広汎性発達障がいの子どもへの対応や支援の仕方まとめ
広汎性発達障がいは、他人とのコミュニケーションや対人関係の構築を苦手としたり、行動パターンに強いこだわりを持ったりする障がいです。英語ではpervasive developmental disordersといい、略してPDDと呼ぶこともあります。広汎性発達障がいには、自閉症やアスペルガー症候群をはじめ、レット障がい、小児期崩壊性障がい、特定不能の広汎性発達障がいなどが含まれます。
広汎性発達障がいを抱える子どもとはどのように対応していけばよいでしょうか? また、どのような支援方法があるのでしょうか?
目を見て話しを聞くようにする
広汎性発達障がいの子どもは、自分の考えていることをうまく伝えることができません。子どもが安心して話せるように正面に立ち、目を見て話を聞くように心がけます。話を聞いているよ、わかっているよという気持ちが伝わるように、所々で返事や相槌を打つことも忘れないようにしましょう。
話している内容がわからない時は突っぱねるのではなく、何が言いたいのか推測して確認をしながら話を進めていきます。話が終わったら「ありがとう」「よくわかったよ」と言葉を掛けてあげましょう。子どもを褒めてあげると話すことに自信を持つようになります。
話す時も目を見て話し掛ける
子どもに話しかける時にも目を見て話し掛けるようにします。広汎性発達障がいの子どもの多くは、親や親しい友だちであっても目を合わせないで話すことがありますが、日頃から目を合わせる訓練をするとよいでしょう。
話をしても何も反応せず理解しているのかどうかわからないことがあります。話の区切りで「わかったかな?」と確認を取りながら話を進めていくようにします。多くのことを一度に話すと、最初に話したことを忘れてしまうことがあります。このような場合は、メモに書き残すなどして対応を図ります。
たとえ話は禁物です。例えば「○○ちゃんの手はマシュマロのようにやわらかいね」と言ったら「私の手はマシュマロじゃない」と言い返してくることもあります。また、「また遊ぼうね」と声を掛ければ、次の日にまた遊びに来てしまうでしょう。広汎性発達障がいの子どもにはちょっとした冗談も通じないことがありますので、話す時には注意を払うようにしましょう。
親が例を示して対人関係の改善を図る
広汎性発達障がいの子どもは対人関係を苦手としています。砂遊びやおにごっこなど、みんなが遊んでいる中に飛び込むことができません。どうしたら仲間に入れるのかわからないのです。そういう場合にはまず、親御さんが「一緒にあそぼう」「仲間に入れて!」のように例を示します。「うん、いいよ!」と返事をしてくれたら「ありがとう!」と言います。何回も繰り返すことで子どもは仲間への入り方を覚えることができます。また、入れてくれた時のお礼も覚えるようになるでしょう。
予定外の行動をする時は十分な説明が必要
広汎性発達障がいの特徴の1つに、行動パターンに強いこだわりを持つことが挙げられます。例えば、朝食の準備ができていなかった場合や、通学路が変更になった場合など、予定の変更を嫌がります。また、決められたルールに従わなかった人を嫌ったりすることもあります。
予定を変更する場合には、できるだけ早い段階に説明してあげるとよいでしょう。子どもが納得するように順序立てて説明します。理解してくれたら「わかってくれてありがとう」と声を掛けてあげましょう。
関連サイト
発達障害の理解のために – 国立障害者リハビリテーションセンター
特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議(第1回) 配付資料 – 文部科学省
発達障害を理解する – 国立障害者リハビリテーションセンター
発達障害者支援法 – e-Gov
オンライン英会話でお子様の可能性を拡げるチャンス
みらいジュニアは、広汎性発達障がいなど発達障がいの子どもたち向けの「オンライン英会話付き放課後等デイサービス」です。お子さまの状況に応じた個別のカリキュラムで楽しく英語を学ぶことができます。療育の一環としてぜひご検討ください。