクは日本国内と変わらないことが判明

独立行政法人中小企業基盤整備機構の海外リスクマネジメント実態調査によれば、アジア諸国の中でリスクの低さを最も評価できる国はシンガポールです。リスク度合いは日本国内と同レベルに迫り、特に、「インフラの未整備」や「自然災害」といった部分では日本よりも低リスクと評価されています。

下の図は、アジア地域へ海外進出した日本の中小企業に対して、リスクの高低を日本国内と比較するアンケート調査の結果に基づいて作成したものです。リスクは、「事業運営上のリスク」と「外部環境リスク」に分けて、それぞれのリスクについて、

  • 日本国内と比較して格段にリスク(発生頻度、影響度)が高い…4点
  • 日本国内と比較してリスクが高い…3点
  • 日本国内と同レベルである…2点
  • 日本国内と比較してリスクが低い、ほとんど想定されない…1点

として平均値をとったものです。2点より点数が高ければ日本国内よりもリスクは高く、2点未満であれば日本国内よりもリスクは低いと認識しています。

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出典:海外リスクマネジメント実態調査 – 独立行政法人中小企業基盤整備機構

海外進出した企業は、ほとんどの国・地域で事業運営上のリスク、外部環境リスクが日本よりも高いと認識していることがわかります。特に、インドネシアやインド、ミャンマーはリスクが高い傾向にあるため、リスクマネジメントは必須であるといえます。一方、シンガポールは、事業運営上のリスクは日本よりも低く、また外部環境リスクは日本とほぼ変わらないという結果でした。シンガポールは、リスクを重視した場合には海外進出がしやすい国であるといえます。2位は香港、3位は台湾、4位は韓国、5位はマレーシアという結果でした。

アジア各国のリスクの特徴

海外進出した企業が認識するリスクの高低は、国によってばらつきが見られます。

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出典:海外リスクマネジメント実態調査 – 独立行政法人中小企業基盤整備機構

上の図は、事業運営上のリスク16項目と外部環境リスク5項目についての、各国でのリスクの認識度を表したものです。中国へ進出した企業は、すべての項目で日本よりもリスクが高いと認識しています。特に、外部環境リスクの「法規制の変更・不透明な運用」や事業運営上のリスクの「知的財産に関するトラブル」や「技術流出・情報漏えい」といった項目でリスクが高いと認識しています。ベトナムへ進出した企業は、「インフラの未整備」や「税務手続きに関するトラブル」、「贈収賄」のリスクが高いと認識する傾向にあります。インドネシアへ進出した企業は、「インフラの未整備」、「商慣習・風俗・宗教に関するトラブル」、「贈収賄」、「税務手続きに関するトラブル」、「治安・政情の悪化」、「法規制の変更・不透明な運用」などを高いリスクとして挙げています。

企業リスクはGDPと相関関係にある

海外進出した企業が抱えるリスクは、知的財産の侵害、贈収賄といったグローバル化社会にはそぐわない商習慣や、政治、経済の混乱に因る所が大きく、その国が未だ発展途上の段階であることを表しています。

下のグラフは、アジア主要国(地域)における企業リスクと1人当たり名目GDPを1つにまとめたものです。これを見ると、企業リスクが高いと1人当たり名目GDPは低く、企業リスクが低いとと1人当たり名目GDPは高いことがわかります。

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出典:
海外リスクマネジメント実態調査 – 独立行政法人中小企業基盤整備機構
World Economic Outlook Databases – IMF(英語)

台湾やタイ、ベトナム、マレーシア、日本の各国では、企業リスクと1人当たり名目GDPに乖離が見られます。これは、1人当たり名目GDPに伸び代があると捉えることもできます。

参考サイト

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