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英検3級合格のためのCAN-DOリスト・中学校編

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文部科学省では、中学校卒業段階で英検3級程度以上の英語力を取得した生徒を50%以上にするという目標を掲げています。しかし、「英語教育実施状況調査」(2015年、文部科学省)によれば、中学3年生の生徒のうち英検3級程度以上の英語力を持った生徒は36.6%という結果で、目標は達成されていません。

 

学習指導要領には、英語の指導について「聞くこと」や「話すこと」、「読むこと」、「書くこと」の4つの技能を総合的に育成する指導を充実すると明記されています。中学校には、指導の充実のためのCAN-DOリストによる学習到達目標を作成し、英検3級程度以上の英語力を身につけさせることが求められています。

「聞くこと」では正しく聞き取り、内容を理解することが求められる

「聞くこと」では、短い文章を聞き取れるようになることが最初の目標です。次に、相手の問いかけた内容を理解して行動すること、比較的長い文章を聞き取って概要が理解できることなどが目標です。

学習指導要領では、「初歩的な英語を聞いて話し手の意向などを理解できるようにする。」という目標を立てています。また、「英語を聞いてその意味を表面的に理解するだけでなく、話し手の意向などを理解できることを重視している。」とも示しています。具体的には以下の5項目が示されています。

 

  • (1)…強勢、イントネーション、区切りなど基本的な英語の音声の特徴をとらえ、正しく聞き取ること。
  • (2)…自然な口調で話されたり読まれたりする英語を聞いて、情報を正確に聞き取ること。
  • (3)…質問や依頼などを聞いて適切に応じること。
  • (4)…話し手に聞き返すなどして内容を確認しながら理解すること。
  • (5)…まとまりのある英語を聞いて、概要や要点を適切に聞き取ること。

 

英検3級の「聞くこと」のCAN-DOリストには、「ゆっくり話されれば、身近なことに関する話や指示を理解することができる。」と記載されています。

 

  • (1)…ゆっくり(または繰り返して)話されれば、興味・関心のある話題に関する話を理解することができる。(趣味に関すること、好きな音楽やスポーツのことなど)
  • (2)…ゆっくり(または繰り返して)話されれば、日常生活の身近な話題に関する簡単な話を聞いて、その内容を理解することができる。(学校、クラブ活動、週末の話など)
  • (3)…ゆっくり(または繰り返して)話されれば、簡単なアナウンスを聞いて、理解することができる。(集合場所、乗り物の出発や到着時刻など)
  • (4)…ゆっくり(または繰り返して)話されれば、簡単な道案内を聞いて、理解することができる。(例 : Go straight and turn left at the next corner.)
  • (5)…よく使われる表現であれば、単語がつながって発音されても、その意味を理解することができる。(Come in. が「カミン」、Don’t you? が「ドンチュー」のように聞こえるなど)

 

また、英検3級に相当するCEFR A1の「聞くこと」のCAN-DOリストの内容は次の通りです。

 

  • (1)…ゆっくりはっきりと話されれば、自分自身や自分の家族・学校・地域などの身の回りの事柄に関連した句や表現を理解することができる。
  • (2)…(買い物や外食などで)簡単な用をたすのに必要な指示や説明を、ゆっくりはっきりと話されれば、理解することができる。

 

「話すこと」では正しく発音し、自分の考えを話せることが重要

「話すこと」では、正しいイントネーションで発音できることが最初の目標です。次に、相手の問いかけに対してYes、Noや簡単な単語で答えられるようになること、自己紹介や自分の考えを話したり、会話が途切れないように話せるようになることが目標です。

学習指導要領では、「初歩的な英語を用いて自分の考えなどを話すことができるようにする。与えられた語句や文を繰り返すことができるだけでなく、自分の考えなどを話すことができることを重視している。」とされています。

 

  • (1)…強勢、イントネーション、区切りなど基本的な英語の音声の特徴をとらえ、正しく発音すること。
  • (2)…自分の考えや気持ち、事実などを聞き手に正しく伝えること。
  • (3)…聞いたり読んだりしたことなどについて、問答したり意見を述べ合ったりなどすること。
  • (4)…つなぎ言葉を用いるなどのいろいろな工夫をして話を続けること。
  • (5)…与えられたテーマについて簡単なスピーチをすること。

 

英検3級の「話すこと」のCAN-DOリストには、「身近なことについて簡単なやりとりをしたり、自分のことについて述べることができる。」と記載されています。

 

  • (1)…自分の好きなことについて、短い話をすることができる。(趣味、クラブ活動など)
  • (2)…物ごとの「好き」「嫌い」とその理由を簡単に述べることができる。(動物、食べ物、スポーツなど)
  • (3)…日常生活の行動について言うことができる。(例 : I got up at seven. / I ate some bread for breakfast.)
  • (4)…自分の予定を簡単に言うことができる。(例 : I’m going to meet my friends.)
  • (5)…簡単な頼みごとをすることができる。(例 : Can you open the window, please?)
  • (6)…身近なことで相手を誘うことができる。(例 : Let’s go to a movie tonight.)
  • (7)…簡単な相づちを打つことができる。(例 : I see. / Really?)

