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インドで就職する日本人は年間100人!インドで働きたい人の就職事情

タージマハルの写真

 

「インドで働く。」

あなたはこれまでの人生で、一度でもこのような選択肢を持ったことがあるでしょうか?

「海外で働くことさえ、ハードルが高いのに、ましてやインドで就職なんて…」

たしかに、インドで就職するなんで、ぶっ飛んでいるように感じますよね。

しかし、日本企業の進出数は増加傾向にあり、

それに伴ってインドで働く経験は、これからますます価値が高まります。

2020年には、中国の人口を抜き、世界ナンバーワンの人口大国となることが予測される、インド。

今後、劇的に成長する国で働く魅力を、インドへの転職サービスを提供している、エージェントに取材してみました。

インドではどんな求人があるのかを気になっている方は、「インドおすすめ求人リスト」をご覧ください。

インド就職についてすぐにでも相談したい人は、以下のフォームからご連絡下さい。

 

この記事の目次

インドへの就職サービスを提供する「New Era社」

今回、取材に対応していただいたのは、New Era India Consultancyのマネージャー、兼元亮輔さんです。

New Era India Consultancy兼元さん

いつもはインドに駐在されている兼元さんが、インド転職セミナーを開催されるタイミングで、帰国されているところを、取材させていただきました。

兼元さんプロフィール
New Era India Consultancy マネージャー 兼元亮輔
1986年生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)卒業後、大手アパレル企業を経て2012年にエン・ジャパン入社。2015年、ベトナムのグループ会社へ出向して、日系企業向けの人材紹介事業の立ち上げを経験。2017年よりNew Era社のジャパンデスク マネジャーに就任。

すぐにでも、インド就職の相談がしたい人は、こちらのフォームからNew Era Indiaのキャリアコンサルタントにご連絡いただけます。

エン・ジャパンのグループ会社がインド就職をサポート

New Era India Consultancy のスタッフの皆さん

New Era India Consultancy のスタッフの皆さん

Q:御社が提供されているサービスの内容を教えて下さい。

まず、New Era社は2014年にエン・ジャパンが子会社化した、インドの法人です。

New Era社では、主にインド人をインド企業や現地に進出している日系・欧米系企業に紹介する人材紹介を行なっています。その一方で、日本にいる日本人に向けて、インドの求人を紹介し、マッチングを行うサービスを提供しています。

他国と比べると高待遇!?インドの求人のリアル

Q:インドではどんな就職先があるのですか?

インドの求人

求人を出している企業は様々な業種があります。

例えば、日本の大手企業で、本社からの出向者のアシスタント業務や、日本企業への営業担当、会計コンサルティング会社、証券やM&Aの会社、法律事務所、日本企業向けの研修会社、不動産会社、保険会社、採用支援会社などがあります。

いずれの会社も日本企業や日本人駐在員を対象としたサービスを行う求人がほとんどです。

インドのおすすめ求人例をご紹介しておきます。

旅行代理店で日本人ターゲットの旅行事務を募集/グルガオン
日系ネット系メガベンチャーで支店長兼営業担当を募集/ムンバイ
日系大手広告代理店で営業・総務を募集/デリー
日系大手商社で営業マネージャーを募集/グルガオン

営業・会計コンサルタントを募集/グルガオン

インドの求人についてさらに詳細が知りたい方は、「インドおすすめ求人リスト」をご覧ください。

Q:就職が決まりやすい職種はありますか?

日本人向けの営業職が決まりやすいですね。

また、現地企業や外資企業のジャパンデスクは随時募集しており、決まりやすい傾向にあります。

Q:給料はどれくらいなのでしょうか?

インドでは、雇用ビザを取得するための基準として、最低年収25,000ドル(約270万円)が義務付けられています。ローカルの労働者と比較すれば、かなり高待遇です。

また、日本の大手企業のマネージャークラスであれば、600~700万円の求人もあります。

Q:求人数は増えているのでしょうか?

日本企業の進出数増加に伴い、日本人向けにサービスを提供している会社の求人数は増加傾向にあります。

製造業が進出した後には、そのサプライヤーや、物流会社が進出し、その後、日本人向けの不動産会社などが増加していきます。

図:インドに進出する日本企業数の推移

インドの日本企業数推移

出典:JETRO

Q:地域的にはどこの求人が多いのですか?

