この記事で分かること
- 「中国語」とは?
- 中国語を勉強するメリット
- 中国語のレベルと勉強時間
- 中国語を0から勉強する手順
- 中国語の勉強法
- おすすめの教材
中国語の発音について集中的に知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
また、中国語のリスニングについてはこちらの記事をどうぞ。
\中国語が学べる中国語スクールおすすめ2選/
スクール名 | CCレッスン | プレゼンス |
---|---|---|
画像 | ||
スクールタイプ | オンライン中国語 | 中国語コーチング |
受講形式 | オンライン | 対面orオンライン |
レッスン形式 | マンツーマン | マンツーマン |
受講期間 | 1ヶ月~ | 2ヶ月 |
受講料金 | ・毎日25分プラン:10,670円/月 ・平日25分プラン:9,020円/月 ・週3日25分プラン:6,930円/月 | 331,000円/2ヶ月 (レッスン回数:月8回+自学習) |
その他料金 | なし | 入会金:30,000円 |
講師 | 日本人や中国人 (講師による) | 日本人 |
特徴 | ・1レッスン最安193円~圧倒的なお手頃価格 ・常時約500人の講師が在籍 ・豊富な教材レベルと種類で初級~上級まで対応 | ・受講者に合った学習方法を提案 ・学習計画、進捗確認、対策もすべてお任せ ・2ヶ月で1レッスン2時間×8回の個人レッスン ・2ヶ月で覚える→使える中国語に変わる |
公式HP | 「CCレッスン」公式HP | 「プレゼンス」公式HP |
中国語&英語コーチ。中央大学商学部卒。在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。
この記事の目次
中国語は何を勉強すればいい?
勉強すべきなのは「標準語」=「普通話」
中国語というと北京語・広東語・上海語など、色々とあって、どれを学べば良いのかわからないと感じる人もいるかと思いますが、実は中国にはどこにいっても通じる「標準語」が存在します。
そして、私たちが一般的に「中国語を勉強する」という時に指すのもこの「標準語」=「普通話」です。
市販の中国語テキストなんかで書かれている「中国語」も、わざわざ「広東語」や「上海語」と書かれていない限りはこの「標準語」=「普通話」を指しています。
日本でも標準語と江戸っ子の話すべらんめえ調の江戸弁が違うのと感覚としては近いかもしれません。
中国の学校教育などではこの標準語を使っているので、これをしっかりと学べば基本的にはどこに行っても通じる中国語を身につけることができます。まずはしっかりと「標準語」=「普通話」を身につけましょう。
繁体字と簡体字はどちらを学ぶべき?
繁体字と簡体字というのがあるんですが、簡体字とは難しい漢字を簡略化した字です。
以下の表を見るとわかりますが、台湾や香港で使ってるのが繁体字で、日本で使っている漢字よりも複雑です。そして、北京や上海など大陸で使われているのが簡体字で、これは日本の漢字よりもシンプルです。
簡体字 (中国大陸) | 日本の漢字 (日本) | 繁体字 (香港・台湾など) |
---|---|---|
发 | 発 | 發 |
丰 | 豊 | 豐 |
广 | 広 | 廣 |
「標準語」=「普通話」では簡体字を使用しているので、台湾に移住が決まっているなど、特別な理由がなければ簡体字を学ぶことをおすすめします。
中国語を勉強するメリット
中国語を勉強する3つのメリット
- 仕事のチャンスが広がる
- 英語習得者との差別化ができる
- 日本人は圧倒的有利
1.仕事のチャンスが広がる
1つ目のメリットは何といっても仕事のチャンスが広がることです。
私は以前大手メーカーに勤務していましたが、最初の職場では海外人事の中国・アジア担当でした。なぜその担当を任されたかといえば、中国語が使えたからです。
新卒での職場で、仕事の能力はゼロ・・・マイナスに近かったので、実際には先輩・上司に迷惑をかけてばかりでしたが、それでも語学力によって仕事のチャンスを得ることができました。
そして、その後人事部門から資材調達の職場に転勤になりましたが、そこでも中国エリアを担当させてもらいました。
