高校生の英語力アップには「マインドマップ」の授業がお薦め

マインドマップとは、あるテーマについて頭の中で思っていることを紙に書いて、思考をまとめる技術のことです。マインドマップを高校の英語の授業で活用することで、生徒のスピーキング力やライティング力の向上が期待できます。マインドマップを導入した高校では、英語を即興で話せるようになったという事例があります。生徒の英語力向上の手助けになるマインドマップとはどのようなものでしょうか。

マインドマップの進め方

マインドマップは、紙とペンがあればすぐに開始できます。高校生が授業で使っているノートを使うのもよいでしょう。マインドマップの進め方は、まず1枚の用紙の中心部に1つのテーマを書き入れます。次に、テーマから連想される語を、テーマの周囲にいくつか書き入れます。今度は、連想した語を中心に、さらに連想される語をいくつか書き入れます。これにより、1つのテーマについて、自分の頭の中にあるイメージを、文字で表現できたことになります。最後に生徒は、用紙に書き入れた語を確認しながら、与えられたテーマについて英語でスピーチします。

マインドマップの実践例

テーマを決める

マインドマップを使った授業を始めるには、まず生徒にテーマを与えます。日常生活や学校生活の話題、社会問題など、高校生にふさわしく、興味を持ちそうなテーマを選ぶとよいでしょう。

テーマの例

summer vacation（夏休み）
my hobby（趣味）
international issues（国際問題）
how to spend after school（放課後の過ごし方）

用紙にテーマと連想する語を書かせる

テーマが決まったら、用紙の中心部にテーマを書かせます。次に、連想する語を書かせます。

テーマが「summer vacation」の場合、高校生だと次のような語が浮かぶでしょう。

swimming → family
fireworks festival → friends
study English → English conversation
part-time job → money → guitar

次のような図が書けていればよいでしょう。

英語でスピーチする

マインドマップの図か完成したら、生徒に英語でスピーチさせて英語力を測ります。

スピーチの例

I will go swimming in the sea with my family on summer vacation.

私は夏休みに家族と海水浴に行きます

I am going to the fireworks festival with my friends this summer vacation. I am very looking forward to it.

私は夏休みに友だちと花火大会に行きます。とても楽しみです

I am not so good at English. So, I am going to practice English conversation during summer vacation.

私は英語の成績があまりよくありません。なので、夏休みに英会話の勉強をする予定です

I plan to do a part-time job during summer vacation. I am going to earn some money and buy a guitar.

私は夏休みにアルバイトをする予定です。アルバイトで溜めたお金でギターを買う予定です

生徒の英語力を評価する

マインドマップを使った授業で生徒の英語力を評価するには、テーマに対する連想語が適切かどうか、連想する語がいくつ書けたかなどが対象になります。また、テーマの語や連想語を使ってスピーチできたかどうか、接続詞を用いてわかりやすい表現ができたかどうか、などもチェックするとよいでしょう。

※マインドマップは、アンソニー・ピーター・ブザン氏の商標登録です。

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