「前置詞を伴う動詞構文」の英文でチェックすべき英語と文法
英語には、「動詞+名詞+前置詞+名詞」のような、前置詞を伴う動詞構文があります。動詞構文には、remind A of B(AにBを思い出させる)や、prevent A from B(AをBから防ぐ)といったものが挙げられます。前置詞を伴う動詞構文をマスターをマスターするには、前置詞と動詞が英文の中でどのような関係にあるかをチェックする必要があります。
→前置詞を伴う動詞構文
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今回は、「PEN英語教師塾」の動画レッスン講義シリーズより、「前置詞を伴う動詞構文」に関するレッスンを紹介します。
目次
選択する前置詞の持つ意味から動詞構文を考える
動詞構文の前置詞は、恣意的に組み合わされているのではありません。選択される前置詞にはそれぞれ理由を持ちます。まずは、Angry(怒る)と前置詞を使った構文を見ていきましょう。
be angry at meと、be angry with meの違い
次の2つの構文は、どちらも「彼女は僕に腹を立てた」という文になります。
She was angry at me.
She was angry with me.
atとwithは、それぞれが持つ意味からこの動詞構文で選択されているのです。
場所を表す意味のatと、伴うことを意味するwith
atは場所を表す前置詞で、「その場所」を意味します。またwithは、何かと一緒に「伴う」ことを意味を持ちます。この意味を踏まえてangryとの関連を考えましょう。
「その場で怒る」atと、「怒りの持続」を意味するwith
場所を意味するatでは、angryと結びつけることで、何かが起こったその場で怒ることを表します。逆鱗に触れると言ってもよいでしょう。持続や伴うことを意味するwithは、angryと用いることで、怒りが収まらないということを意味します。まだ怒っているというイメージです。前置詞の選択では、前置詞そのものが持つ意味が大きく関係していることがわかります。
前置詞の働きをイメージして動詞との関係を考える
動詞構文には、さまざまな前置詞が用いられています。前置詞の働きを考えながら、今度はいくつかの動詞構文を見てみましょう。
動詞+A of B(関係の切り離し・関連付け)
ofには、AとBの切っても切れない関係を表します。
The top of the mountain.
top(頂上)は、英文上のメインの話題として取り立てられていますが、ofを用いることでthe mountainに帰属され、「山の頂」と訳されます。動詞構文の文法においてofは、動詞の意味によりAをBから切り離したり、AをBに関連付けたりするという意味合いになります。
強奪、剥奪
The man robbed the elderly woman of her wallet.
男が高齢の女性を襲って、財布を奪う
具体的な関係の切り離しの例を挙げると、「強奪」や「剥奪」があります。動詞のrobbed(強奪する)から、女性から財布を切り離すという関係のofが連想されます。
除去
The sanitary crew came to clear the highway of debris.
清掃員チームは高速道路にある瓦礫を取り除きにやってきた
関係の切り離しには、「除去する」という場合も含まれます。clear(清掃する)とdebris(瓦礫)で、道路から瓦礫を切り離すのでofが用いられます。
関連付け
The picture reminds me of my childfood.
この写真は私に子どもの頃を思い出させる
The picture(写真)とremind(思い出させる)から、何かを思い出させるという関連付けの関係がわかります。
その他のofを使った動詞構文
関連付けを意味することから、ofは「説得」を意味する構文でも使用されます。convince A of B(納得させる)や、persuade A of B(確信させる)のように、説得を意味する行為からAとBを関連付けるということでofが選択されます。
動詞+A from B(起点から離れる・分ける)
fromは、物事の起点を表す前置詞です。起点を示してそこから離れたり、分けたりすることを意味し、「Bを起点にしてAに対して何かする」という意味合いを持ちます。
禁止
The teacher prohibited the children from swimming in the river.
先生は子どもたちに川で泳ぐことを禁止した
prohibit(禁止する)は、ある事物に近づかないことを示す動詞です。ここでは川に近づかないこと、川から離れることを指すのでfromが選択されます。
保護、救助
Disinfectant protects a cut from infection.
殺菌剤は傷口が感染することから守るものだ
傷口を保護するということから、感染から守る、感染から離れることでfromが用いられます。
その他のfromを使った動詞構文
分けるという意味も持つことから、separate A from B(AとBを区別する)、distinguish A from B(AとBを見分ける)といった「区別」を示す動詞構文にもfromが選択されます。
動詞+A for B (根拠・理由・対象)
forは、「対象を指差す」という感覚を持つ前置詞です。「動詞+A for B」という動詞構文は、Aに対して何か「論拠」や「理由」、「対象」といったものを指し示すときに使われます。
称賛・感謝
I admire my son for his courage.
息子を評価する評価として「彼の勇気」を指す
息子を評価する「根拠」として、his courage(彼の勇気)を指しているので、forを使用します。「称賛や感謝」といった評価を指す構文には、admire A for B(高く評価する)やthank A for B(感謝する)といった動詞構文もあります。
批判
They blame me for the accident.
彼らは私にあの事故のことを責めた
プラスの評価だけではなく、マイナスである批判の対象を指す場合も、同じくforを用います。blame me(私のことを責める)の対象として、the accident(事故)を指しているためforが使われます。
その他のforを使った動詞構文
対象を指差すことから、apologize to A for B(AにBのことを謝罪する)、exchange A for B(AをBと交換する)、exchange A for B(AをBに両替する)、substitute A for B(AをBの代わりに用いる)といった、「謝罪」、「交換・両替」、「代用」を意味する動詞構文でも、forが選択されます。
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