英語のリスニング力とスピーキング力の向上には英文暗唱がお薦め
英文暗唱とは、音声や本を利用して英語の文章を記憶し、声に出して唱える学習方法です。英文暗唱では、フレーズや文法のルールが記憶できたり、手本となる音声データを利用してアクセントやリズム、リエゾンなどを身につけたりすることができます。英文暗唱は、英語のリスニング力やスピーキング力の向上のための手段の1つとして用いられています。
英文暗唱は、英語の授業に取り入れることもできます。うまく活用して、生徒のスピーキング力、リスニング力を伸ばしていきましょう。
目次
英文暗唱でスピーキングの表現力アップを図る
英文暗唱では、覚えた英文を口に出して言うので、スピーキング力が鍛えられます。手本となる音声や本で使われているフレーズや文法も覚えられますので、表現の幅も広げられます。
英文暗唱は、詰まることなくスラスラと言えるようになるまで行うとよいでしょう。思い出すまでに時間がかかったり、所々を間違えてしまうようでは英文暗唱ができたとは言えません。
生徒が英文暗唱した英文をしゃべる時は、次の2点をチェックするとよいでしょう。
1点目は、アクセントのある感情の込もった発音かどうかということです。アクセントの強弱がなかったり、文章の切れ目を意識しない棒読みだったりした場合は、英文暗唱したというよりも丸暗記したに近いでしょう。暗記することも大切な勉強法ですが、スピーキング力アップのためにはアクセントにも留意しなければなりません。
2点目は、英文をスムーズに発音できているかどうかです。スムーズに発音ができるということは、英文が口に馴染むまでよく練習ができているということです。もし、詰まりながら発音しているようであれば、より長い時間を使って英文暗唱をさせるとよいでしょう。
英文暗唱で覚えた文法はスピーキングでも活用できる
文法を覚えたのに、英会話の場面になるとその文法が出てこないことがあります。英文暗唱で何度も口にすることで、英会話でも使えるようになります。教科書や参考書に載っている英文を英文暗唱の教材として使えば、文法が覚えられ、また、英会話でも使えるようになるでしょう。
英文暗唱した英文の発音やアクセントなどのチェックに、ネイティブスピーカーのいるオンライン英会話を利用するのもよいでしょう。
英文暗唱でリスニング力を鍛えられる
英語のdebtやdoubt、islandのような語は、綴りと発音が一致していません。文字を見ても正しく発音できなかったり、発音を聞いても何の意味かわからなかったりすることがあります。英文暗唱で、これらの語を文字と発音のセットで覚える練習をすることで、リスニング力を鍛えることができます。should have(シュドゥヴ)、kind of(カインダ)のような単語が繋がった時の発音も覚えることができます。
関連サイト
英語 にお ける音読学習 と学力との相関 – 松井信義
英語学習法に関する研究 – 村上安則
第13回英検研究助成報告 – 財団法人日本英語検定協会
英語学習方法の考察:音読,暗唱,筆写 – 小林潤子
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