外国人観光客の多くは口コミから日本の情報をゲットしていた
外国人観光客数は年々増加の傾向にあり、日本政府観光局(JNTO)によれば2015年にはおよそ1,697万人の外国人が日本を訪れています。外国人観光客のほとんどは、訪日前にインターネットや知人などを通じて日本の情報を入手して旅行プランを立てます。
旅行情報源で役に立ったのは口コミ
日本政府観光局(JNTO)が訪日外国人観光客を対象に行った「出発前に得た旅行情報源で役に立ったものは何か」というアンケート調査によれば、最も多かった回答は口コミで、続いて企業案内、テレビや新聞、国や自治体の情報という結果になりました。口コミでは、個人のブログや日本在住の親族・知人、自国の親族・知人などの回答が多く、企業案内では、旅行会社のホームページ、宿泊施設のホームページ、宿泊予約サイトなどの回答が目立ちました。一方で、日本政府観光局のホームページや地方観光協会のホームページなど国や自治体の発信する情報と回答した人は比較的少ない結果となりました。
調査結果を地域別で見ると、いくつかの点で特徴を見ることができます。まず、アメリカ合衆国やカナダの北米圏においては、口コミを回答する割合が半数を超えています。その分、テレビ・雑誌などの情報の割合が減っています。次に、中国や韓国、台湾などのアジア圏においては、企業案内が他の地域よりも比較的多い傾向にあります。また、イギリスやドイツ、フランスなどの欧州圏では、テレビ・新聞が他の地域よりも多い結果となっています。
役に立った情報の入手手段はインターネット
役に立った情報の入手手段は、インターネット経由が半数を超えているという結果でした。特にアジア圏においては、個人のブログや旅行会社ホームページ、FacebookやTwitter、微信などのSNSサイトから多くの情報を入手しています。北米圏においては、インターネット経由の割合が他の地域よりも少なくなっています。これは、情報入手手段として日本在住の親族・知人を挙げている割合の多いことが原因です。
参考サイト
明日の日本を支える観光ビジョン – 首相官邸
平成27年度 観光の状況、平成27年度 観光施策 – 国土交通省
ビジネスに活用できるインバウンドデータ一覧 – 一般社団法人日本旅行業協会
環境省における外国人観光客等に対する普及啓発活動について – 環境省