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新入社員へのスキルアップ援助が離職率を抑えるという事実

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厚生労働省によれば、大学新卒社員の3分の1が3年以内に離職しているという統計結果が出ています。職場の雰囲気に慣れ、仕事のやり方も覚えてそろそろ戦力として働いてもらおうという時期での離職は、企業にとっては大きなダメージです。その一方で、離職者の少ない企業も多く存在しています。離職者の多い企業と少ない企業の違いを中小企業庁の調査結果から紐解いてみます。

離職率の高い企業ほど若年者への取り組みに消極的

下のグラフは、企業が新入社員など若年者向けに実施した取り込みを、定着率で分けて表したものです。青色の線が定着率の低い企業(離職率の高い企業)、紫色の線が定着率の高い企業(離職率の低い企業)で、すべての項目において紫色の線が青色の線を上回っており、定着率の高い企業ほど若年者を成長させるための取り組みを実施していることがわかります。「自己啓発・キャリアアップのための援助を行っている」の項目では、定着率の低い企業と高い企業では16.4ポイントもの差が出ています。離職率の抑止には、自己啓発やスキルアップのために企業が金銭的、および時間的な援助が有効ということがわかります。

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出典:中小企業庁「中小企業における若年者の定着

※定着率が低い企業:若年者の5年後の定着率が50%未満の企業。

※平均的な定着率の企業:若年者の5年後の定着率が50~70%未満の企業。

※定着率が高い企業:若年者の5年後の定着率が70%以上の企業。

 

賃金や休暇の条件を良くしても定着率は高くならない

企業は、若年者への援助以外にもさまざまな取り組みを行っています。下のグラフは、「風通しの良い職場づくり」、「実力主義」、「労働条件面」に分類して企業の取り組み方を表したものです。

 

風通しの良い環境づくりの「経営戦略とリンクした求める人材像が明示されている」の項目では、定着率の高い企業ほど人材像を明示していることがわかります。若年者は、ただ与えられた仕事をすればよいと考えているわけではありません。会社の求める人間になるためにはどうしたらよいのか迷っているのです。「経営者や役員と意見交換が行いやすい」の項目は、オープンな会社であることをアピールする目的が多々含まれますが、定着率が高い企業と低い企業との差は、あまり大きくありません。それよりも、「相談しやすい雰囲気」作りを若年者は望んでいます。実力主義については、2つの項目とも取り組む企業は多いものの、定着率アップには繋がっていません。「優秀であれば若くても重要なポストを担わせている」の項目では、定着率の低い企業が定着率の高い企業を上回る結果になっています。重要なポストに就かせて定着を図ろうとする考えは通用しないようです。また、労働条件面においても、賃金や休暇などの条件を良くしても定着率は高くなることがないという結果になっています。

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出典:中小企業庁「中小企業における若年者の定着

 

離職者の少ない企業は業績が良い

下のグラフは、若年者の定着率と企業業績との関係を表したものです。若年者の定着率が高い(離職率が低い)企業ほど業績が伸びていることがわかります。業績が思わしくない企業は、若年者の定着率を調べてみるのもよいかもしれません。ちなみに、「若年者の定着率が高い企業ほど業績が伸びている」は、「業績が伸びているから若年者の定着率が高い」ともいえます。

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出典:中小企業庁「中小企業における若年者の定着

 

参考サイト

若年者雇用の不安定化の概況 – 中小企業庁
中小企業における若年者の採用・登用 – 中小企業庁
学歴別卒業後3年以内離職率の推移 – 厚生労働省

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