英検のもう1つの成績「英検CSEスコア」「英検バンド」とは?
英検の成績表には、合否判定の他に「英検CSEスコア」や「英検バンド」と呼ばれる情報が記載されています。「英検CSEスコア」や「英検バンド」は、今の自分の英語力や、英語力の伸長度を知る手掛かりとなる大切な情報です。
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「英検CSEスコア」「英検バンド」とは何なのでしょうか。また、活用法についても見ていきましょう。
目次
英検CSEスコア
CSE(Common Scale for English)とは、CEFRのA1からC2までの範囲を4000点満点で示した点数(尺度)のことです。点数の内訳は、「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」の4技能を、それぞれ1000点満点で評価したものです。2014年9月、一般財団法人日本生涯学習総合研究所と公益財団法人日本英語検定協会によって共同開発されました。2015年12月には、CSEを改良した「CSE 2.0」を発表しています。
英検のテストでは、CSE 2.0を基準にして満点や合格基準スコアを設定しています。例えば、英検2級では各技能を650点満点として、合計2600点満点に設定しています。合格基準スコアは、1次試験(3技能)は1520点、2次試験(スピーキング)は460点となっています。つまり、英検2級の最低合格ラインは1980点ということになります。
英検CSEスコアによる合格基準
英検2級に合格した場合、これまでは、CEFR B1に該当するのか、B2に該当するのかがわかりませんでした。CSEを導入したことで、CSEスコアが2300以上ならCEFR B2、2300未満ならCEFR B1ということがわかるようになりました。
英検CSEスコアとCEFRとの比較
入学試験の出願要件で、英検CSEスコアを採用する大学も増えてきました。例えば、「英検2級の試験を受けて、CSEスコア1900点以上」のように、英検CSEスコアのみを出願要件とする大学もあります。この場合、英検2級に不合格でも、CSEスコアが1900点以上であれば条件をクリアできます。
英検を活用した出願要件のパターン
- 英検CSEスコアのみ
例:CSEスコア1900点以上 - 級の合格と英検CSEスコアの両方
例:英検2級合格、かつCSEスコア2300点以上 - 級の合格か英検CSEスコアのいずれか
例:英検準2級合格か、英検CSEスコア1284点以上 - 英検CSEスコアと技能ごとのスコア
例:CSEスコア2000点以上、かつ各技能450点以上
生徒の志望する大学が、どのような出願要件なのか把握した上で英検の試験に臨むことがすすめられます。
英検バンド
英検バンドとは、自分の英検CSEスコアが、合格基準スコアとどのくらい離れているかを示す指標のようなものです。
英検バンドは、「GP2 +2」「G1 -1」のように表記します。
- G1…英検1級
- GP1…英検準1級
- G2…英検2級
- GP2…英検準2級
- G3…英検3級
- G4…英検4級
- G5…英検5級
数字の符号が「+」(プラス)の場合は、英検CSEスコアが合格基準スコアよりも高いことを表しています。一方、「-」(マイナス)の場合は、合格基準スコアよりも低いことを表しています。
数字は、CSEスコアの25点分を1バンドとして表します。「GP2 +2」であれば、英検準2級の合格基準スコア(1284点)よりも2バンド(26点~50点)上回っているということになります。「G1 -1」は、英検1級の合格基準スコアよりも1バンド(1点~25点)下回っているということです。
例えば、前回のテストで「G1 -3」、今回「G1 -1」だった場合、テストは不合格でしたが、前回よりもバンドが2つ上昇していることから、英語力のアップしていることがわかります。
英検バンドの内容や推移から、次回はどの級を受験すればよいか、あるいはどの程度勉強をすればよいか、といったことを知る手掛かりになります。
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関連サイト
英検CSEスコア – 公益財団法人日本英語検定協会
大学や高校入試に活用できる「CSE2.0」 がついに完成 – 公益財団法人日本英語検定協会
英検と CEFR との関連性について – 公益財団法人日本英語検定協会
資格・検定試験CEFRとの対照表 – 英語4技能 資格・検定試験懇談会
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