家庭でも作れる発達障がいの子どもを支援するグッズ・道具
発達障がいを抱える子どもの支援方法の1つに、グッズや道具の活用が挙げられます。発達障がいの子ども向けのグッズや道具は販売されているものもありますが、家庭にあるものでも簡単に作ることができます。療育の一環として、お子さんに合ったグッズ、道具を工夫して作ってみてはいかがでしょうか?
文字を覚えるには文字ブロックがお薦め
ひらがなやカタカナを覚える時は、文字ブロックを使うとよいでしょう。ブロックなので、積み木として遊びながら文字を覚えることができます。文字ブロックは玩具店などでも購入できますが、厚紙で簡単に作ることもできます。お子さんと一緒に文字ブロックを作ってみるのもよいでしょう。手先の訓練にもなります。
スケジュール管理にはカレンダーを使う
運動会や遠足など、あらかじめ予定されている行事は、カレンダーに書き込んでおくとよいでしょう。当日になって、「今日は運動会だよ」と言うとパニックを起こすことがありますので注意しましょう。カレンダーに書き込むだけではなく、こまめに伝えていくことも忘れないようにしましょう。絵や文字が十分に書き込めるスペースのあるカレンダーがよいでしょう。
ホワイトボードを活用する
やることをすぐに忘れてしまうような子どもには、ホワイトボードに「やることリスト」を書いて示します。やることを順番に書けば、今やっていることやこれからやることが一目でわかるようになります。ホワイトボードなら何度でも書き直せるので便利です。ホワイトボードは、100円均一ショップでも購入できます。
気持ちカードでの支援
気持ちカードは、自分の気持ちをとっさに言い出せない子どもを支援するために用いるグッズです。すぐに気持ちが表現できるように、子どもの近くにカードを置いておきます。子どもがカードを差し出したら、親御さんは「○○ちゃん、嬉しいのね。ママも嬉しいよ。」と声を掛けてあげましょう。
トイレに行きたい、眠くなった、お菓子が食べたいというような具体的な気持ちを示すカードもよいでしょう。イラストとともに文字を書き入れることで、ひらがなやカタカナを覚える訓練もできます。お子さんの生活に見合ったカードをたくさん用意しておくとよいでしょう。
気持ちカードは、厚紙にイラストを描くだけで作成できます。使わなくなったトランプを厚紙の代わりにしてもよいでしょう。大きくわかりやすいイラストで、色を付けるとわかりやすくなります。外出する時にも使うことを想定して、カードを収める箱も作っておきましょう。
外出時はペンとメモを持ち歩く
子どもと一緒に外出する時は、ペンとメモを持ち歩くとよいでしょう。言葉で伝わらないことでも絵や文字で伝えられることがあります。遠足などで子どもが親御さんの手から離れる時には子どもに持たせておくとよいでしょう。
関連サイト
医療機関における合理的配慮について – 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
発達障害に気づく – 国立障害者リハビリテーションセンター
支援方法の学習 – 国立障害者リハビリテーションセンター
保育者が行う絵カード作成の誤りおよび不適切な使用方法の分類 – 国立研究開発法人科学技術振興機構