英語教師向けサービス「PEN英語教師塾」の特徴と活動内容
英語教育はいま、英語4技能化の動きの影響を受けて変わりつつあります。「PEN英語教師塾」は、変わりゆく現場でよりよい英語教育を目指す先生方のために立ち上げられたサービスです。
PEN英語教師塾の特徴と活動内容について紹介します。
→PEN英語教師塾について(対談)
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目次
PEN英語教師塾とは
PEN英語教師塾の主催、代表、ネーミングの由来などは以下のとおりです。
主催
PEN英語教師塾は以下の3つの団体によって主催されています。
- ココネ言語教育研究所(研究、アプリ開発、教育支援)
- 阿部一英語総合研究所(研究、データベース、企業研修)
- いいずな書店(出版[英語・国語]、検定教科書、学習参考書)
代表
PEN英語教師塾は2人の代表と1人の副代表によって運営されています。
- 代表:
田中茂範(たなか・しげのり)先生(慶應義塾大学名誉教授、ココネ言語教育研究所所長) - 代表:
阿部一(あべ・はじめ)先生(阿部一英語総合研究所所長、ココネ言語教育研究所顧問) - 副代表:
佐藤芳明(さとう・よしあき)先生(慶應大学非常勤講師、ココネ言語教育研究所主任研究員)
「PEN」に込められた意味
PEN英語教師塾のPENは、「Powerful Educator’s Network」の頭文字をとったものです。「力のある教育者のネットワークを広げよう」という願いを込めて、3つの意味が掛けられています。
- This is a pen. のPEN
英語教育において「ペン」といえば、昔の英語の教科書に載っていたThis is a pen. を連想します。This is a pen のPENには、英語学習の始まりの象徴としての意味が込められています。 - PennsylvaniaのPEN
アメリカのペンシルバニア州は、田中先生と阿部先生のお二人が出会った場所です。ペンシルバニアのPENでは、2人の英語教育者の出会いの場を記念し、教師たちのネットワークの広がりを願っています。 - One pen can change the world のPEN
one pen のPENでは、人権運動家マララ・ユスフザイさんが教育機会の重要性を訴えた有名なスピーチの一節にあやかり、英語教育とその機会の向上を願っています。
One child, one teacher, one book and one pen can change the world.
1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペンが、世界を変えうるのです
― Independent 12 July 2013
スローガン「Make it MAP」の意味
PEN英語教師塾は、「Make it MAP」というスローガンをもとに活動しています。MAPは、「Meaningful, Authentic and Personal」の頭文字をとったものです。
- Meaningful
わかる、理解できる、おもしろい、役に立つ
→頭の中で終わるのではなく、実際の日常生活に役立てることのできる英語教育 - Authentic
真正の、標準の、信頼のおける
→教育現場で標準的なものにしてゆける英語教育 - Personal
個人的な、自分ごとの
→個々の生徒が自分自身の生活実感に落とし込むことのできる英語教育
Make it MAPには、個々の学習者が日常そのものを英語で表現していくことを目指す、「日常の英語化」という感覚も盛り込まれています。
PEN英語教師塾が取り組む課題
PEN英語教師塾は、以下のような課題に取り組んでいます。
「My English」の意識構築
現在の学校の英語教育現場には、生活と結びつくリアリティーが不足している側面があります。生徒の側からすると、「英語は教科書や問題集、テストの中にある」という感覚で、自分と結びついた生きた英語の実感を持ちにくい状態になりがちです。
こうした現状の一因としては、学校現場では入試や模試への対応が必要なため、個々の生活実感と結びつけた授業の実践に制限があるという事情が挙げられます。しかし、AO入試の増加や英語4技能化の流れが起こるなど、入試や模試もより実践的な方向へと変わりつつあります。
今後は学校英語も変化していく必要があります。テストで点をとるためだけの英語ではなく、「使える英語」「My English」の感覚の構築が必要なのです。
英語力アップへの2方向からのアプローチ
PEN英語教師塾では、英語力をLanguage Resources と Task Handling の2つの方向から捉え、その両方に効果的なアプローチを目指しています。
Language Resources は、「Can Say」と言い換えることができます。読んだり聞いたりして理解できる、語彙や文法を知っているだけの力はLanguage Resources と 呼ぶことはできません。自分で話したり書いたりするときに実際に使うことのできる英語の語彙や文法の力が Language Resources です。
Task Handling は「Can Do」と表現することができます。英語を使って何かのタスクをこなす力が Task Handling です。例えば、英語で会話やプレゼンテーションをすることも、英語のテストもタスクで、これらをこなすことがTask Handling だと言えます。
PEN英語教師塾では、「英語力を高める」作業を、「Language Resources を増やすことで、さまざまなTask Handling を可能にする」といったような、Language Resources と Task Handling の相互関係であると捉えています。
時代に合った英語講師力の向上
これからの英語教育現場では、積極的に新しいタイプの指導にチャレンジしていく必要があります。生徒の英語観は教師から直接の影響を受ける傾向にあるので、教師から英語観を変えていくことが大事です。
PEN英語教師塾では、教師力のアップにチャレンジする先生たちに、以下のような効果的なヒントを提供することを目指しています。
・語彙力・文法力・慣用表現力のアップによるLanguage Resourcesの拡大。基本語をしっかり使い切る力だけでなく、文法力や慣用表現力のアップも実現するために必要な授業のありかた
・英語によるタスク・ハンドリングを目標に据える実践的考え方
・アクティブラーニングの実行方法、アクティブラーニング環境を整えるためのプロジェクト学習のありかた、コミュニカティブな教科書の使い方、コミュニカティブな場づくりのしかた
・会話に尻込みする生徒に発言させ、場を活性化するための音声指導の方法
・変わっていく授業内容に合わせた新しい評価の方法
・第二言語習得理論などの理論的枠組み
・カリキュラムの編成方法
PEN英語教師塾の活動内容
PEN英語教師塾の活動内容、先生方に提供しているサービスは以下のとおりです。
ポータルサイトでのサービス
いつでもどこからでもアクセスが可能なポータルサイトで展開している会員制サービスです。
動画配信
英語教育の理論と実践の両面について、最終的に500本程度配信予定です。
教師コミュニティ
教師間の意見交換や、質問などができます。
教育リソースの提供
授業に使えるオリジナル資料や動画内の資料をダウンロード可能です。
オフラインの交流の場
ワークショップ、勉強会、交流会などを、土日を中心に行っています。実際に先生たちと交流することで現場のニーズを拾い、最新の教育課題の解決を図っています。
生徒のリスニング力とスピーキング力アップにはweblio英会話がお薦めです
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