ビジネス英会話力の世界一はフィリピン人という事実
オンライン英会話サービスではフィリピン国籍の講師をよく見ます。フィリピンの公用語はフィリピノ語と英語なので、日常的に英語が使われていることはわかりますが、なぜフィリピン人講師なのでしょうか。
目次
フィリピンは世界で最もビジネス英語能力の高い国
ビジネス英語力を測る指標に「ビジネス英語指数」(BEI)があります。ビジネス英語指数は、アメリカ合衆国のGlobalEnglish社が世界各国の労働者を対象に、職場で使用する英語能力を1から10までの10段階で評価したものです。
ビジネス英語指数の順位を見ると、1位はフィリピン(7.95点)で、2位はノルウェー(7.06点)、3位はオランダ(7.03点)という結果でした。フィリピンの7.95点という評価は「議論に積極的に参加し、比較的複雑な作業が実行できる。」というものです。ちなみにノルウェーの公用語はノルウェー語、オランダの公用語はオランダ語です。
英語を母国語とする国では、イギリスが4位(6.81点)、アメリカ合衆国が24位(5.23点)という結果でした。日本は50位(4.29点)で、アジア諸国の中で最も評価の低い結果となりました。日本の4.29点という評価は「ビジネスプレゼンテーションを理解し、問題や解決策を説明したりできるが、議論や積極的な役割を果たすことはできない。」というものです。
ビジネス英語指数(BEI)の順位
出典:The 2013 Business English Index & Globalization of English Report(GlobalEnglish)
ビジネス英語指数(BEI)のランク付けと内容
ランク (BEI) | 内 容 |
BEGINNER (1~3) | 簡単な文書であれば読んだり伝えたりすることができるが、電話では基本的なビジネス情報を理解することができない。 |
BASIC (4~6) | ビジネスプレゼンテーションを理解し、問題や解決策を説明したりできるが、議論や積極的な役割を果たすことはできない。 |
INTERMEDIATE (7~8) | 議論に積極的に参加し、比較的複雑な作業が実行できる。 |
ADVANCED (9~10) | ネイティブの英語話者のように、コミュニケーションや共同作業ができる。 |
出典:The 2013 Business English Index & Globalization of English Report(GlobalEnglish)
フィリピンは人件費が安い
ジェトロによれば、フィリピンの法定賃金(月額)は米ドル換算で200ドルです。ベトナムやインドよりも高い額ですが、タイや中国、インドネシア、マレーシアとほぼ同じ水準です。一方、フィリピンのBEIは他国よりも突出して高いレベルにあります。
出典:アジア・オセアニア主要都市・地域の投資関連コスト比較(ジェトロ)
参考サイト
フィリピン – ジェトロ
フィリピンの基礎情報 – 国土交通省
フィリピン英語留学が言語態度に与える影響 – 独立行政法人日本学生支援機構
留学の準備(フィリピン) – 独立行政法人日本学生支援機構
The Business English Index – GlobalEnglish
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