オンライン英会話で英語の会話マナーを学ぼう
オンライン英会話のレッスンでは、言葉遣いに注意しなければなりません。生徒にとって外国人講師は目上の人です。文化や習慣なども異なります。つい言ってしまった言葉が、外国人講師を大きく傷つけることもあります。
オンライン英会話のレッスンを受けるにあたって、生徒は、会話のマナーを知っておくことがすすめられます。目上の人に対する言葉遣い、外国人に対する言葉遣いを見ていきましょう。
目次
目上の人に対する英語の言葉遣い
英語で「OK」とだけ返答してはいけない
講師:OK. That’s all for today’s lesson. Please review today’s lesson.
生徒:OK.
友人同士の会話であれば OK を使っても問題ないでしょう。目上の人に、OK とだけ応答すると、「ああ、分かったよ」「分かっているから」と言っている印象を与えてしまいます。
正しい返答例
生徒:OK. I’ll do it.
OKの後に、前向きな気持ちを表す表現を付け足します。Sure, I’ll do it. と返答すると、より丁寧な受け答えになります。
「待って」を意味する wait は、目上の人に対して失礼にあたる
講師:Now we go to the next paragraph.
生徒:Wait a minute, please. I have one question.
please を付けて丁寧に言ったつもりでも、言われた側は命令された印象を持ちます。友人に対しては問題ありませんが、目上の人に対しては失礼な言い方です。Wait の代わりに Just moment を使うとよいでしょう。
正しい表現方法
生徒:Just moment, please. I have one question.
want も目上の人に対して使うのは失礼
講師:We still have some time left. What can I do for you?
生徒:I want to know about your country.
want to〜は「〜したい」という意思を、直接的に示すので目上の人に対しては相応しい言葉遣いではありません。
正しい表現方法
生徒:I’d like to know about your country.
I’d like to〜は、want to〜よりも控えめな言い方です。目上の人に対しては、I want〜は I’d like〜 と表現して、I want to〜は I’d like to〜 と表現しましょう。
I don’t know は、そっけない返事
講師:How far is it from Okinawa to Tokyo?
生徒:I don’t know.
日本語の会話において、「知らない」「分からない」と返事をした場合、どこかそっけない感じがします。英語の会話においても、I don’t know. とだけ返事をすることはあまりおすすめできません。I don’t know. の代わりに、I’m sorry, I’m not sure. と返事するとよいでしょう。
おすすめの返答例
生徒:I’m sorry, I’m not sure. But I think Okinawa is very far away from Tokyo.
どの程度離れているかわからないけれど、相当離れていると思う、といった言葉を付け加えると丁寧な返答になります。
名前を聞く時の What’s your name? は失礼にあたる
講師:OK. That’s all for today’s lesson.
生徒:Sorry. I must make a report of this lesson. What’s your name?
英語圏において What’s your name? は、大人が目下である子どもに対して「お名前は?」と聞くイメージがあります。
正しい名前の聞き方
生徒:I’m sorry. I have a bad memory. Could you tell me your name again?
まずは、自分が忘れたことを謝り、その後に、Could you~ を使って名前を尋ねます。講師の名前の綴りを確認したい場合は、Could you please spell your name for me? と聞くとよいでしょう。
外国人講師を傷つけてしまう英語の言葉遣い
英語の foreigner は「よそ者」の意味
講師:Are most of people who live in Japan Japanese?
生徒:No, many foreigners live in Japan.
英語の foreigner は、外国人という意味ですが「よそ者」という意味に取られることがあります。foreigners を foreign people に置き換えても、やはり「よそ者」という意味に取られます。
foreignerの言い回し表現
生徒:No, many people who come from other countries live in Japan.
男女差別につながる表現は避けよう
講師:What would you like to be in the future?
生徒A:I’d like to be a stewardess.
生徒B:I’d like to be a policeman.
stewardess や policeman のように、~ess、~man の付いた語は、誤った固定概念を植え付ける可能性があります。stewardess の代わりに flight attendant を使い、 policeman の代わりに police officer を使うとよいでしょう。ちなみに、waiter(ウェイター)とwaitress(ウェイトレス)は、server という語を使うとよいでしょう。
正しい表現方法
生徒A:I’d like to be a flight attendant.
生徒B:I’d like to be a police officer.
肌の色についての話題は避けよう
講師:How have you been?
生徒:I’ve been fine. How was your summer vacation? You look black.
生徒は、講師がきれいに日焼けしていることを褒めたつもりですが、肌の色について black と表現するのは人種差別や侮辱を感じさせる可能性があります。このような時は、肌の色、日焼けの話題を避けるのが賢明です。
肌の色を避けた表現方法
生徒:I’ve been fine. How was your summer vacation? Did you go to a beach or a swimming pool?
肌が白いからといって、You are very white! と言うのも控えましょう。very white は、不健康なイメージとして感じ取られる可能性があります。外国人講師と話す時は、肌の色や身体的な特徴を話題にするのは避けましょう。例えば、日本ではよいイメージのある「痩せてみえる」「若くみえる」という表現は、外国人講師にとってマイナスのイメージとして受け取られることがあります。
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