 

英検3級に相当するCEFR A1の「話すこと」のCAN-DOリストの内容は次の通りです。

 

  • (1)…趣味、部活動などのなじみのあるトピックに関して、はっきりと話されれば、簡単な質疑応答をすることができる。
  • (2)…基本的な語や言い回しを使って、人を誘ったり、誘いを受けたり、断ったりすることができる。
  • (3)…前もって発話することを用意した上で、限られた身近なトピックについて、簡単な語や基礎的な句を限られた構文に用い、複数の文で意見を言うことができる。
  • (4)…前もって発話することを用意した上で、日常生活に関する簡単な事実を、簡単な語や基礎的な句を限られた構文を用い、複数の文で描写できる。

 

「読むこと」では表面的な理解だけでなく書き手の意向を理解することが重要

「読むこと」では、まず短い文章を正しく読めるようになることが最初の目標で、次第に文章量の多い物語が読めるようになるとよいでしょう。英語の地図を理解することも英検対策になります。

学習指導要領では、「英語を読むことに慣れ親しみ、初歩的な英語を読んで書き手の意向などを理解できるようにする。英語を読んでその意味を表面的に理解するだけでなく、書き手の意向などを理解できることを重視している。」と示しています。

 

  • (1)…文字や符号を識別し、正しく読むこと。
  • (2)…書かれた内容を考えながら黙読したり、その内容が表現されるように音読すること。
  • (3)…物語のあらすじや説明文の大切な部分などを正確に読み取ること。
  • (4)…伝言や手紙などの文章から書き手の意向を理解し、適切に応じること。
  • (5)…話の内容や書き手の意見などに対して感想を述べたり賛否やその理由を示したりなどすることができるよう、書かれた内容や考え方などをとらえること。

 

英検3級の「読むこと」のCAN-DOリストには、「簡単な物語や身近なことに関する文章を理解することができる。」と書かれています。

 

  • (1)…興味・関心のある話題に関する簡単な文章を理解することができる。
  • (2)…日常生活の身近な話題についての文章を理解することができる。(スポーツ、音楽など)
  • (3)…短くて簡単な物語を理解することができる。(簡単な伝記や童話など)
  • (4)…日本語の注や説明がついた簡単な読み物を理解することができる。(学校の課題図書、学習者向けの物語など)
  • (5)…簡単に書かれた英語の地図を見て、通りや店、病院などを探すことができる。

 

また、英検3級に相当するCEFR A1の「読むこと」のCAN-DOリストには、以下の内容が書かれています。

 

  • (1)…簡単な語を用いて書かれた、スポーツ・音楽・旅行など個人的な興味のあるトピックに関する文章を、イラストや写真も参考にしながら理解することができる。
  • (2)…簡単な語を用いて書かれた、挿絵のある短い物語を理解することができる。

 

「書くこと」では自分の考えを書くことができるようにする

「書くこと」では、自己紹介を文章で書いたり、自分の考えや物事への思い、理由などが書けるようになることが目標です。

学習指導要領には、「英語で書くことに慣れ親しみ、初歩的な英語を用いて自分の考えなどを書くことができるようにする。与えられた語句や文を書き写すことができるだけでなく、自分の考えなどを書くことができることを重視している。」と書かれています。

 

  • (1)…文字や符号を識別し、語と語の区切りなどに注意して正しく書くこと。
  • (2)…語と語のつながりなどに注意して正しく文を書くこと。
  • (3)…聞いたり読んだりしたことについてメモをとったり、感想、賛否やその理由を書いたりなどすること。
  • (4)…身近な場面における出来事や体験したことなどについて、自分の考えや気持ちなどを書くこと。
  • (5)…自分の考えや気持ちなどが読み手に正しく伝わるように、文と文のつながりなどに注意して文章を書くこと。

 

英検3級の「書くこと」のCAN-DOリストには、「自分のことについて簡単な文章を書くことができる。」と書かれています。

 

  • (1)…簡単な自己紹介の文章を書くことができる。(名前、住んでいるところ、家族など)
  • (2)…自分の趣味について、書くことができる。
  • (3)…物ごとの「好き」「嫌い」とその理由を書くことができる。(食べ物、スポーツ、音楽など)
  • (4)…短い日記を書くことができる。(1 文から 3 文程度)
  • (5)…簡単なカードやはがきを書くことができる。(誕生日カード、旅行先からの絵はがきなど)
  • (6)…短い伝言を書くことができる。(例 : Ken called at 3 p.m.)

 

英検3級に相当するCEFR A1の「書くこと」のCAN-DOリストは次の通りです。

 

  • (1)…自分の経験について、辞書を用いて、短い文章を書くことができる。
  • (2)…趣味や好き嫌いについて複数の文を用いて、簡単な語や基礎的な表現を使って書くことができる。

 

参考サイト

中学校学習指導要領解説 外国語編 – 文部科学省
現行学習指導要領・生きる力 – 文部科学省
CAN-DOリスト利用の方法と課題 – 文部科学省
英検Can-doリスト一覧 – 公益財団法人日本英語検定協会
英検Can-doリストのよくあるご質問 – 英検

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