発達障がいの子どもに向いている習い事まとめ
発達障がいとは、自閉症やADHD(注意欠陥・多動性障がい)、LD(学習障がい)、アスペルガー症候群など、もって生まれた遺伝的な脳機能の障がいです。
発達障がいがあっても、習い事をやらせてあげたいと思っている親御さんもいるはずです。習い事を通じて、子どもの新しい可能性を発見できるかもしれません。発達障がいの子どもに向いている習い事、向いていない習い事にはどのようなものがあるでしょうか。
1人でもできる習い事が向いている
習い事を選ぶ時は、何はともあれ、子どもがやってみたいと思っている習い事がお薦めです。もし、やってみたい習い事がなければ、子どもの特性に合った習い事を探してあげましょう。
対人関係やコミュニケーションが苦手な子どもには、1人でもできる習い事がお薦めです。スポーツで1人でもできる習い事には水泳やダンス、陸上競技などが挙げられます。また、少人数でできる柔道や剣道などもお薦めです。これらは学校の授業でも行われるスポーツなので、成績アップを図ることもできます。他には、体操やスケートボード、スポーツクライミングが1人でできるスポーツです。少人数で行えるスポーツでは、卓球やテニス、バドミントンなどが挙げられます。
スポーツ以外では、音楽が好きな子どもには、1人でもできるピアノやオルガンが向いています。ピアノやオルガンは、音に敏感な子どもに向いていないことがあります。また、落ち着きがない子どもや先生の話が聞き取りづらい子どもの場合は、多人数教室よりも少人数、あるいはマンツーマンレッスンのほうがお薦めです。
絵を描くことが好きな子どもには絵画教室や塗り絵教室、書くことが苦手な子どもには書道教室がお薦めです。
習い事を始める前には、担当者に、あらかじめ子どもの症状を伝えておくことが大切です。発達障がいの子どもへの対応が困難な教室もあります。安心して子どもを預けられるような、発達障がいに理解を示す教室を見つけましょう。
サッカーや野球などの団体競技はあまり向いていない
サッカーや野球は子どもに人気のスポーツです。チームの人たちとコミュニケーションを取りながらゲームを進めていきます。発達障がいの子どもの中には、周囲の雰囲気や相手の言っていることを理解できない子どもがいます。また、コーチが話をしている時に勝手な行動をとったり、不適切な言葉を口走ったりすることがあります。このような傾向のある子どもには、サッカーや野球などの団体競技はあまり向いていないといってよいでしょう。
試合に向けて練習をするのではなく、ボール蹴りやボール投げ程度の練習であれば、周りに迷惑をかけることはありません。サッカー教室や野球教室のような規模ではなく、放課後等デイサービスが提供する運動プログラムなら、ボール蹴りやボール投げができるかもしれません。近所の放課後等デイサービスに聞いてみるとよいでしょう。
英会話が人気
2020年度から、小学校3年生から英語の授業が始まります。小学校の英語の授業では、英語を聞いたり話したりしながら進められていきます。英会話教室ならば、英語の「話す」と「聞く」の能力のアップを図ることができます。
オンライン英会話サービスは、パソコンやタブレット端末などを使って、自宅にいながら好きな時間に英会話のレッスンが受けられます。マンツーマンなので対人関係の苦手な子どもも安心してレッスンが受けられます。最近では、発達障がいを抱える子どものための、オンライン英会話サービス付きの放課後等デイサービスも出てきています。
関連サイト
放課後等の教育支援の在り方に関する資料 – 文部科学省
発達障害のある児童生徒などへの支援について – 文部科学省
放課後児童クラブ関連資料 – 厚生労働省
地域における障害者スポーツ普及促進事業 – 文部科学省
発達障がいのお子さんのためのオンライン英会話サービス