ビジネス英語の検定試験は「GTEC」(ジーテック)
英語能力を測るテストにもさまざまな種類があり、それぞれに特徴がありますが、とりわけ社会人のビジネスコミュニケーション能力としての英語力を測る・鍛える目的に適した試験として「GTEC」(ジーテック)が挙げられます。
目次
GTECとは何か?
GTEC は、ベネッセとベルリッツが共同開発した英語能力の検定試験です。「グローバル化社会で求められる英語力」の測定を趣旨としており、ビジネスシーンで必要とされる英語コミュニケーション能力を測ることができます。
GTECは「日本人の実践的英語力を測る」目的で開発された、日本発の試験です。ただし、試験問題そのものはアメリカおよびイギリスで開発されています。世界中に教室があるベルリッツで問題の内容や難易度が検証されています。
ベネッセとベルリッツ
ベネッセは通信教育プログラム「進研ゼミ」をはじめ、教育図書の出版や教育サービスの提供など、国内の教育関連事業を幅広く手がけるトップ企業です。ベルリッツは米国で19世紀に創業された語学スクールで、2000年代にべネッセの傘下企業となっています。日本全国に60以上の教室を展開しています。全世界では約500の教室があります。
2015年4月1日に株式会社ベネッセ i-キャリアが設立され、同時にGTECの試験運営業務が同社に移管されています。GTECの直接の運営主体はベネッセ i-キャリアになっています。
GTECはどのように行われるのか
GTECの特徴は複数挙げられますが、「ビジネス英語の運用を想定したテスト」「聞く・読む・話す・書くの4技能をそれぞれ測定できる」という点でしょう。
ビジネスコミュニケーションスキルの測定を想定した英語能力試験にはTOEICテストがあります。TOEICは就活等における英語学習の標準といえるほど広く利用されていますが、リスニング(聞く)・リーディング(読む)の2セクションがメインであり、どうしても「情報を受け取る」側に比重が傾いています。GTECでは自分から情報を発信するスピーキング(話す)・ライティング(書く)の2要素も等しく重点が置かれており、自分の意思を相手に伝える能力の度合いもしっかり測定できるようになっています。
GTECは4技能をオンラインで測定する
GTECの特徴のひとつに「オンラインテストによる4技能測定」があります。すなわち、「読む」「聞く」のインプット要素だけでなく「書く」「話す」のアウトプット面までオンラインで行ってしまえます。
「書く」(ライティング)セクションの設問は日本語で記述されており、指定した内容に沿って英文を記述するよう求められる問題です。メールやレジュメの作成といったテーマが出題されます。
「話す」(スピーキング)セクションでは、マイクを使って録音する形で回答を行います。記載された英文を音読するよう求められたり、あるいは図示された内容を英語で説明するよう求められます。
GTECの試験区分と試験会場
GTECにはいくつかの種類があり、それぞれ対応する試験会場が異なります。
「読む」「聞く」および「書く」「話す」の4技能を測定できるGTECテストは、ベルリッツが全国展開する「ランゲージセンター」で行われます。
リスニングとリーディングの2技能を測定するタイプのテスト(「GTEC CTE LR」)なら、自宅での受験も可能です。試験時間も30分と短く、手軽にテストが実施できます。実施日はあらかじめ決まってはおらず、都合のよい日時を指定して受験できます。ちなみに、試験実施回数は年間5回までと上限が設けられています。
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