インドの首都デリー近郊で、日系企業が集まっている「グルガオン」が多いですね。

勤務地の多くが「グルガオン」「デリー」「ノイダ」など、デリー近郊であり、南インドの「チェンナイ」「バンガロール」、西インドの「ムンバイ」の求人も一部あります。

インド就職の4つのメリット

Q:近年、海外の人気が高まりつつある中で、インドに就職するメリットを教えて下さい。

四つあると考えています。

一つ目は、希少価値を高めることができることです。

リクルート出身の校長先生である藤原和博氏が提唱されている、「三角クレジット理論」にもあるように、100万分の1の人材になれる可能性があります。

「三角クレジット理論」とは、例えば営業や企画など、自分が100分の1の人材になれる領域を3つ作ることで、100万分の1の価値のある人材になれるという理論ですが、まだ日本人でインドで働く人は少数のため、希少価値のある人材になりすいと感じています。

例えば、私の場合も、昨晩バーで飲んでいたところ、「インドで働いている」という理由で、隣の方と話がとても盛り上がりました。

「英語ができて、海外の人材をマネジメントできる人材」が非常に求められているので、今後、インドでの実務経験の価値は高まると感じています。

二つ目は、給料が良いことです。

インドの雇用ビザの年収規定でもお話しましたが、外国人がインドで働く場合、最低年収が2,5000ドルと、東南アジア諸国と比較して高い傾向にあります。

シンガポールは比較的給料が高いのですが、物価も高いため、月収40~50万程度が最低ラインとなります。タイやベトナム、マレーシアは、比較的就職がしやすい国ですが、平均的な月収は10万〜15万円程度ですね。

例えば、マレーシアのコールセンターで10~12万円、一般企業のマネージャークラスで20万円程度です。

一方で、インドは物価が安い割に、月収が22万円以上となるため、生活に余裕ができやすいのです。

三つ目は、実用的な英語が身につくことです。

インドはアメリカの次に、イングリッシュスピーカーが多い国です。そのため、英語を使って仕事がしたい人にとって良い環境です。また、インド人はとても話好きのため、話す機会が多く、インドにいると英語の上達スピードが早くなる気がしています。

四つ目は、日系企業に就職する場合、本社から出向しているポジションの高い人と働ける可能性があることです。

日本国内では、一緒に働くことができないような、大企業のマネージャーや課長、支社長クラスの方が上司になることがあり、教育機会に恵まれる可能性があります。

仕事におけるインドと日本の違い

Q:日本とインドで、仕事の仕方で大きく異なることはありますか?

マネジメントスタイルは大きく異なりますね。

インド人はよく仕事の状況を聞いた時に、「ノープロブレム(問題ない)」と言います。しかし、実際に進捗が遅れていて、問題があったとしても、「ノープロブレム」と言うことも多いため、毎回細かく状況を把握する必要があります。

日本人の場合は、阿吽の呼吸である程度通じますが、インドでマネジメントを行う場合は、日本の常識と全く異なることを認識しておく必要があります。

一方で、営業活動がしやすい国であると感じています。

インド人は営業で会社に電話をしても、電話にあまり出ないため、オフィスに直接飛び込み営業をした方がいい場合があります。

日本だと飛び込み営業は、受付で断られることが多いですが、インドの場合は「わざわざよく来てくれた」と、歓迎してくれることが多いです。

インドに就職する人ってどんな人?

Q:実際にインドに就職するのは、どんな人ですか?

大きく分けて、三つのタイプに分かれますね。

一つ目は、インドで働くキャリアを積みたいという人です。
インドでの実務経験は非常に希少性があり、また英語力も身につくため、その後のキャリアにもプラスになることが多いです。そのため、このタイプの人は、目的と戦略を持ってインドへの就職を希望します。

例えば、27歳のある女性は、IT企業でエンジニアとして働いていましたが、英語力とコミュニケーション力を身に付け、より自分の価値を上げたいと思っていました。そこで、この二つが満たせるインドの求人を受け、営業職の仕事に就いた人がいます。

二つ目は、どんな職種でもいいので、とにかくインドで働きたい人ですね。

学生時代にインドを旅行した経験があり、インドが好きになったため、働いてみたいと思うような人です。例えば、日本国内でホテルのスタッフで働いていた方が、とにかく面白い国で働きたいということで、インドで事務職の仕事に就いている方がいます。

三つ目は、新卒でインドで働きたいと思っている人です。

正直、新卒での就職は、あまりおすすめはしていません。社会人としての基礎を作る段階で、インドだと、十分な教育機会がないことが多いからです。仕事の型を覚えるなら、日本の会社で覚えた方が効率的ではないかと考えています。

新卒でいきなりではなく、日本である程度勝負できるものを見つけてから、インドに就職されることがおすすめですね。

一方で、中には新卒に対して、丁寧に仕事を教えてくれる大企業があるため、タイミングによっては、新卒におすすめの求人もあります。

日本料理も食べられる!?インドの生活環境について

Q:生活費はどれくらいあれば十分ですか?

