新型コロナウイルスの蔓延が収まらず、2020年度は首都圏の公立中学校の15%ほどで修学旅行が中止になってしまいました。
学校側もどうにか開催できないかと色々と検討を進める中、人気が出てきているのが「オンライン修学旅行」です。
その名の通り、オンラインで修学旅行を行うことで、安全性をしっかり確保して修学旅行を行うことができます。
本記事では、「中学生向けのオンライン修学旅行」について詳しくご紹介していきます。
オンライン修学旅行を検討中の先生方はぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
中学生の修学旅行の特徴とは?
小中高の修学旅行にはそれぞれ違った特徴があります。
中学生の修学旅行には一体どんな特徴があるのでしょうか?
ここからは中学生の修学旅行の特徴についてご紹介していきます。
中学生修学旅行特徴1:行き先は古都が人気
やはり、京都府や奈良県など、歴史がある古都が人気です。
修学旅行人気ランキングではこの二つが上位に入ることが多いです。
神社仏閣をはじめ、世界遺産になっている建物が多く、目玉の観光地がたくさんあります。歴史を感じる仏像などを見ると神秘的で癒されます。
また、長崎県や広島県も修学旅行でよく訪れる地域の一つです。
原爆に関する資料館や原爆ドームがあり、戦争を経験した土地で平和学習することができます。
長崎県は世界遺産にもなった軍艦島や隠れキリシタンが残した教会としても有名な大浦天主堂などを回るプランも人気です。
中学生修学旅行特徴2:生徒たちでプランを練る
昔であれば、学校側が行き先から日程、行程などもすべて決めていました。
近年では、生徒たちにプランを決めさせるなど、生徒の自由度が高まっています。
クラスで班決めを行い、行き先を提案した上で学年全員でディスカッションして決めたり、行程なども2泊3日と決められた日程内に収まるように検討していきます。
このように生徒たちにすべて決めさせることで自主的に発言する機会を作り、議論することの大切さや、人の意見を尊重することを知り、コミュニケーション力を養う目的があります。
中学生が修学旅行に望むこと
では、中学生は修学旅行にどんなことを望んでいるのでしょうか?
中学生にとって、修学旅行は一生の思い出に残る大切なものです。
生徒はどんなことを求めているか、ぜひ確認していきましょう。
望むこと1:その土地の文化や歴史を学びたい
中学生は修学旅行先の文化や歴史を学びたいと思っています。
自身が住んでいる土地とはまた違う土地の文化や歴史を知ることで、日本の大きさや歴史の深さを知り、これまでよりも視野を広げて物事を考えれるようになります。
東京や東北の中学生には、京都府や奈良県などが人気で、逆に関西の中学生には、東京や神奈川などが人気があります。
また、長崎県や広島県、沖縄県などは地域問わず人気があり、戦争のことをもっと知りたいという中学生は求めてこちらを修学旅行先に選ぶ傾向にあります。
望むこと2:友達と思い出を作りたい
ほとんどの中学生が「修学旅行=思い出作り」と考えていると思います。
友達と一緒に知らない土地の文化や歴史を知ることで、生徒にとってかけがえのない時間を友達と共有することができます。
観光地や歴史資料館などを訪れ、一緒に写真を撮ることで、大人になった時に見返し、懐かしい思いを回想することができるでしょう。
そして、日中の行事だけでなく、同じホテルや旅館に泊まり恋バナや深い話をする時間もかけがえのない思い出になります。
望むこと3:オンラインでも修学旅行を行いたい
2020年から蔓延している新型コロナウィルスの影響により、首都圏の公立小中学校の約15%の修学が中止になっています。
ただ、中学生にとって修学旅行は中学生活最大の思い出といっても過言ではないと思います。
そのため、オンライン修学旅行でも良いから行って欲しいと思っている中学生も多く、学校側も感染リスクを下げつつ、修学旅行ができる方法はないか模索しています。
中学生のオンライン修学旅行とは?
