中学校のスピーキングとライティングのテスト回数を増やそう
中学校や高等学校の英語学習では、これまで「聞く」(リスニング)と「読む」(リーディング)に重きが置かれていました。高校入試や大学入試、TOEICや英検といった英語の資格検定試験においてもリスニングとリーディングが中心でした。その後、文部科学省による英語教育改革が推し進められ、英語学習においては「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく育成することが求められるようになり、大学入試や英語の資格検定試験でも「話す」(スピーキング)や「書く」(ライティング)の問題が出題されるようになりました。
中学生は、「話す」(スピーキング)と「書く」(ライティング)の英語能力が「聞く」や「読む」よりもやや遅れ気味です。文部科学省が中学生を対象に実施した英語学力テストでは、「読む」の全国平均点が100点満点中49.1点、「聞く」が55.2点だったのに対し、「話す」は47.9点、「書く」は32.9点という結果が出ています。(参照:文部科学省の調査で判明・中学生はライティングが苦手)
文部科学省の「英語教育実施状況調査」に、中学校でのスピーキングテストとライティングテストの実施状況を示した資料があります。スピーキング力とライティング力を向上させるためには何が必要かを紐解いてみます。
目次
スピーキングテストは年3回、ライティングテストは年2回実施している
下のグラフは、スピーキングテストとライティングテストを実施した回数の推移を表したものです。スピーキングテストは1年間に3回程度、ライティングテストは1年間に2回程度実施していることがわかります。ライティングテストについては、回数が徐々に減ってきています。
「話すこと」と「書くこと」の能力を把握するために、テストの回数を増やすことが望まれます。そして、テストの結果とCAN-DOリストを照らし合わせて改善すべき点を見出し、早めに対応することが生徒の英語力アップに繋がります。
出典:外国語教育-英語教育実施状況調査(文部科学省)
ほとんどの中学校でスピーキングテストとライティングテストが実施されている
下のグラフは、スピーキングテストとライティングテストの実施状況の推移を表したものです。ほとんどの中学校でスピーキングテストとライティングテストが実施されています。
中学生のスピーキングテスト(話すこと)の全国平均点は47.9点、ライティングテスト(書くこと)の全国平均点数は32.9点だったことから、テストの実施が生徒の英語力向上に反映されていないことがわかります。CAN-DOリストを見直して、英語力アップに繋がる授業やテストを実施することが望まれます。
出典:外国語教育-英語教育実施状況調査(文部科学省)
スピーキングテストではスピーチやインタビューを活用
スピーキングテストの内容、および実施回数の推移を示したのが下のグラフです。テストの内容をスピーチ、インタビュー、その他に分類しています。グラフを見ると、最も活用しているのがすスピーチによるスピーキングテストです。続いて多いのがインタビューで、その他ではプレゼンテーションやディスカッション、ディベートなどが活用されています。ちなみに、中学校1年ではディスカッションやディベートを用いたスピーキングテストは少なく、年次が上がるにつれて増える傾向にあります。
出典:外国語教育-英語教育実施状況調査(文部科学省)
関連サイト
生徒の英語力向上推進プラン – 文部科学省
新たな英語教育のための改革とその背景 – 英語4技能 資格・検定試験懇談会
英語教育 – 文部科学省
各中・高等学校の外国語教育における「CAN-DOリスト」の形での学習到達目標設定のための手引き – 文部科学省
中学校でのライティングテストをカバーするためには?
中学校でのライティングテストの実施回数は年に2回程度です。生徒のライティング能力を伸ばす近道は、質の良いテストを繰り返すことです。Weblioでは、安価でご利用できる「ライティングテスト」をご提供しております。生徒のレベルやご希望の内容に応じたテストのご提供も可能です。専属の翻訳のプロが採点しますので、安心してご利用いただけます。ご質問などございましたら何なりとお問い合わせください。
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