発達障がいの児童が登校拒否を起こした時の対応方法
発達障がいを抱える児童の中には、友だちにからかわれたり先生に叱られたりしたことが原因で登校拒否を起こすことがあります。起床時間になってもなかなか起きようとしない、急に腹痛を訴えるといったことが多くなってきたら学校へ行きたがらないサインかもしれません。
お子さんがもし登校拒否を起こしたら、家族はどのように対応すればよいでしょうか。
学校へは無理やり行かせないことが大切
子どもが学校へ行きたくないと言ってきたら、無理に登校させず休ませる方向で考えましょう。無理に行かせると、却って登校拒否を起こす可能性が高くなるので注意が必要です。
学校を休む期間は子どもの状態や学校の担任の先生と相談して決めるとよいでしょう。1日では短いようであれば2、3日休ませてもよいですし、その週いっぱいを休ませてもよいでしょう。子どもには、休みが終わったら必ず学校へ行くことを伝えて約束を交わしましょう。休み明けに学校へ行けたら「よくできたね」と褒めてあげましょう。
1週間以上の休みはあまりお勧めできません。勉強についていけなくなったり、友だちと疎遠になってしまったりするからです。休み癖がつかないように心掛けましょう。
登校拒否の原因を見極めることが大切
発達障がいを抱えている児童は、例えば家でゲームをしたいからサボってしまおうと考えているわけではありません。学校生活に何らかの不安やストレスを感じているのです。友だちからいじめに遭っている、先生が怖い、嫌いな授業がある、運動会や文化祭などのイベントがある、というように何らかの理由があるはずです。親御さんは、子どもがなぜ学校へ行きたくないのかを探って原因を見極め、解決を図る必要があります。
学校へは行けるけれど、教室の中には入りたくないという児童もいます。特に、休み明けは教室へ行くことに抵抗を感じることがあります。そのような場合は保健室など子どもが落ち着く場所へ連れて行かせるとよいでしょう。教室には入れなかったけれども学校には行けたということで1つ自信が生まれます。
発達障がいを抱える子どもは、学校生活や日常生活のどこかでストレスを抱えています。家庭では、日常的に学校の話題を取り上げて会話をするとよいでしょう。子どもの話す内容から、何にストレスを感じているのかを知ることができるかもしれません。
関連サイト
ひきこもりと発達障害 – 内閣府
不登校児童生徒にみられる情緒及び行動の障害 – 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
発達障害のある子どもも共に学び育つ通常の学級での授業・集団づくり – 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
不登校やいじめ、ひきこもりなどの相談窓口 – 厚生労働省
発達障がいを抱える児童でも安心して英会話が学べます
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