ここからは、新型コロナウイルスがきっかけに注目されているオンライン修学旅行についてご紹介します。
オンラインで行う修学旅行だろう、ということは漠然と想像できると思いますが、詳細については知らない方が多いと思います。
ぜひチェックしてみてくださいね。
特徴1:安全に修学旅行できる
オンライン修学旅行を導入することで、新型コロナウイルスが蔓延する状況下においても安全に修学旅行することができます。
やはり修学旅行のような集団で移動してしまうと、新型コロナウイルスの感染リスクが高まります。
生徒たちはもちろん引率する先生方も危険で、送り出す保護者も心配になってしまいます。
もし、万が一生徒や先生が感染してしまった場合には、保護者からはもちろん世間的にバッシングされてしまう可能性もあります。
しかし、オンラインにて修学旅行を実施することで新幹線や飛行機、バスに乗って移動する必要がなく、3密になる行動を極力なくすことができます。
特徴2:移動時間がない
オンライン修学旅行では、学校から現地行くまでの移動時間はもちろん、見学先から次の見学先までの移動時間も不要なので、その分充実した授業を受けることができます。
例えば、京都府にて普通の修学旅行を行う場合、観光地や見所が多く、移動時間を含めるととても1日では回りきれません。
しかし、オンライン修学旅行であれば、京都府内で離れた場所であっても移動時間がかからないので、効率よく見学することができます。
また、教室ごとにスクリーンを設置し、教室移動にて観光地を回れるようにするなど、色んなアイデアを持ってオンライン修学旅行を行っている学校も多いです。
特徴3:コストパフォーマンスが良い
行き先にもよりますが、通常の修学旅行であれば、旅費交通費や宿泊費、見学費用などが発生し、相場は総額5〜6万円程度かかることが多いです。
しかし、オンライン修学旅行は、移動費や宿泊費などは発生せず、インターネットの環境さえ整っていれば行うことができるため、コストを抑えることができます。
ただ、タブレット端末やパソコン、スクリーン等を用いて実施されるので、機器が揃っていない学校は、レンタルや購入費用が必要となります。
特徴4:先生の負担が少ない
通常の修学旅行に行く場合には、行き先の検討から下見、行程表の作成、生徒や保護者への説明会の実施、費用の精算などかなりの時間と労力を要してしまいます。
もともと先生は仕事量が多いため、修学旅行は負担になりやすいです。
しかし、オンライン修学旅行の場合には、旅費の精算や説明会、下見などの手間を省け、先生の負担をかなり軽減させることができます。
特徴5:天候に左右されない
天候に左右されないところも、オンライン修学旅行の特徴です。
通常の修学旅行であっても基本的に雨天決行ですが、生徒たちや先生の安全が担保されない場合には、スケジュールが変更される可能性も多々あります。
しかし、オンライン修学旅行であれば、天候に左右される事はなく、雨天であってもしっかりとガイドの方と通信可能です。
先生や生徒たちは教室でオンライン修学旅行ができるので、安全に参加できます。
中学生向けオンライン修学旅行を成功させるポイント
続いて、中学生向けのオンライン修学旅行を成功させる2つのポイントについてご紹介します。
なかなか慣れない修学旅行を成功させたい!と思っている先生方も多いと思います。
早速チェックしていきましょう。
ポイント1:生徒たちに計画させる
あまりコストをかけずに修学旅行を行うことができるので、行き先や行程などを生徒たちに決めさせると良いでしょう。
行き先を決める際には、
・どうしてその土地を選んだのか
・どういったことを学びたいのか
まで事細かく生徒同士でディスカッションさせると良いです。
自発的に発言する機会を設けることで、生徒たちの自主性や企画力などを養うことができます。
ポイント2:事前学習をしっかり行う
通常の修学旅行を行う場合でも事前学習を行う学校が多いと思います。
オンライン修学旅行であっても、事前学習はしっかり行う方がいいでしょう。
どんなことを学びたいか、どんなことをガイドの方に質問したいかなど、事細かく決めておくことで、より充実したオンライン修学旅行をすることができるでしょう。
修学旅行をきっかけに生徒の自主性や企画力を高めよう
まだまだ全国に浸透していないオンライン修学旅行。
成功させる2つのポイントは以下の二つです。
・生徒たちに計画させる
・事前学習をしっかり行う
修学旅行の主役は生徒たちです。
生徒たちに企画を任せることで、生徒たちにとってとてもいい経験になるだけではなく、修学旅行をきっかけに自主性や企画力などを高めることができます。
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