中国人とのビジネスは基本的には通訳が入って行なうのですが、取引先の中国人社長は日本語も英語も全く話せないため、会食時の会話などは中国語になります。
直近で私のコースを受講した方々の例を見ると、深センでの新興ビジネスと一緒に仕事がしたい、或いは中国の先進技術について学びたいというIT関係の方が増えています。
今まではシリコンバレーを向いていたIT業界が明らかにその視線を中国の深センに向けているのを実感します。また、日本国内の小売業の方々で、お客様のほとんが中国人なので、身につけた中国語をそのまま仕事に活かせるというケースもあります。
今、全く英語と無関係の環境にいる人に「英語は必要ですか?」と尋ねると、おそらく
という答えが返ってきます。
それは、英語が使えることによるチャンスが見えていないので「必要ないと感じている」という状態だからです。
中国語を学ぶと、中国語を学んだことがある人にしか見えない景色が見えてきます。必ずトライしてみる価値はあるでしょう。
また、今多くの日本人が英語を学ばないといけないと感じていると思いますが、そのメインの理由は「経済的メリットがあるから」です。例えば
などがそうした例。
ただ、今後はこの外資系企業というのが欧米の企業ではなく中国の企業ということも増えてきます。
最近ではファーウェイの初任給が40万円超などで一時話題になっていましたが、給料を上げるために中国語を学ぶという時代もすでに近づいています。
最後に、世界的に有名な投資家ジム・ロジャーズの著書の中から彼の言葉を引用します。
ジム・ロジャーズの言葉
「私にできる最高のアドバイスは、あなたのお子さんやお孫さんには中国語を習わせなさいということだ。彼らが生きている間に、中国語は一番重要な言語になるだろう」
2.英語習得者との差別化
1つ目のメリットとも密接に関係しているのですが、2つ目のメリットとしては「英語習得者と差別化ができる」という点が挙げられます。
今、みなさんの周りにいる英語が話せる日本人を思い浮かべてみてください。
環境にもよるとは思うのですが、おそらく数人は浮かんだのではないでしょうか?
では、今後は中国語が話せる日本人を思い浮かべて見てください。
これはすごく重要なポイントで、1つ目のメリットでお伝えした通り、中国語の重要性はどんどん高まっています。
それにも関わらず、中国語が話せる日本人がほとんどいないというのが現状です。
みんな英語が重要だと考え、英語を勉強しているので、多少英語ができるというのはそれほど大きな差別化にはなりません。
でも、誰も中国語ができない中、少しでも中国語ができると、それは大きな差別化になります。
先日、英語教育のセミナーに参加したのですが、そこで語学学習の重要性が議論されるうちに、今後一番重要な国になる中国の言葉、つまり「中国語を学ぶべきではないか」という話になりました。
ただ、その場に中国語を話せる人は私と、もう1人中国人がいただけでした。もし今あなたが英語を勉強しているとしたら、それはそれで続けながら、プラスαで中国語を学ぶことをおすすめします。
3.日本人は圧倒的有利
日本人以外の外国人は、中国語を学ぶ際に漢字の基礎から学びます。
私が留学していた時も、欧米人は「犬」「太」「大」の違いが分からずにすごい表情で頭を抱えていました。言われてみたら確かに難しいことなんですが、私たちは小さい頃から漢字に触れているので、こうしたことを当たり前のように習得済です。
以前中国人の友人が
「俺たちは日本語を勉強してな行くても、日本語の取扱説明書を半分は理解できるぜ。だって半分漢字だからな。」
とだいぶドヤって言っていましたが、これは逆も然りで、中国語を学んだことがない日本人も、中国語をみた時に少しは意味が推測できるものです。
もちろん、学び進めていくと、発音で苦労したり、文法で悩んだりすることは出てきます。
ただ、それは他の外国人も同じであり、単純に漢字がわかるという優位性は変わらないので、是非チャレンジしてみてください。
4.その他(おまけ)
ここまで中国語を学ぶメリットについて書いてきました。中国語に限らない話なので3つのメリットとしては書きませんでしたが、私の経験としては「単純に楽しいし、可能性が拓ける」ということが言えます。
もし中国語を学ぶことがなければ絶対に見ることのなかったドラマを楽しんだり、小説を原文で読めたりします。これは中国語学習者の特権です。
そして、中国語圏の友人もできます。
