IT業界に特化した転職エージェント「ギークリー(GEEKLY)」って、実際のところどうなんでしょうか。
僕は、独立してオウンドメディアのコンサルなどの仕事をしていたのですが、あんまりうまくいかず、「webマーケター」「webディレクター」として転職活動をしていました。
そんな時、ウェブで検索して見つけた「ギークリー(GEEKLY)」を利用して転職活動を行いました。
利用してみた感想ですが、案件数や転職活動のスピードについては、かなりサクサク進んだので、満足しています。
ITエンジニア、プロジェクトマネージャー、WEBマーケターで転職を検討しているなら、間違いなく登録しておくべきエージェントです。
(今回はマーケターとして利用していますが、ITエンジニアの転職案件の方が圧倒的に多くあります。)
この記事では、
▶︎ギークリーのサービス内容や特徴
▶︎実際にギークリーを利用した様子
を紹介していきます。
それらに対して実際に利用して感じた、
▶ギークリーを使ってみて良かったこと
だけでなく、
▶ギークリーを使ってみて不満だったこと
そして、他の人が使ってみた感想である、
▶ギークリーの評判や口コミ
最後には、
▶ギークリーがオススメの人
までを書きました。
この記事の目次
ギークリー(GEEKLY)とは?
ギークリー(GEEKLY)とは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
実はギークリーは正社員の転職で、IT業界だけに特化している唯一のエージェントなんです。
対象となるのは、IT・web・ゲーム業界に就職を希望する人で、次のような職種が対象になります。
- システムエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- システムコンサルタント
- webディレクター
- webマーケター
- webデザイナー
- 営業関連
- 経営企画・新規事業など
IT業界特化のエージェントって、通常エンジニアに特化されていることが多いんですよね。
でも、ギークリーはwebマーケターから営業まで、IT業界の幅広い職種に応募できるため、「これば自分でも使えそうだな」と思って即登録しました。
ギークリーの利用体験
ギークリーを実際に利用した体験談を紹介したいと思います。
登録からカウンセリングの日程調整
まず、ギークリーの公式サイトから登録すると、すぐに電話がかかってくるので、面接の日程調整を行います。
事前に履歴書と職務経歴書の提出を求められました。
カウンセリングのためオフィスに訪問
ギークリーとの面談当日、渋谷の区役所近くにあるギークリーのオフィスに訪問しました。
ギークリーのオフィスは、渋谷のいまどきベンチャーという感じの内装でした。
案内していただいた受付の女性が、美人でテンションが上がりました(笑)
こんな感じのカウンセリングルームに通され、女性カウンセラーと面談を行いました。
カウンセラーの女性はハキハキとしてる感じでしたが、落ち着いた雰囲気で話しやすかったです。
カウンセラーには、前職でのウェブマーケティングの経験や、オウンドメディアのディレクション、独立してやっていた事業の内容など、一通り話しました。
そして、今後は中〜大規模のWebサービスのディレクション、できれば新規事業に関わりたいと伝えました。
提案された求人の内容
カウンセラーの方は僕の要望を聞いた上で、40求人ほどを提案してくださりました。
提案された求人内容は次のような感じです。
提案された求人の内容
・医療系ベンチャー/ウェブディレクター、ソーシャル戦略企画、事業企画/400~1000万円
・ゲーム系上場企業/新規事業企画/500〜800万円
・Youtubeプロダクション/新規事業企画/400~700万円
提案された求人約40社の傾向として、40%が上場しているメガベンチャー、30%が非上場だけど超有名ベンチャー、30%が社名は知らなかった会社でした。
求人の内容に記載されている給料の幅は、年収400〜1000万円で、平均として500万〜700万円のものが多かったです。
求人に応募する
キャリアカウンセラーからは、面談の通過率や内定率について、次のような数字を開示していただきました。
書類選考:25%
一次面接:25%
最終面接:40%
内定:1件
この数字を踏まえた上で、「まずは、求人を精査しすぎずに、一通り応募してみて、内定を取ることを目標にしてみましょう」とアドバイスされました。
カウンセラーからは、できるだけ多くの内定を取ることで、最終的に内定を承諾する際に、企業側と給与などの交渉で優位に立てることを強調されました。
そのため、カウンセラーに提案された求人には、その場で一通り応募しました。
この時提案された求人や、選考の進捗状況は、次のような管理画面上で確認することができます。
企業との面接
後日、選考の結果がメールで送られてきます。
選考に通過する場合、落ちてしまう場合で、それぞれ以下のようなメールが送られてきました。
選考に通過した場合。
ギークリーの○○でございます。
ご応募頂いておりました株式会社○○○よりご連絡がございまして、
是非一度 お会いしたいとのことで、1次選考の面接依頼を頂戴致しました。
おめでとうございます!
