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コラム
発達障がい

発達障がいを抱える子どもの小学校、学級の選び方

発達障がいとは、生まれつき脳の機能に障がいがあり、対人関係やコミュニケーションが苦手だったり、行動面や学習面に困難を示したりする障がいのことです。

 

子どもが幼稚園、保育園の年長になると、小学校入学への準備が始まります。「うちの子どもはどの学校、学級へ入れたらよいのだろう」と悩む親御さんもいることでしょう。発達障がいの子どもが通える小学校には、通常学級の他に、通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校などがあります。これらの学校、学級について詳しく見ていきましょう。

通常学級

通常学級とは、小学校で通常の授業を行う学級のことで、クラスには発達障がいのない児童が多く在籍しています。通常学級だからといって、発達障がい児への支援がない、というわけではありません。小学校の新学習指導要領では、障がいのある児童への指導について、次のように規定しています。

 

障害のある児童などについては,特別支援学校等の助言又は援助を活用しつつ,個々の児童の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。

 

発達障がいの児童でも通常学級で授業がスムーズに進められるように、先生からの支援が受けられます。例えば、ADHDや自閉症の児童には、話して伝えるだけでなく、メモや絵などを使って授業を進めてもらうことができます。

通級指導教室

通級指導教室は、普段は通常学級で学校生活を送りながら、別の教室に移動して障がい応じた指導を受けるものです。通級指導教室は、すべての小学校に設置されていないため、自分の通う小学校に通級指導教室がない場合は、通級指導教室のある近隣の小学校へ出向いて指導を受けることになります。発達障がいの程度にもよりますが、一般的には、週に1回か2回、通級指導教室へ移動して指導を受けることが多いようです。

 

通級指導教室を利用している児童数は年々増加の傾向にあり、2017年の時点では、自閉症の児童 16737人、学習障がい 13351人、ADHD 15420人となっています。通級指導教室には、発達障がいの児童の他に、言語障がいや弱視、難聴などの児童も利用します。

 

参照:文部科学統計要覧(文部科学省)

 

小学校の新学習指導要領では、通級指導教室に通う児童への指導について、次のように規定しています。

 

障害のある児童に対して,通級による指導を行い,特別の教育課程を編成する場合には,特別支援学校小学部・中学部学習指導要領第7章に示す自立活動の内容を参考とし,具体的な目標や内容を定め,指導を行うものとする。その際,効果的な指導が行われるよう,各教科等と通級による指導との関連を図るなど,教師間の連携に努めるものとする。

 

特別支援学校小学部・中学部学習指導要領第7章では、以下を目標として掲げています。

 

個々の児童又は生徒が自立を目指し,障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識,技能,態度及び習慣を養い,もって心身の調和的発達の基盤を培う。

参照:特別支援学校幼稚部教育要領 小学部・中学部学習指導要領(199ページ)

特別支援学級

特別支援学級は、通常の小学校にあり、発達障がいなどの障がいを抱える児童のために設置された、少人数(1学級につき最大8人まで)の学級のことです。知的障がい、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障がい、自閉症・情緒障がいなどの学級があります。

 

授業は特別支援学級の教室で行われるため、通常学級の児童と一緒に授業を受けることはありません。ただし、「交流及び共同学習」を通じて通常学級の児童と交流することがあります。交流及び共同学習は、障がいのある人と障がいのない人が互いに理解し合い、人格と個性を尊重し合う場として設けられています。

 

特別支援学級では、「特別支援学校小学部学習指導要領」に基づいて授業が進められます。児童1人ひとりの能力に応じてカリキュラムが作られるので、「難しすぎてわからない」「授業についていけない」といった心配はほとんどありません。

 

特別支援学級を利用する児童数は、2017年の時点でおよそ16万7000人です。1クラスの児童数は4人程度です。

 

参照:文部科学統計要覧(文部科学省)

特別支援学校

特別支援学校は、知的障がいの児童をはじめ、視覚障がい、聴覚障がい、肢体不自由、病弱・身体虚弱などの児童が通う学校です。特別支援学級と同じく「特別支援学校小学部学習指導要領」に基づいて授業が進められます。カリキュラムも児童1人ひとりの能力に応じて作られるので、手厚い教育を受けられるというメリットがあります。

 

特別支援学校は全国に1135校あり、その数は年々増えていますが、通常の小学校数(約2万校)と比べると少ないと言えるでしょう。特別支援学校小学部に通う児童数は2017年の時点でおよそ4万1000人います。

 

参照:平成29年度通級による指導実施状況調査結果について(文部科学省)

 

参照:平成29年度通級による指導実施状況調査結果について(文部科学省)

関連サイト

平成27年度発達障害の可能性のある児童生徒等に対する支援事業報告会 – 文部科学省

特別支援学校学習指導要領等の改訂のポイント – 文部科学省

特別支援教育について – 文部科学省

小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 総則編 – 文部科学省

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