私が大人になってからできた友人の中には台湾の友人、香港の友人、上海の友人などいますが、みんなきっかけは私が中国語ができるということでした。今でも仲良くしている彼ら彼女らは本当に大切な友人で宝物です。
そして、これも中国語に限らずですが、一つのことを本気でやって、うまくいった時には心の中に「次のチャレンジへの勇気」が湧いてきます。なので、メリットもそうですが「まずは思い切り本気でやってみる」というのも一つの考え方です。
中国語のレベルと勉強時間の目安
中国語学習者が受験するメジャーな試験としては中国語検定とHSKの2つがあります。
中検は英語で言うところの英検のような試験で、基本的には中国語を学ぶ日本人が受ける試験です。なので、問題の内容も翻訳能力が問われるものも含まれており、難易度が非常に高いです。
一方でHSKは中国語を学ぶ世界中の人が受ける試験で、中国語で考えて中国語で回答することができれば、翻訳能力は問われずに合格することができます。
また、留学を考えたりする場合、大学から求められる中国語能力はこのHSKが指標になります。
翻訳能力ではなく比較的実務能力に寄っていること、そして世界基準の指標であることから、何か大きな理由がなければこのHSKを目標とすることをおすすめしています。
ここではHSKについて詳しく説明したいと思います。
まず、HSKには筆記試験とスピーキング試験があります。
一般的にただ「HSK」という場合には筆記試験の方を指し、HSKのスピーキング試験の場合は「HSKK」という言い方をしますので、これからの説明はHSK筆記試験についてだと思ってください。
HSKは一番易しい級が1級で、一番難しい級が6級となっており、1級2級は200点満点、3級以上は300点満点で、6割の点数を取れれば合格です。
厳密には5級6級に合格という概念はなく、点数が出るだけなんですが、以前は他の級と同様に6割で合格だったため、今でも一般的には6割以上の点数で合格とみなすことが多いです。
なので、最終的に目指したいところとしてはHSK6級の8割合格などにしておくと良いです。
各級の勉強目安時間を以下の通りまとめました。HSK日本実施委員会の公式ページを元に書いていますので、これが”一般的”に必要とされる時間と言えます。
HSK | 具体的なレベル | 必要な語彙量 |
---|---|---|
6級 | 中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、 会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。 主に5,000語かそれ以上の常用単語を習得している者を対象としています。 | 5000語以上の常用中国語単語 |
5級 | 中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞す ることができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。 主に週2~4回の授業を2年間以上習い、2,500語程度の常用単語を習得 している者を対象としています。(2年以上の勉強) | 2500語以上の常用中国語単語 |
4級 | 中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語と する相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。 大学の第二外国語における第二年度後期履修程度の学習が目安とされ ています。(2年の勉強) | 1200語以上の常用中国語単語 |
3級 | 生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーション をとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。 大学の第二外国語における第二年度前期履修程度の学習が目安 とされています。(1年半の勉強) | 600語以上の常用中国語単語 |
2級 | 中国語を用いた簡単な日常会話を行うことができ、 初級中国語優秀レベルに到達している。 大学の第二外国語における第一年度履修程度。(1年の勉強) | 300語以上の常用中国語単語 |
