放課後等デイサービスでの夏休み中の療育内容
放課後等デイサービスとは、発達障がいを抱える児童や生徒が、学校の授業の終了後や夏休みを利用して、生活能力の向上のために必要な訓練を行う施設、サービスのことです。
発達障がいを抱える子どもにとって、夏休みの期間は、勉強や運動の遅れを取り戻すチャンスです。夏休みの期間中、子どもたちは放課後等デイサービスでどのように過ごすのでしょうか。
夏休み中の放課後等デイサービスでの過ごし方
放課後等デイサービスは、学校のある日は授業が終わる午後3時頃から午後6時頃まで利用するのが一般的です。夏休みや冬休み、土日祝日など学校のない日は、朝から通うことができます。登校時間は施設にもよりますが、だいたい午前9時頃が多いようです。
以下は、ある放課後等デイサービスの1日のスケジュールです。
9時~10時
登校時間。手洗いや健康チェックを行い、1日のスケジュールを確認します。簡単な体操やお友達とのおしゃべりタイムなどで過ごします。
10時~11時
夏休みの宿題の時間。夏休みの宿題は、学校にもよりますがたくさん出される場合があります。親御さんは、夏休み期間中に宿題が終わるようにスケジュールを組んであげましょう。「宿題を全部終わらせた」という達成感を子どもに味わわせることが大切です。
11時~12時
習い事や療育の時間。放課後等デイサービスには、いくつかのタイプがあります。楽器の演奏や習字、絵画、英会話、運動といった習い事を教える放デイもあれば、着替えや排泄など日常生活で必要なスキルを身に付けさせる療育タイプの放デイもあります。子どもの特性に合った施設、子どもにやらせたい習い事を教えてくれる施設を見つけてあげましょう。夏休みの間は集中して訓練できるので、スキルアップ・改善のチャンスです。
12時~13時
昼食の時間。親御さんは、完食できたかどうか毎日チェックしましょう。特に、夏休みの期間中は食が細くなる子どもがいます。昼食が完食できなかった日は、夕食で栄養分を摂らせてカバーするとよいでしょう。
13時~17時
自由時間。放課後等デイサービスの指導員やお友達とおしゃべりをしたり遊んだりする時間です。自由時間を宿題の時間、習い事や療育の時間に充ててもよいでしょう。
17時~
下校時間。子どもが帰宅したら、連絡帳に書かれている内容を確認します。体調面で変化がなかったかどうか、勉強はどこまで進んだか、などをチェックします。
目的を持って放課後等デイサービスを利用しましょう
夏休み期間中は、習い事や学習、療育を集中的に行えます。例えば、「繰り上がりのある足し算をできるようにする」「ボタンかけができるようにする」「助けを借りずに食事できるようにする」といったように、目標を持って放課後等デイサービスを利用するとよいでしょう。学校のある日ではなかなか達成できなかったことも、夏休み期間に集中して行えば達成できるかもしれません。
最近人気の習い事は「英会話」
子どもに人気の習い事といえば、ピアノや水泳、サッカー、習字などがよく知られています。最近、人気の習い事として英会話が話題になっています。その背景には、2020年度から小学校3年生で英語の授業が始まることや、大学入試が「読む」「聞く」の試験から「話す」「書く」を加えた4技能の試験に変わることが挙げられます。発達障がいの子どものためのオンライン英会話付きの放課後等デイサービスもありますので、チャレンジしてみるのもよいでしょう。
夏休み中はしっかりと子どもの体調管理をしましょう
夏休みだからといって、不規則な生活を送ることは望ましくありません。早寝、早起きのリズムを守り、栄養バランスのとれた食事や適度な運動をして体調を整えましょう。夏休みの暑い日は、熱中症にならないように水分をこまめに摂ったり、塩分を適度に摂ったりする工夫も必要です。
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