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コラム
発達障がい

発達障がいの子どもが遊びの中で訓練できるソーシャルスキルトレーニング

発達障がいの子どもは、対人関係やコミュニケーションが苦手です。学校では、友だちと一緒に遊んだり、話の輪の中に入っていったりすることができません。友だちから話しかけられても黙り込んだり、その場から立ち去ってしまうことがあります。

 

学校生活を楽しく送るためには、ソーシャルスキルトレーニングの導入がお薦めです。ソーシャルスキルトレーニング(social skills training、SST)とは、集団生活を送る上で必要な技能を身に付けるための訓練のことです。訓練といっても、遊びながらスキルを身に付けていくこともできます。どのような遊びがあるのか見ていきましょう。

「かくれんぼ」でのソーシャルスキルトレーニング

かくれんぼは、鬼役の人が、隠れている人を探し当てるゲームです。鬼役の人が隠れている人を探し当てたら鬼役の人の勝ち、鬼役の人に見つからなかったら隠れている人の勝ちというルールがあります。子どもに、かくれんぼのルールを教えることがソーシャルスキルトレーニングの第一歩となります。

 

鬼役の人が「もういいかい?」と言ったら、隠れる側の人が「もういいよー」「まあだだよ」と返事をします。相手の問いかけに対して聞こえるように答えることもソーシャルスキルトレーニングの1つです。

 

鬼役の人に見つかると、情動を抑制できずに怒ったり泣いたりすることがありますが、ルールに従って、素直に負けを認めることが大切です。また、他の人の隠れている場所を教えないこともルールの1つです。ルールを守るように伝えておきましょう。

 

子どもが鬼役の場合、途中で諦めずに最後まで探し続けることが大切です。また、隠れている人を見つけても偉そうな態度を取らない、罵声を浴びせないというように、相手を思いやる気持ちで接することが大事であることを教えます。

 

鬼ごっこやドッジボールでも、かくれんぼと同じようなソーシャルスキルトレーニングができます。子どもの好きな遊びを見つけてソーシャルスキルを向上させていきましょう

「トランプ」でのソーシャルスキルトレーニング

ババ抜きや七並べ、神経衰弱などのトランプのゲームでもソーシャルスキルトレーニングが可能です。例えば、ババ抜きの場合は、自分のカードの内容を教えない、相手のカードを見てはいけないというルールがあります。順番にカードを引いていき、同じ数字のカードが揃ったら捨てるというルールもあります。トランプのゲームごとにルールがあることを理解させる必要があります。

 

カードを配る時は数字が見えないように配慮すること、ゲームに勝った人には「おめでとう」と言って褒めること、負けても泣かないことなど、相手を思いやる気持ちを育むことができます。子どもに良い行動が見られたら、「ありがとう」「嬉しいよ」と褒めてあげましょう

 

トランプ遊びでは、ババ抜きの次は七並べ、次はセブンブリッジのように、次々とゲームを変えていくことがあります。「次は何をしようか」と話し合いに参加することでもソーシャルスキル向上が期待できます。また、自分の提案が通らなくても我慢するということも身に付けることができます。ゲームのルールや遊び方を聞くことも、コミュニケーションスキルの訓練になります。

 

ソーシャルスキルを向上させるには、何はともあれ、多くの人に触れ合う機会を与えることです。友だちの輪に入ることが困難な子どもには、親御さんが「一緒に遊んであげて」と一声かけてあげるとよいでしょう。子どもの遊ぶ様子を見て、ソーシャルスキルの改善点を見つけることも大切です。

関連サイト

SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング) – 内閣府

ゲームを取り入れたソーシャルスキルの指導に関する事例研究 – 岡田智、後藤大士、上野一彦

児童に対する認知的心理教育とSSTの抑うつ低減効果の比較 – 国立研究開発法人科学技術振興機構

発達障害専門プログラム マニュアル – 厚生労働省

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