選考に落ちてしまった場合。
ギークリーの○○でございます。
弊社よりご紹介させていただき選考を進めさせて頂いており
ました下記の求人企業より、選考結果のご連絡を頂きました。
■書類選考
株式会社○○○/新規事業立ち上げ
株式会社○○○/事業企画・経営企画
○○○株式会社/新規事業 プロジェクトマネージャー
株式会社○○○/事業開発
株式会社○○○/ベトナム新規事業ビジネスプロデューサー
今回は残念ながらお見送りとのご連絡をいただいてしまいました。
ご紹介させていただきながら、お話を先に進めることができず、申し訳
ございません。
改めましてご希望に添える求人情報をご紹介できればと思っております。
僕の場合は、9求人の申し込みに対して、1次面談通過が3企業だったため、1次面談の選考通過率で33%程度でした。
その後、とある医療関係のメディアを運営する大手企業と、面談を行うことになりました。
その後の選考について
企業との面談が終わると、管理画面で感想の提出を求められます。
また、転職中に「やっぱりこの企業合わない気がする…」といったような、ちょっとした不安は、LINEで気軽に相談できました。
メールでしかやりとりできないエージェントと比べると、より細かい悩みをスピーディーに解決していただけました。
ギークリーを使ってよかったこと
ギークリーを使っている時、同時並行で他にもリクルートエージェントやワークポートなどの転職エージェントも利用していました。
他の転職エージェントと比較して「こんなことがよかった!」と思う点について書いていきたいと思います。
IT業界の専門的な仕事を理解したうえで、求人を提案してくれる
一番の強みはキャリアカウンセラーがIT業界をちゃんと理解しているという点です。
僕の場合は、キャリアカウンセリングの時、SEO、SEM、サイトディレクション、KPI設計など、仕事で使う専門用語を使って、細かいぎ業務内容を伝えていました。
ぶっちゃけほとんどの転職エージェントは、IT業界の少し踏み込んだ業務内容になると、詳細を理解されないことが多いので、会話が噛み合わないことが多いんですよね。
エージェントによっては、webに全然関係ない、トンチンカンな求人を提案してきたエージェントもありました(笑)
でも、ギークリーのカウンセラーはIT業界出身者が多いので、webディレクターとしての業務に対して、ちゃんと理解したうえで求人を提案してくれた点が、評価できました。
メガベンチャーの新規事業ポジションの求人が多い
ギークリー(GEEKLY)には、メガベンチャーと呼ばれるDeNA、DMM、LINE、グリー等の新規事業ポジションの求人を豊富に紹介していただきました。
これらの会社は、新規事業ポジションを募集する時、他社に情報が漏れないようにするため、非公開で募集されることが多いんです。
また、メガベンチャーの事業企画ポジションは、年収500~1000万とかなり高待遇なことが多く、得られる経験としても非常に価値があります。
ギークリーであれば、これらの採用担当者と太いパイプを持っているので、かなり高待遇かつキャリアアップができる求人を紹介してくれます。
全体の取り扱い求人数の母数が約18,800件と多い
ギークリーはIT・web・ゲーム業界の全体の取り扱い求人数が18,800件以上あり(2019年12月時点)、豊富な求人数を抱えているエージェントです。
また、一般的には公開されていない非公開求人も10,000求人以上あるため、中には年収1000万円以上の事業企画ポジションの有料求人もあります。
IT企業は人材の流動が激しいので、ピンポイントのタイミングで、有料求人が舞い込んでくることが多いんです。
ギークリーは、幅広く業界にアンテナを張っているので、そんな有料求人の情報をすかさずキャッチして提案してくれます。
実際、上場を直前に控えていたスタートアップ企業や、まだ一般的にリリースされていないメガベンチャーの新規事業についても知ることができて、かなり興奮しました(笑)
ギークリーを使って不満だったこと
一方でギークリー(GEEKLY)を使ってやや不満だったことも、書いておきたいと思います。
キャリアカウンセリングが甘い
ギークリーは全体的にまずはできるだけ多くの求人に申し込み、書類選考に通過した求人のストックを増やすことで、内定をもらう企業の母数を増やすことに重きを置いています。
そのため、転職希望者のキャリアプランの相談に乗るよりも、ざっくりとした方向性を確認すると、すぐに求人を提案されます。
この点は、長期的なキャリアプランを相談したいといった場合、不満に思ってしまうかもしれません。
ただ、ぶっちゃけリクルートエージェントやワークポートといったIT業界に強い転職エージェントでも、長期的なキャリアカウンセリングに対する時間はそんなに長くはありませんでした。
なので、自分が作っていきたい長期的なキャリアビジョンは、転職前か転職活動を進めながら、自分で深めていくというマインドを持っておいた方がいいです。
フォローが少し甘い
リクルートエージェントやワークポートは、キャリアカウンセラーが状況を知るために、しょっちゅう電話をかけてくるんですよね。
ギークリーは、聞けばすぐに答えてくるものの、向こうから電話などで連絡がくるということはあまりありませんでした。
フォローが甘いとは感じる人もいるかもしれませんが、しつこくなくてポジティブに捉える人もいると思います。
ギークリーの口コミ・評判は?
