中学、高校の英語教育を支援する「ブリティッシュ・カウンシル」とは
ブリティッシュ・カウンシル(British Council、英国文化振興会)とは、教育や文化を通じて国際交流を促進することを目的とした、イギリスの公的機関のことです。1934年に設立されました。イギリスの情報を世界に広める活動や、文化や技術を通じて国際交流を図る活動をしています。また、英語の普及や英語教育の発展のための活動も行っています。
ブリティッシュ・カウンシルは、日本においては、中学生や高校生のイギリスへの留学支援や、教育機関への英語教育支援、英会話スクールの運営、IELTS(アイエルツ)の運営、芸術を通じた文化交流などの活動を行っています。
ブリティッシュ・カウンシルの活動内容を見ていきましょう。
目次
英語教育の発展のための活動
英語学習者向けの教材の提供
ブリティッシュ・カウンシルでは、小学生や中学生、高校生向けの英語学習教材をオンラインで提供しています。児童生徒向けの教材には、音声や動画による教材や、「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能に配慮した教材などが用意されています。中学校や高校の先生向けには、児童生徒のニーズに合わせた授業案やアクティビティ、教授法などの指導教材が用意されています。また、ALT(外国語指導助手)向けに、日本の学習指導要領に沿ったハンドブックも提供しています。
英語教員向けの研修会を開催
ブリティッシュ・カウンシルでは、小学校や中学校、高校の英語教員、および教員養成課程の学生を対象に、英語教育に関する研修会を行っています。例えば、絵本を使った英語の教え方や、生徒のコミュニケーション力を伸ばす指導法といった、英語の指導に役立つ研修会を開いています。また、都道府県の教育委員会と連携して、英語担当教員向けの研修会も開催しています。
中学校、高校の英語教育に合わせた、英語研修プログラムの提供
英語教育の改善を図る中学校や高校向けに、生徒の英語力向上のための指導提案や相談、教員研修などのプログラムを提供しています。また、企業向けの英語研修プログラムの提供も行っています。研修は、英語教授法認定資格(TESOL)などを所有する講師が行います。英語教授法認定資格とは、英語を母国語としない人に英語を教えるための資格のことです。
英会話スクールの運営
ブリティッシュ・カウンシルは、英語の普及活動の1つとして、英会話スクールを運営しています。中学生や高校生向けの英会話講座をはじめ、ビジネスマン向けの講座、IELTS(アイエルツ)向け講座、やケンブリッジ英語検定向け講座などを提供しています。
IELTSの運営
IELTS(International English language testing system、アイエルツ)とは、英語運用能力評価試験のことです。留学や海外就職、海外移住などでビザを申請する時に、英語力を証明するために用いられる試験の1つです。
ブリティッシュ・カウンシルは、ケンブリッジ大学英語検定機構とIDP Educationの2団体と協同でIELTSの試験運営、実施をしています。日本においては、英検などを運営、実施している日本英語検定協会と共同で運営しています。
ブリティッシュ・カウンシルの芸術文化を通じた活動
音楽を通じた英語普及活動
英語の普及のために、ラジオやテレビ、インターネットなどを通じて英語による情報も提供しています。2001年には、イギリスの最新音楽を紹介するラジオ番組「Selector」の放送を開始しました。イギリスのロックやジャズ、ヒップホップなど、さまざまなジャンルの音楽情報を無料で配信しています。2018年現在、世界約30ヵ国、200万人以上のリスナーがいるとされています。
芸術を通じた文化交流活動
ブリティッシュ・カウンシルは、イギリスの美術や建築、デザイン、ダンス、演劇など、芸術を通じて文化交流を推進しています。また、文化芸術分野で活動する人の育成支援や、日本とイギリスのアーティストの交流機会の場を設けるなどして国際親善を図っています。
関連サイト
ブリティッシュ・カウンシル -(日本語)
British Council – (英語)
IELTS – 公益財団法人 日本英語検定協会
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