英語を使った授業が生徒の英語力を伸ばすという事実
文部科学省は、中学校、高等学校における英語教育の高度化の施策の1つとして、授業を英語で行うことを基本とする旨を「英語教育の在り方に関する有識者会議」の報告書で示しています。また、2013年に閣議決定された「第2期教育振興基本計画」では、中学校卒業段階で英検3級程度以上を達成した中学生の割合50%、高等学校卒業段階で英検準2級程度以上を達成した高校生の割合50%を目標として掲げています。これらにより英語科の教師には一層の指導力が求められてきています。
目次
中学校英語担当教員の英語発話量が多いのは秋田県
下の表は、中学校の英語担当教員のうち、発話の半分以上を英語で行っている教員の割合を表したものです。秋田県ではほとんどの英語担当教員がj授業の半分以上を英語で行っていることがわかります。その一方で、20%~30%程度にとどまっている都道府県もあり、全国平均では55.3%という結果になっています。
出典:文部科学省「英語教育実施状況調査」
下の図は、都道府県別で見た中学校教員の英語発話量と生徒の英語力との関係を表したものです。全体的に、英語発話量が多いほど生徒の英語力の高いことがわかります。
出典:文部科学省「英語教育実施状況調査」
高等学校英語担当教員の英語発話量トップは岩手県
高等学校においては、岩手県が1位という結果でした。中学校、高等学校ともにベスト10にランクインしたのは群馬県と岐阜県の2県のみで、大きく様変わりしています。
出典:文部科学省「英語教育実施状況調査」
都道府県別で見た高等学校教員の英語発話量と生徒の英語力との関係を表したものです。中学校の相関図と同様に、英語発話量が多いほど生徒の英語力の高いことがわかります。また、英語発話量が多い割には生徒の英語力は平均以下という都道府県もいくつか見られる結果となっています。
出典:文部科学省「英語教育実施状況調査」
参考サイト
外国語活動の現状・成果・課題 – 文部科学省
高等学校学習指導要領の改訂のポイント – 文部科学省
幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント – 文部科学省
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