僕だけの感想だと偏っちゃうので、ギークリーを利用された方のレビューを見ていきましょう。一部、直接ギークリーの利用者にヒアリングしています。
ポジティブな評判・口コミ
前職は新卒で入った中小企業でシステムエンジニアをやっていたのですが、かなりブラックで精神的にきつくなりました。そこでギークリーを利用して転職活動を始めました。コンサルタントは「仕事ができる人!」という印象でしたね。結果的にホワイトな上場企業にエンジニアとして転職することができました。
なにもかもが手早く、LINEでつながれたので気軽にお願いできました 。求人数数が多くとてもよかったです。初めての転職で不安だらけでしたが、おかげさまで滞りなく終えられました 。
自分の実力よりも少しレベルが高い会社も紹介していただいた気がしますが結果良い方向に行きました。今回就職した会社はすごく行きたいと思った会社だったので、そこを紹介いただけたのはとても感謝しています。
ネガティブな評判・口コミ
未経験からIT業界(webデザイナー)に転職しようとしていたのですが、年齢とスキル的に応募できる求人がないと断られてしまいました。自分のスキル的に厳しい状態だったので、結局利用はできませんでした。
ほとぼりが冷めたと思ってんだか知らんがCodeIQでのギークリーのスカウトメールが再開されてマジでうぜえんだけどまた問い合わせ窓口にしつこいって報告しないとだめなのこれ?めんどくさいからNG機能つけなよ…
— まんげつちゃん (@montdsichel) May 15, 2017
ギークリーは厳選しないで大量に求人を持ってきた感じだが、必要なことはちゃんとやってくれたので好感が持てる。
— 松太郎 (@MASHzzz) January 11, 2016
ギークリーって、リクナビネクストやコードIQといった求人サイトでスカウトを大量に出しているため、「大量の求人が出されてしつこい」といったネガティブな評判が一部ありますね。
ただ、サービスの内容については、ネガティブなコメントをしている人はほとんどいませんでした。
ギークリーがオススメの人
ギークリーがオススメだと思う人を書いておいたいと思います。
すぐにでもweb業界で転職したい人
ギークリーはとにかく転職決定までのスピードが早い転職エージェントです。
そのため、できるだけ早く次の転職先を見つけたい人にとっては、納得のいく内容になっています。
ギークリーを利用した場合、内定が決定するまでに、最短で1ヶ月程度です。
エンジニアではない人
冒頭でも触れましたが、IT業界特化型のサービスって、エンジニアに特化しているサービスが多いんですよね。
ギークリーであれば、エンジニアだけでなく、webマーケターや、webディレクター、広告営業とった非エンジニア系の求人も充実しています。
新規事業・経営企画などのハイキャリアを目指す人
ギークリーは企業の経営ポジションなど、ハイキャリア層の求人が充実しています。
そのため、ある程度IT業界で専門スキルを高めた後、マネジメントや経営などステップアップしたい人にとって、ベストのポジションが見つかりやすいです。
総評まとめ
ギークリーの全体的な評価としては、満足のいくものでした。IT業界のエンジニアだけでなく、非エンジニアにも多くの求人を紹介してくれますし、なにより口コミにあったように「対応の早さ」が強みとなっています。
IT業界で転職を考えている人は、まずサイトに登録して、面談に伺ってみましょう。
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