中学校の英語授業に使える「英検5級スピーキングテスト」練習問題集
2016年度から、英検5級の試験にスピーキングテストが追加されました。スピーキングテストは、英文(パッセージ)とイラストを見ながら、英語で答えていくテストです。
英検5級の英語力を目指す中学生のために、スピーキングテストの練習問題を3問用意しました。試験対策として、英語の授業にぜひ活用してください。
目次
スピーキングテストの練習問題
英検5級のスピーキングテストでは、短めのパッセージ(英文)とイラストが表示され、受験者はまず、パッセージを黙読するように指示されます。次に、「All right. Now, please read it aloud. 」と言われるので、マイクに向かって音読します。
音読が終わると、パッセージに関する問題2問と、受験者自身に関する問題1問が出題されます。
スピーキングテスト 練習問題1
音読の注意点
音読では、単語の発音やイントネーションに注意しましょう。また、コンマの後や接続詞の前など、文章の区切り部分で少し間をおいて発音するように心掛けましょう。
音読の後に、音声による問題が出題されます。
問題1
Please look at the passage. How old is Rika?
※質問文は画面には映し出されません。
解答例と解説
She is five years old.
How old is Rika? と質問された時の解答として、Five.やFive years.と略さずに、フルセンテンスで答えるようにします。また、Rika is five years old.としても減点対象になります。固有名詞や普通名詞は代名詞に変えることを覚えておくことが大切です。
問題2
What’s the name of Rika’s Teddy bear?
解答例と解説
It is Mike.
Mike.とだけ1語で答えるのではなく、It is~で答えます。また、The name of Rika’s Teddy bearはItに置き換えます。
問題3
What kind of dolls do you have ?
解答例と解説
I have a Teddy bear, too.
3問目は、受験者自身のことについての問題が出題されます。主語は、Iで始めることに注意しましょう。解答例ではTeddy bearと答えており、問題文のRikaと同じものを持っていることになるので、最後にtooを付けます。
スピーキングテスト 練習問題2
音読の注意点
単語の発音やイントネーション、文章の区切りに気を付けて読むほか、読み方に気を付けなければならない箇所がいくつかあります。子音と母音が続いて出てくるところは、つなげて読むようにします。例えば、Hiroshi is an elementary school student の部分やand he is ten years old の部分です。「ヒロシイズアンエレメンタリースクールスチューデント」や「ヒーイズテンイヤーズオールド」とは読まずに「ヒロシイザネレメンタリースクールスチューデント」や「ヒーイズテンニャーゾールド」のように読みます。英語を習い始めのころから英語独特の発音に慣れておくと良いでしょう。
問題1
Please look at the passsage. Who does Hiroshi live with?
解答例と解説
He lives with his parents, his grandparents, and a dog.
HiroshiをHeに変えることに注意しましょう。また、問題文でのliveは解答時にはlivesとしなければいけません。
問題2
Where does Hiroshi walk his dog?
解答例と解説
He walks it in the park.
一般的に、動物を代名詞に置き換える時はitですが、性別がはっきりしている場合には、he (him)やshe( her)を使います。ここでは性別が分からないのでitとします。
問題3
What kind of pets do you have ?
解答例と解説
I have a cat and a dog.
catの前とdogの前に、冠詞のaを付けることを忘れないようにしましょう。
スピーキングテスト 練習問題3
音読の注意点
good friends は「グッドフレンズ」と発音せずに「グッフレンズ」のように語尾のdの音が脱落します。dの他にもtやp、kなどが語尾に来る場合も音の脱落があります。friendsの複数形のsはあいまいにすることなく、「フレンズ」としっかり発音することも大切です。
問題1
Please look at the passage. What do Tsutomu and Takeshi like?
解答例と解説
They like soccer.
質問の主語がTsutomu and Takeshiなので、解答での主語はTheyになります。
問題2
When do Tsutomu and Takeshi play soccer?
解答例と解説
They play it every day after school.
Tsutomu and TakeshiをTheyに置き換えるだけでなくsoccerもitに置き換えます。
問題3
What sports do you like ?
解答例と解説
I like baseball, tennis, and basketball.
受験者自身について問われているので、Iで始めます。I don’t know. と答えることは避けましょう。
表現方法や代名詞への変換、フルセンテンスで答えることなどに注意して解答するように練習しておくと良いでしょう。オンライン英会話を活用するなどして、ネイティブスピーカーの発音に慣れておくことも大切です。
英検5級スピーキングテストの内容
スピーキングテストの受験方法
英検5級のスピーキングテストは、自宅や学校などにおいて、パソコンやスマートフォンを用いて受験することができます。指定された試験会場へ出向く必要はありません。必要なのは、パソコンやタブレット、スマートフォンで、機種によってはヘッドセットやマイクが必要になります。
まず、ブラウザを起動して、試験用のURLにアクセスします。次に、1次試験の合否通知に記された英検IDとパスワードを入力すれば試験が始まります。
英検5級スピーキングテストの合否結果
スピーキングテストの結果は、受験日から30日以内に「合否閲覧」にて確認することができます。なお、英検5級では、リスニングテストとリーディングテスト(1次試験)の結果で合否が決まります。スピーキングテストの成績は合否には反映されません。
英検5級スピーキングに関するCAN-DOリスト
英検5級のスピーキング(話すこと)では、次のスキルが求められます。
- アルファベット(A~Z)を発音することができる。
- 日常生活の身近な単語を発音することができる。(例:dog / eat / happy)
- 日常生活の身近な数字を言うことができる。(電話番号、時間など)
- 簡単なあいさつをかわすことができる。(例:Good morning. / Good night.)
- あやまったり、お礼を言ったりすることができる。(例:I’m sorry. / Thank you.)
- 日常生活の身近な話題について、Yes/Noで答える質問に応答することができる。(「好き」「嫌い」など)
参照:5級Can-doリスト(公益財団法人日本英語検定協会)
関連サイト
英検4級、5級スピーキングテストのご紹介 – 公益財団法人日本英語検定協会
どんな試験なの – 公益財団法人日本英語検定協会
学習指導要領「生きる力」第2章 第9節外国語 – 文部科学省
5級Can-doリスト – 公益財団法人日本英語検定協会
中学生の英語力アップにはオンライン英会話「weblio英会話」がお薦めです
下記番号に送付してください。