1級 | 中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができる。 大学の第二外国語における第一年度前期履修程度。(半年の勉強) | 150語以上の常用中国語単語 |
この表は中国語を大学の第二外国語で学んだ場合を想定しているので、毎日本気で取り組んだ場合とは少し違います。
「正しい学習方法」で「効率良く」「毎日3時間以上」勉強をした場合、2ヶ月でHSK3級、3〜4ヶ月でHSK4級、半年でHSK5級、1年以内でHSK6級取得も可能です。
私が今まで対応した受講生の中には本当のゼロからはじめて4ヶ月で5級に合格した方もいます。
ただ、検定試験あるあるですが、試験に合格することと実用能力は必ずしも一致しないので、実際にはHSK4級合格くらいまでしっかりとインプットをした後は一度リスニング・スピーキングのトレーニング期間を2ヶ月ほど入れることをおすすめします。
ポイント
HSK4級まで合格したら、リスニング・スピーキングのトレーニングを2ヶ月ほどやろう
なぜ4級合格後かというと1200語程度の語彙が固まり、日常会話をするだけの基礎が整っている状態だからです。
まずは頑張って3級を目指すと、その後どうしようかという方向性も見えてくると思うので、今から学習を始めようという方は3級を目指すのが良いです。
これは状況により違うのですが、英語力と併せてアピールする場合と、中国語一本で勝負する場合で考えましょう。
まず英語力と併せてアピールする場合ですが、もし一定の英語力があれば、例えばTOEIC800点以上あり、それなりに会話にも自信がある場合であれば、HSK3級でも十分に履歴書に書く価値があります。
例えば接客業などであれば
というようなケースです。
もし中国語のみの場合は、最低でもHSK5級は必要です。できれば6級があった方が望ましいです。
また、中国語イベントに来場していた人事の方に
とインタビューをしたのですが、多くの方が「級も目安にはしているけど、会話力がある方を採用したい」とのことでした。
つまり、履歴書に級を書くのと同時に、自分は中国語で何ができるのかということをしっかりと説明する必要があります。
初心者が0から中国語を勉強する手順
中国語を勉強の5ステップ
- 時間を確保する
- 目標を明確にする
- やることを細分化・明確化する
- スケジュールを立てる
- 全力で取り組む
1.時間を確保する
まずは時間確保が必要です。
どのくらいの時間を中国語学習に充てられるかによって学習のペース、目標の設定も変わってくるので、まずは自分の生活を振り返りどの程度の学習時間確保が可能かを考えてみてください。
もし短期間で一気に力をつけたい場合には週に20時間以上(1日約3時間)は中国語学習に充てたいので、それをベースに、今の生活でやらなくて良いことは無いか、という視点で考えて見ると良いです。
2.目標を明確にする
中国語に充てる時間を確保したら、目標を明確にしましょう。
会話力をつけるというのも良いのですが、インプットされていないものをアウトプットすることは不可能なので、最初はインプットを多くするために、HSKなどの資格試験を目標にして学習を進めると良いです。
どのくらいの期間で、どの級を目指すのかを現実的に決めておきましょう。
3.やることを細分化・明確化する
目標が決まったら、その目標達成に向けてのやるべきことを洗い出します。
例えば単語はどの教材を使い、範囲はどうするか、文法は何をどれくらいやるべきか、などを調査し、細かく洗い出しをしていきます。
4.スケジュールを立てる
やるべきことを洗い出したら、今後はそれをスケジュールに落とし込んでいきます。
ゴールから逆算して、いつまでに何が終わっていれば良いのかを考えてスケジュールを立てていきましょう。
そしてそれを日毎に落とし込めば完成です。計画通りに行かないことが多いので以下2点を意識して計画を立てると良いです。
・余裕を持った計画にすること(1週間は7日ではなく6日と考える)
・週に1時間で良いので、計画の修正をする時間を計画の中にいれておく
スケジュールの例も載せてますので、そちらも参考にしてみてください。
5.全力で取り組む
ここまでできればあとは全力で取り組んで行くのみです。取り組む中で必ず壁にぶち当たると思いますが、それはその時に原因を考えて修正していきましょう。
