オンライン英会話を活用して高校生に英検2次試験を体験させよう

英検の2次試験の面接は英語で行われ、主に英語で話す能力が問われます。オンライン英会話のレッスンを活用して、高校生に英検の2次試験の面接をバーチャル体験させてみましょう。

オンライン英会話サービスの中には、学校のカリキュラムに沿ったレッスンや、学校側の希望に沿ったレッスンを提供しているところがあります。こうした、学校側の希望に沿ったレッスンの中で、英検2次試験の面接対策用のレッスンをすることもできます。

オンライン英会話を使った、英検2次試験体験のポイント

オンライン英会話における英検2次試験体験の流れ

まず、教材を用意します。オンライン英会話サービスのほうで英検2次試験対策用の教材を用意していれば、それを使います。英検2次試験対策用の教材がない場合は、独自に教材を作成しておき、それを使うとよいでしょう。

次に、事前の準備をします。生徒には、これから取り組むレッスンが英検2次試験のバーチャル体験であることを伝えておきます。オンライン英会話での流れについても説明をしておきましょう。英検2次試験に慣れていない生徒や、オンライン英会話が初めての生徒は、体験にあたって戸惑ってしまう場合があります。レッスンの中で使用する教材をあらかじめ渡しておいてもよいでしょう。レッスンの前に問題文を読ませたり、解答例を示したり、解説したりしても構いません。

オンライン英会話サービスで高校生に英検2次試験を体験させる主眼は、生徒を英検2次試験の流れや形式に慣れさせておき、実際の試験で実力を発揮しやすいようにしておくことです。体験で使う問題文を事前に生徒に見せるか見せないかをそれほど重視する必要はありません。本人ができるだけリラックスできるように、事前情報は多めに与えておきましょう。

教材の用意や生徒への事前説明には、英検のサイトで公開されている情報を活用するとよいでしょう。文部科学省では、高等学校卒業時までに生徒が到達すべき学習到達度として、英検準2級合格程度を定めています。英検準2級の2次試験の流れがわかる情報へのリンク先は次の通りです。

2次試験の受け方 – 準2級の試験内容 | 英検 – 公益財団法人日本英語検定協会
準2級2次試験の問題と回答のサンプル | 英検 – 公益財団法人日本英語検定協会
バーチャル2次試験準2級 | 英検 – 公益財団法人日本英語検定協会

体験レッスンが終わったら、オンライン英会話側から生徒の評価表を受け取り、以降の授業に活用しましょう。

オンライン英会話における高校生の成果評価には、CAN-DOリストがお薦め

オンライン英会話を通じて、高校生がどのくらい英語力がアップしたかを測るには、CAN-DOリストを使うとよいでしょう。高校生の英語の学習到達度を測るCAN-DOリストは、さまざまな機関から発表されていますが、英検対策の学習到達度評価には、日本英語検定協会が出しているものを参考にするとよいでしょう。例えば、4技能のうち「話す」の分野の英検でのCAN-DOリストは、次の通りです。

日常生活で簡単な用を足したり、興味・関心のあることについて自分の考えを述べることができる。
興味・関心のあることについて、自分の考えを述べることができる。（好きなスポーツ、趣味に関することなど）
自分の将来の夢や希望について、話すことができる。（訪れたい国、やりたい仕事など）
自分の気持ちを表現することができる。（うれしい、悲しい、さびしいなど）
簡単な約束をすることができる。(会う場所や時間など）
ファーストフード・レストランでメニューを⾒ながら注⽂をすることができる。（⾷べ物、飲み物、サイズなど）
電話で簡単な表現や決まり⽂句を使って応答をすることができる。（例：Please wait a moment. / Hold on. /Speaking.）

参照：準2級 Can-doリスト | 英検（公益財団法人日本英語検定協会）

英検準2級の2次試験では、「話す」だけでなく、面接官の英語を「聞く」力、指示された英語の文章を「読む」力も関わってきます。複数の技能のCAN-DOリストを参照して生徒の評価にあたりましょう。

英検準2級の2次試験の内容

英検準2級の2次試験はおよそ6分間で、英語を使って行われます。問題数は5問です。示された文章を音読する、示された文章についての質問に答える、示されたイラストについての質問に答える、示された情報や日常生活についての意見を答える、といった内容で構成されています。判定基準には、文法や語彙などの知識面だけでなく、コミュニケーションへの積極性や意欲なども含まれていますので、そういった点についてもオンライン英会話で養っていくとよいでしょう。