ダウン症の子どもに向いている習い事
ダウン症(ダウン症候群)とは、遺伝子の突然異変で発症する先天性の疾患のことです。筋肉が極端に柔らかく、知的発達に遅れがあるといった特性をもっています。日本では、およそ600人に1人の割合でダウン症の赤ちゃんが出生すると言われています。
ダウン症の子どもは、普通の子どもよりもゆっくりと発達していくため、習い事は向いていないと思っている親御さんも中にはいることでしょう。しかし、ダウン症でも習い事をしている子どもはたくさんいます。習い事がきっかけで、プロの書道家やダンサーになった人もいます。子どもに合った習い事を見つけて、新しい可能性を見つけてあげましょう。
サッカーや野球は子どもに人気の習い事
サッカーや野球は、子どもに人気のスポーツです。ダウン症の子どもは、ボールの位置や方向、距離などを把握して認識することが得意です。誰とでもすぐに仲良くなれるという長所もありますので、集団の中でも楽しく習うことができるでしょう。サッカーや野球の他に、バレーボールやバスケットボール、ハンドボールなどもお薦めのスポーツです。
筋力の弱い子どもやチームプレイが苦手な子どもには、放課後等デイサービスや児童発達支援センターが提供する、簡単なボール遊びのできるサッカー教室や野球教室がお薦めです。
ピアノ教室やオルガン教室も人気の習い事
ピアノやオルガンは、子どもに人気の習い事です。音楽の好きな子どもには、ピアノ教室やオルガン教室がよいでしょう。聴覚の弱い子どもの場合は、習い事を始める前に症状を説明して、理解してもらった上で指導を受けるとよいでしょう。何はともあれ、子どもが「ピアノが楽しい」「もっとやりたい」と、やりがいを感じてもらうことが大切です。
ダンスや体操でストレス解消
ダウン症の子どもは、他の人の動きを真似することが得意です。ダンスの先生の振り付けを真似して、リズムに乗って踊ることもできます。ダンスや体操は体を動かすので、ストレスを解消することもできます。
ダンスや体操は、学校の体育の授業でも行いますので、成績アップも期待できます。運動神経に自信のない子どもや筋力の弱い子どもには、子どものペースで進められる教室を探してあげましょう。
ダウン症の長所が活かせる書道教室や絵画教室
ダウン症の子どもは、手先が器用で想像力が豊かという長所があります。書道教室や絵画教室は、長所を活かすことができる習い事です。書道教室では、漢字を覚えたり、書き順を覚えたりすることもできます。運動が苦手な子どもには、書道教室や絵画教室がお薦めです。
関連サイト
ダウン症(ダウン症候群) | 子どもの病気 – 国立成育医療研究センター
特別支援教育について – 文部科学省
遊びのようす、習い事 – 厚生労働省