十分すぎるくらいに準備をしているので、ここからはまず最初の1週間を本気で過ごすことからはじめてみてください。
分野別の中国語勉強方法を徹底解説
単語の勉強法
音源の付いているHSK1級や2級レベルの単語帳、或いはアプリを使って単語単体で練習します。
英語と大きく異なるのが、漢字がわかる日本人からすると「見てわかる」ことは「聞いてわかる」ことよりもハードルが桁違いに低いということ。
「見てわかる」状態にするのになぜ声に出す必要があるのかというと、中国語の単語をうっかりでも日本語読みで覚えてしまわないため、そして、ハードルの高い「聞いてわかる」に備えるためです。
「見てわかる」状態になったら、音源だけを聞いて、わからなかったものだけを繰り返し音読して、耳からも覚えていきましょう。
文法の勉強法
いきなり分厚い難しそうな文法書ではなく、易しそうな「はじめての〜」や「ゼロからはじめる〜」というような入門書を使い、3時間程度と時間を決め、1冊全て読みましょう。
2回目以降読むときには理解するために、説明文と例文を見比べながら、文法として説明されていることが文として具体的にどのように現れているのかを都度確認しながら読み進めましょう。
そこまでできたら中国語の例文を見て、その文法のポイントを「誰かに声に出して説明」しながら和訳して見てください。
説明ができないところは理解できていないところだとわかるので、その項目を復習しましょう。
発音の勉強法
発音はしっかりと対面での指導を受けるか、或いは動画を使用したトレーニングを行いましょう。
これは発音の命が口の形や息使いと、テキストベースでは写真があったとしても非常にわかりにくいからです。
最初はとにかく大げさに、かつ大きな声で練習してください。
ネイティブから聞いたら不自然なくらいに大げさで良いので、まずは通じることを優先させましょう。
ライティング・スピーキングの勉強法
ライティングとスピーキングは強い繋がりがあるので、同じ教材を使用しても良いです。
日本語の文章を見て、まずはゆっくり考えてでも良いので正しく中国語訳が書けることを確認しましょう。それができたら、今度はそれを声に出して言えるかどうかを確認します。
ただ、今後漢字を書くシーンがほとんど無い方は漢字が正しく書ける事は気にしなくて良いです。ここでの「正しく書ける」というのはあくまでも「正しい語順でアウトプットできる」という事の確認です。
リスニングの勉強法
リスニングで苦労する方が非常に多いのですが、一定のレベルまでは必ず上達しますので安心してください。リスニングは以下のような手順で勉強します。
リスニングの勉強手順
- まず中国語文の単語・文法・正しい発音を確認
- 最初に「音」に意識を置いて、音源を聞いた後に真似するように音読
- それを10回ほど繰り返す
- 今後は文構造を意識しながら、中国語の語順で、頭の中で絵を組み立てるように音読
最初はゆっくりで良いので、少しずつスピードをあげていってください。この自分のセリフのように言えるスピード以下の音源は聞こえます。
中国語の勉強スケジュール例
スケジュールの例
- 1か月目:発音・超基礎単語・基本文法
- 2か月目:リスニング・文章での発音確認・基礎単語・文法
- 3か月目:文法の総復習・単語・発話トレーニング
学習を始める前にすべきこと
まずは教材の準備と、学習時間確保のため、必要に応じて家族・同僚・友人に理解を得る。不要なアプリなどはスマホから削除する。
1ヵ月目「発音・超基礎単語・基本文法」
中国語は発音が重要ということで、発音に特化しがちですが、最初から発音・単語・文法とバランス良く取り組んでください。
以前、すでに半年中国語を勉強しているという学校に臨時講師でお手伝いに行ったことがあるのですが、そこでは発音を重視するあまり、半年間ほとんど単語も文法もやっていませんでした。
ここでの方法が必ずしも悪いわけではないのですが、モチベーション面も考えると、発音だけやるのではなく、HSK1級レベルで良いので、超基礎単語を身につけて中国語単語に馴染むこと、そして、基本的な文法をインプットすることで、簡単な文を自分で作れるようにしていきましょう。
2ヵ月目「リスニング・文章での発音確認・基礎単語・文法」
2ヶ月目からは単語・文法については1ヶ月目の内容の難易度をあげたものに進めていきます。
