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高校の英語授業を英語で行う「オールイングリッシュ」の事例

文部科学省が発表した「今後の英語教育の改善・充実方策について」によれば、高等学校の英語の授業を英語で行うことを基本とするとしています。英語の授業を英語で行う「オールイングリッシュ」は、生徒の英語に対する苦手意識が減ったり、英語力が総合的に向上していると感じる生徒が増えたりと、好ましい成果も報告されています。

 

オールイングリッシュを実施している高等学校では、どのようなカリキュラムで授業が進められているのでしょうか。

 

英語によるディスカッションを行う

広島大学附属福山中学校・高等学校では、英語によるディスカッションを行う「Global Communication」という授業を実施しています。スーパーグローバルハイスクールに指定されている福山高等学校では、高校2年生になると、すべての生徒がGlobal Communicationを履修します。

 

Global Communicationの授業では、教師が指定したニュースを題材に、生徒たちは40分間程度の議論を行います。広島大学附属福山中学校・高等学校のGlobal Communicationを担当する先生は、議論することに慣れている生徒がほとんどいないことから、英語が好きな生徒であっても議論に苦手意識を持ってしまうことがあると報告しています。苦手意識を克服する方法として、この授業では英語力がすべてではないことを伝えています。議論するためには、英語の文法や単語だけでなく、批判する視点や論理的に考える力が必要であることを説明することで、英語力以外にも必要な力があることを生徒たちは学び、議論に取り組みやすくなると語っています。

地元の歴史を英語でプレゼンテーションする

北海道利尻高等学校では、外国語指導助手(ALT)に授業に加わってもらい、基礎的な英語によるコミュニケーション力を築く取り組みを行っています。利尻高等学校では、文部科学省が学習到達目標設定の手引きとして提言している「CAN-DOリスト」を活用した結果、目標に向かって「努力する生徒が増え、英語検定受検者・合格者数が増加した」と報告しています。利尻高等学校では、卒業する段階での学習到達目標を次のように設定しています。

 

「英検2級合格レベルの理解力と表現力を用いて、国際的な視野で日常・文化・歴史を理解し、英語で積極的にコミュニケーションを図ることができる」

 

英語の授業では、地元の歴史を英語でプレゼンテーションしたり、英検の資格取得のための奨励を行ったりするなどして英語力アップを図っています。

段階的な教育と適切なフィードバックが英語力を伸ばす

広島大学附属福山中学校・高等学校では、「英語が苦手な生徒も議論で発言できた」「論理的でわかりやすい発言もするようになった」といった成長の報告があります。北海道利尻高等学校でも、「英語検定受検者・合格者数が増加した」という結果が出ています。英語教育で好ましい結果を出した2校の報告を確認してみると、2つの共通点が発見できます。1つは段階的な訓練を行うこと、もう1つは適切なフィードバックを行うことです。

 

1つ目の段階的な訓練について確認していきましょう。広島大学附属福山中学校・高等学校の場合は、英語でディスカッションを行いますが、英語で議論することのハードルを下げることから授業を始めています。法廷ドラマ『十二人の怒れる男』を生徒に見せることで、英語での議論がどのようなものか知ってもらいます。この映像作品のなかで行われている議論は、スマートなものではなく、感情的に怒ったり、思いつくままにしゃべったりする場面が出てきます。英語で行われる議論が必ずしも完ぺきではないということを生徒たちは知ることができます。その上で、論理的・批判的な考え方を持って議論に臨むことが理想であると伝えているため、生徒たちも議論にも高いレベルと低いレベルがあることに気づきます。

 

2つ目のフィードバックについては、教師はディスカッションの途中でファシリテーターとして参加することで、適切な内容が指摘できています。例えば、英語のスペルや文法などを過度に指摘せず、同じミスが続く場合などに限って間違いを伝えるようにしています。適度な指摘にとどめることで、生徒が英語で発言することを萎縮しないよう気を配っています。教師自身の英語を利用するスキルが試される場面ではありますが、実践の場面に合わせたフィードバックをすることで生徒は英語で自分の意見を表現することに自信がもてるようになります。

 

ディスカッションのテーマは、1学期ではニュースのトピックを扱い、2学期では社会問題やモラルといったより高度で多様な意見が出る議論を行います。フィードバックの内容も英語の知識だけではなく「内容が論理的でわかりやすいかどうか」などを評価するようになっていきます。

 

文部科学省では英語授業を英語で行う「オールイングリッシュ」を推進している

2014年度から、文部科学省は国際的に活躍する人材を育てる高等教育機関として、いくつかの高校をスーパーグローバルハイスクール(SGH)と指定して支援を行っています。毎年、指定校は増えており、2016年度までに、全部で123の高校がスーパーグローバルハイスクールとして指定されました。

 

出典:スーパーグローバルハイスクールの指定校推移(文部科学省)

 

文科省では、国際的な競争の場面でも活躍できる日本の人材を、中学校と高等学校に育てて欲しいと考えています。要望にあった教育カリキュラムを行っている高校にはスーパーグローバルハイスクールに認定して、世界で通用する教育環境をつくり生徒の育成を行っていきます。

 

スーパーグローバルハイスクールのような取り組みは、以前から別の名称で行われていたので、耳にしたことがある方も多いでしょう。SELHiSSHといった言葉を聞いたことがあると思います。SELHiとは、英語の教育を重視したカリキュラムの開発を支援する制度で、「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」の略です。2002年度から制度が始まり169校が指定されましたが、2007年度を最後に指定校は増えていません。SSHとは、科学技術や理数系の分野において国際的に活躍する人材を育てるための取り組みを支援する制度で「スーパーサイエンスハイスクール」の略です。2002年度に制度が始まり、2017年度には203校が指定校として選ばれています。

 

文部科学省では、SELHiでは語学学習の支援に力を入れ、SSHでは英語を活用した理数系人材の育成を支援してきました。それらの経験を踏まえて、グローバルリーダーを育てる環境を支援するための取り組みとして、スーパーグローバルハイスクールの指定を始めました。英語を活用して、国際舞台でも活躍できる人を育てる取り組みは、これからも続くことが予想されます。

関連サイト

スーパーサイエンスハイスクール(SSH) – 文部科学省

スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)について – 文部科学省

スーパーグローバルハイスクールについて – 文部科学省

スーパーグローバルハイスクール – 文部科学省

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