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コラム
発達障がい

家庭でできる自閉症を抱える児童への勉強サポート方法

自閉症を抱える子どもには、他人と話すことが苦手、物事への関心が低く1つのことにこだわる、言葉の発達が遅いといった症状が見られます。学校生活では、集団行動になじめなくて1人ぼっちになることがあります。勉強に遅れが出てしまうことも少なくありません。

 

小学校での授業に遅れないためには、ご家庭での学習面でのサポート療育が必要です。ご家庭でどのようなサポートができるのか見ていきましょう。

算数はイラストの併用が効果的

自閉症を抱える子どもはこだわりが強く、1回成功して覚えると他の事にも当てはめて実行する傾向にあります。例えば、算数の足し算で「2+3=5」を覚えると、どんな足し算でも答えに「5」を書いてしまいます。このようなケースでは、まだ数字の意味が理解できていません。2本線(「=」)の横の空いている所に「5」を書くと理解しているだけなのです。

図のように、足し算の式の上側にリンゴなどお子さんの好きな物を描いて、物の個数で答えを導いてあげましょう。

 

イラストを用いて計算ができるようになってきたら、計算式の片方の数字だけにイラストを描いてみます。子どもは、イラストがなくても頭の中でリンゴの数を数えられるようになります。このようにして、次第に数字を覚えさせていくとよいでしょう。

 

お子さんが、「2+3」の答えを3と書いてしまったらどのように対応しますか? 「2と3を足すのだから答えは3よりも大きいはずだよ」といっても子どもは理解できないかもしれません。程度を表す「大きい」が理解できないからです。この場合は、リンゴのイラストをお子さんと一緒に指差しながら、「いち、に、さん、…」と数えましょう。

 

正しく計算できたら精いっぱい褒めてあげましょう。子どもは褒められたことに喜びを感じ、「できた」ことで自信がつきます。問題が解けたからといって、難易度を上げていく必要はありません。少しずつ、毎日コツコツと進めていくことが大切です。

 

イラストを用いた学習方法は、高学年になっても有効です。イラストで表現すれば、難しい問題でも解きやすくなります。イラストのかわりに積み木やビー玉を使ってもよいでしょう。お子さんがよい反応を示す物を使うとよいでしょう。

文字の練習はなぞり書きから始める

ひらがなやカタカナ、漢字などの書く練習は、なぞり書きから始めるとよいでしょう。次第に書けるようになったら、なぞり書きの文字の濃さを少しずつ淡くしていったり、穴埋め式にしていったりして文字を覚えていきます。

漢字は、形が合っていれば書き順は覚えなくてもよい、と考えている方も中にはいるかもしれません。これから何十年もの間、字を書くことになるわけですから、正しい書き順をしっかりと覚えさせましょう

 

小学校1年生で習う漢字の中で、書き順に誤りの多い漢字が「」と「」です。正しい書き順は、「右」ははらいから横棒、「左」は横棒からはらいの順です。

上の図のように、誤りやすい書き順には番号を振ったり、書きだしの部分にマークを付けたりしてサポートします。

 

漢字を繰り返して書くことを苦痛に感じる場合があります。5分間、10分間と時間を区切って練習をさせるとよいでしょう。

勉強する環境を整える

自閉症を抱える子どもの中には、視覚や聴覚などが敏感な子どもがいます。ちょっとした物音にもびっくりして、勉強が手に付かなくなってしまうというケースもあります。このような刺激は子どもにとって大きな苦痛で、慣れさせるよりも親御さんが配慮する必要があります。

 

視覚に敏感な子どもの場合は、勉強机の上に必要な物以外は置かないようにします。算数の勉強をしている時には机の上に漢字ドリルやマンガなどは置かないようにしましょう。また、聴覚に敏感な子どもの場合は、なるべく静かな場所で勉強させるようにします。勉強中、むやみに「夕ご飯は何が食べたい?」などと声を掛けないようにしましょう。

 

学校では、席の位置を窓側に移動することで軽減できる場合がありますので、担任の教師に相談してみるのもよいでしょう。

関連サイト

理解する ~発達障害って何だろう?~ – 政府広報オンライン
発達障害児のための 教材・教具データベース – 文部科学省
自閉症のある子どもの合理的配慮 – 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する自閉症のある児童生徒の算数科・数学科における学習上の特徴の把握と指導に関する研究 – 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所

自閉症の子ども向けのオンライン英会話サービス

放課後等デイサービス「みらいジュニア」では、発達障がいを抱える子ども向けのオンライン英会話サービスを提供しています。子ども一人ひとりの能力面や身体面に合わせたレッスンカリキュラムで、自閉症を抱えるお子さんでも安心して楽しく英語を学習することができます。

 

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