まず、生活費についてですが、家賃と食費を合わせて、月に10万円もあれば十分に暮らしていけます。

家賃が3〜5万円程度で済みます。

Q:普段食べるものや、食費について教えて下さい。

食べるところによって大きく変わりますね。私が毎日食べている昼食は大体150円程度のインド料理が多いですね。

また、日本料理が作れるシェフを雇っているため、日本食には困っていません。私が契約しているシェフは、月に1万円で日本料理を作ってくれています。非常に多くのレパートリーを持っていて、親子丼やマカロニサラダなんかも作ってくれます。

宗教や慣習上、牛肉と豚肉はあまり手に入りませんが、韓国料理店に行けば食べることができます。外食をすると、3,000円〜5,000円くらいかかります。そのため、どのようなライフスタイルを送るかで、生活費が大きく異なります。

Q:インターネット環境はどれくらい整備されていますか?

インターネット環境は、テレビ電話も十分にできるほど、発達しています。たまに、停電などでネットが切れたり、遅くなったりすることはあります。

Q:とても暑いイメージがありますが、気候はどうでしょうか?

気候は地域によって大きく異なります。私のいるデリーでは気温の寒暖がとても激しく、1月は5度くらいですが、4月~ 6月は40度くらいまで上がります。

現地の人でも4月〜6月の暑さには耐えられず、外回りの営業担当者は、この時期に暑いことが理由で、辞めることが多いようです。

一方で、南インドにあるバンガロールは湿度が低く、気温もデリーほど高くならないため、比較的過ごしやすいです。

Q:交通手段は何を使っていますか?

会社によっては専属のドライバーが手配されることもあります。それ以外では、UberやOlaといったタクシー配車アプリを利用して、タクシーを手配することができます。また、オートリキシャーと呼ばれる、バイクタクシーも利用できます。

Q:インド在住の日本人との交流はありますか?

現地には日本人コミュニティやサークルがいくつも存在しています。

私は、ボリウッドダンス(インドの映画で踊られるダンス)サークルに入っています。他にも、ゴルフや麻雀、ソフトボールやマラソンといったサークルがあります。日本人は結束していて、何かあったら助けてくれることが多いです。

Q:治安は大丈夫ですか?

基本的には問題ありません。日本人女性もトラブルに巻き込まれることなく、インドで働いています。

お酒によるトラブルも少なく、バーは夜の12:30には閉店します。しかし、羽目を外したり、警戒心を解いたりしてしまうと、トラブルに巻き込まれることがあります。

例えば、空港で日本語が話せるインド人に誘われてついていったら、そのまま身ぐるみ剥がされるなんてことがあります。

インド就職の8つのステップ

Q:インドに就職するための、具体的なステップを教えてください。

現地で就業を開始するまでの、具体的なステップは以下のような形です。

  1. 転職エージェントに履歴書の提出
  2. .転職エージェントとの面談
  3. インド側の求人に対してアプローチ
  4. オンラインを通じての面談の設定(2回程度)
  5. .内定通知(オファーレター)の受け取り
  6. 雇用ビザの取得
  7. 会社側が住居の手配
  8. インドへ渡航

面接をしてから、内定が出るまでは、早くて2週間程度で完了します。

早ければ、就職活動を開始してから、1ヶ月程度で現地での就業開始となります。

インド就職を通じてより価値の高い人材になってほしい

Q:インドに就職を希望している人に一言お願いします。

インドで就職するなら、インドでの経験を生かして、どのようなキャリアを作っていきたいのか考えていただきたいですね。今後、日本企業のインド進出は引き続き増加していくことが見込まれ、英語を使って現地の労働者をマネジメントできる人の需要は、非常に伸びていくと考えられます。

現状、そのようなニーズに応えられる人材は希少性があるため、現地で結果を出すことができれば、インドでの就業経験は非常に有利に働きます。

インドでのキャリアを元に、より価値の高い人材になっていただきたいですね。

インドへの就職は、今がおすすめ!

インドへの就職を希望される方は、まずは転職エージェントに相談してみましょう。

今回取材させていただいた、兼元さんが所属する「New Era India Consultancy」の転職サービスを利用する場合は、こちらからお問い合わせ下さい。

エンジャパングループの「New Era India Consultancy」から、日本語でご連絡をさせていただきます。

また、インドではどんな求人があるのかを気になっている方は、「インドおすすめ求人リスト」をご覧ください。

 

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