そして、それに加えて時間配分としてはリスニングに多く時間を取りましょう。
最初の1ヶ月で理解できた文章についても、リスニングとなると途端に難しく感じるものが相当残っているはずなので、それを音読やシャドーイングを通じて聞いてもわかるという状態を作っていきます。
また、発音だけのトレーニングはやめて、文を音読する中で発音の矯正を行なっていきましょう。
3ヵ月目~「文法の総復習・単語・発話トレーニング」
最初の2ヶ月で一気に基礎を作り上げたら、3ヶ月目以降は、文法の総復習と、HSK4級レベルの少し長い文章を使ったリーディングとリスニングを行なっていきます。
文法の整理とリーディング・リスニング強化ができたら、そのあとは更に上の級を目指すのか、あるいは会話力を伸ばすのかを決めましょう。
発話トレーニングは、例文集などを使用して、日本語から中国語に訳すトレーニングを行なっていきます。
正確な訳ができるようになっても、すぐにやめずに繰り返し続けていくことで、口をついて出てくる例文を増やしていきましょう。
中国語の勉強におすすめの教材
おすすめの参考書
英語と比べるとまだまだ少ない中国語の参考書ですが、それでも相当な数が出版されています。
万人に向いている完璧なものは存在しませんが、最初に取り組むテキストとしては以下のものが良いです。
発音テキスト「日本人のための 中国語発音完全教本」
中国語発音の要は口の形と息使いなんですが、このテキストは動画もついているので、そうしたテキストだけではわかりにくい部分を解消することができます。
また、動画以外にも、複音節の練習などは日本人が苦手なポイントなので、そこのトレーニングが入っているのも良い点です。
発音に特化したテキストもいくつか出版されていますが、以上の理由からこちらが一番おすすめです。なお、こちらは初級〜中上級者までどの層にも向いているものです。
初級者向け文法テキスト「新ゼロからスタート中国語 文法編」
初級者にはこちらがオススメです。
発音の基本も記載があり、文法についても基本的なことが書かれています。シリーズで「文法応用編」もあるので、「文法編」が終わったらそちらに進むことで全体像を掴むことができます。
中上級者向け文法テキスト:「中国語わかる文法」
こちらはいわゆる文法書で、体系的・網羅的に中国語文法について書かれています。
HSK3級合格後、4級を目指す頃からこれを辞書的に使用すると力がつきます。時間的に余裕があり、かつ文法アレルギーが無いのであれば、前から読み進めていっても楽しい1冊です。
おすすめのアプリ
ここでは、中国語学習におすすめのアプリをご紹介します。
オススメの学習記録アプリ「Study plus」
このアプリは自分で学習状況を記録するアプリです。
ダイエットでもレコーディングダイエットといって、食べたものをただ記録するだけという方法がありますが。勉強も同じように、まずはしっかりと学習を記録して、自分の学習状況を把握することが大切です。
1週間、何の勉強に何時間使ったのか、その成果は出ているのか、客観的・定量的に測るのにとても適したツールです。もちろん中国語以外の学習にも有効です。
単語アプリ「HSK公認単語トレーニング」
HSK受験の場合は必須、そうで無い場合も非常に有効な単語学習のアプリです。
何が良いのかというと、全ての単語に例文がついていて、その例文はネイティブが読み上げた音声もついているという点。
日本人は漢字がわかるので圧倒的に有利ですが、そのせいで逆にリスニグ力が伸びにくいということがあり、聞いてわかるかどうかを意識したトレーニングがやりやすいというのはとても大切なんです。
中上級者は「喜马拉雅(ヒマラヤ)」と「今日头条」
喜马拉雅は現地のラジオなどが聞けるアプリです。
私が留学していた2008年は、PCサイトで中国語のラジオが聞けるものがありましたが、今ではアプリで簡単に現地のラジオを聞き、生の中国語に触れることができます。
今日头条はByteDanceという中国企業が提供するニュースアプリです。
今中国ではどんなことが話題になっているのかなどをサッとチェックするのには手軽でとても良いです。余談ですが、若い人たちに人気のアプリTikTokというショート動画アプリがあります。
見事にローカライズを果たしているので、知らない方も多いのではないかと思いますが、このTikTokも同じくByteDanceが提供しているものです。
