学校の授業だけでは足りない発達障がい児童生徒への英語教育
文部科学省によれば、通常の学級に在籍する児童生徒のうち、およそ6.5%が自閉症やアスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障がい(LD)などの発達障がいを抱えているという調査結果が出ています。1クラス30人とした場合、クラスのおよそ2人が発達障がいを抱えているということになります。中でも、発達障がいのある児童生徒にとっては「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能が求められる英語の授業が大きな負担となっています。
発達障がいのある児童生徒の多くは、授業の遅れを取り戻すために放課後等デイサービスを利用しています。放課後等デイサービスでの学習はある程度自由に設定できるため、例えばオンライン英会話サービスなどを利用することもできます。オンライン英会話サービスには、通常の授業と比べた場合「個別指導で受けられる」、「他人の目を気にする必要がない」、「10分~20分程度のレッスンで飽きない」といったメリットがあり注目されています。
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発達障がいの児童生徒は6.5%
下のグラフは、学習面や行動面で著しい困難を示す、発達障がいの小学校の児童、および中学校の生徒の割合を示したものです。学習面で著しい困難を示す児童生徒は4.5%、行動面で著しい困難を示す児童生徒は3.6%、学習面と行動面の両方で著しい困難を示す児童生徒は1.6%という結果でした。また、全体では6.5%が発達障がいを抱えているという結果も出ています。
出典:通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について(文部科学省)
下のグラフは、学習面や各行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合を示したものです。「不注意」又は「多動性-衝動性」の問題を著しく示す児童生徒は3.1%でした。これは発達障がいの注意欠陥多動性障害(ADHD、Attention Deficit Hyperactivity Disorder)に当たり、集中力がなかったり、じっとしていられなかったり、考えずに行動してしまったりします。ADHDの児童生徒の場合、学校での1時間近い授業では集中力が途切れて教室から出てしまうなどの行動が見られます。例えば英語学習の場合、放課後等デイサービスがレッスン時間10分~20分程度のオンライン英会話サービスを導入すれば、児童生徒の集中力を切らすことなく療育させることが可能です。
「対人関係やこだわり等」の問題を著しく示した児童生徒は1.1%でした。これは自閉症の症状のある児童生徒に当たり、英語の授業では皆の前で英語がうまく喋られなかったり、クラスメートと英会話ができなかったりするケースです。このような場合でもマンツーマンのオンライン英会話サービスが役に立つと思われます。
出典:通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について(文部科学省)
通級による指導を受けている児童生徒は年々増加の傾向
下のグラフは、通級による指導を受けている児童生徒数の推移を表したものです。2015年度の通級による指導を受けている小学校の児童数はおよそ8万人、中学校の生徒数はおよそ9,500人で、年々増加の傾向にあることがわかります。
出典:平成27年度通級による指導実施状況調査結果について(文部科学省)
下のグラフは、通級による指導を受けている児童生徒数の推移を発達障がいの内容で分類して示したものです。「言語障がい」や「難聴、弱視、肢体不自由及び病弱・身体虚弱」を抱える児童生徒数はほぼ横ばいで推移していますが、「情緒障がい」や「自閉症」、「学習障がい」、「注意欠陥多動性障がい」の児童生徒数は年々増加の傾向にあります。オンライン英会話サービスは、これらの発達障がい、特に「自閉症」や「学習障がい」、「注意欠陥多動性障がい」の児童生徒に有効な学習手段の1つといえるでしょう。
出典:平成27年度通級による指導実施状況調査結果について(文部科学省)
関連サイト
発達障害の理解のために – 厚生労働省
発達障害って、なんだろう? – 政府広報オンライン
特定非営利活動法人全国LD親の会
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