中国のアプリを知りたくて中国語を学ぶIT関係の方が増えていると書きましたが、こうしたところでも中国アプリの強さを感じますね。
中国語の勉強モチベーションを維持する方法
モチベーション維持の方法
- 自分を客観視する
- 勉強仲間をつくる
- 体調管理をしっかりする
1.自分を客観視する
モチベーションが維持できない時はその理由を考える必要があります。その理由の1つとして「伸びが感じられない」というものがあります。
これらは受講生から良く聞く言葉ですが、客観的に見ていると、単語も覚えられているし、文法も理解できていることがほとんどです。
ただ、ご本人が見ている世界が違うので、できていないと感じてしまっているんです。
「できない」と感じる多くの方は目標を高く持ち「それが達成できない=何もできていない」と感じています。登山に例えると「登頂できてない=山に登っていない」というのと同じです。
これ、例えば上司にそんな対応されたら相当やる気無くしますよね。
それを自分自身にしてしまわないように、
と考えると、モチベーションが維持できます。
2.勉強仲間をつくる
Fast alone,Far together.というアフリカのことわざがあります。
「速く行きたければ一人で、遠くに行きたければ仲間といけ」
という意味です。この考え方は学習を続けるうえでも必要だと思います。
一人の学習時間を確保してグッと加速させる時も必要ですが、それだけではモチベーションが落ちて途中でやめてしまうことがあるので、そうならないように、定期的に学習報告を行う仲間を作ることなんかが大切です。
私の経験から、本気で切磋琢磨出来る友人ができれば、それは一生の宝物になり、ずっと支えてくれるはずです。そして、自分が本気で頑張っていれば自然とそういう仲間も集まってくるものです。
3.体調管理をしっかりする
身体と気持ちは意外とリンクしているものです。
体調が優れないと、とても勉強なんてする気持ちになれません。私の受講生はみなさん一生懸命頑張る方ばかりですが、あまりに勉強に熱中してしまっている方には特に体調管理を意識して、睡眠時間などをしっかり確保していただくようにしています。
そこから一気にモチベーションが落ちるということがあります。これを取り戻すのはとても大変です。
軍隊に、長距離を歩く行軍というものがあります。
・1時間ごとに10分の休憩を入れる方法
・3時間歩いて30分の休憩をとる方法
・5時間歩いて50分の休憩をとる方法
以上を比較した結果、もっとも長く歩けたのは1時間ごとに休憩をとった場合で、5時間連続で歩いたケースではほとんどの兵士が歩けなくなってしまったそうです。
独学で中国語を勉強するのが難しい方へ
ここでは私が運営している中国語のコーチングスクール「the courage」をご紹介させていただきます。
the courageとは?
the courage(カレッジ)は、いわゆる中国語教室ではありません。
本気で中国語力を伸ばしたい人のための中国語コーチングサービスです。
the courageは中国語を教えません。
受講生が目標に最短距離で到達するために「何を・どれくらい・どうやって」取り組めば良いかを全てお伝えし、自習で生じる悩み・挫折に対して、自ら苦労して中国語を学んだ経験のある日本人コーチが、適切なコーチングで徹底サポートすることで 語学力を圧倒的に伸ばします。
一般的な中国語教室は、週に一度ネイティブ講師とのレッスンで、学習時間は月約4時間ですが、the courageでは月に80時間という学習時間を確保することで、短期間で中国語力を伸ばします。
数回のセッションを買うのではなく、目標達成のために必要な数ヶ月を買うと考えるとコストパフォーマンスは非常に良いです。
the courageのメリットは?
①質の高いカリキュラム
700名以上の指導経験があるコーチが最も効率的なカリキュラムを設計。
②コーチングだから継続できる
適切なコーチング&日々の学習モニタリングが学習の継続を可能にします。
③多様なニーズへの対応
対面・オンライン/マンツーマン・グループ、いずれも対応可能です。
the courageを体験してみよう
カウンセリングは無料、無理な勧誘も一切ありませんので、ぜひ一度直接コーチに相談して見てください。
全く覚えてないし、なにから手をつけていいか分からない…