CASECは自宅でも受験できる英語能力試験
英語能力を測る試験には、英検やTOEIC、TOEFLなどさまざまあります。CASEC(キャセック)も英語能力試験の1つです。特徴は、自宅でも受験できること、試験時間が1時間もかからないこと、採点結果がすぐにわかること、解答の正解、不正解によって次の問題内容が変化することなどが挙げられます。
随分前に英検準1級に合格したけれど、今の実力はどうだろう? と思った時に、簡単に英語力を測るCASECを利用するのも選択肢の1つかもしれません。
目次
CASECとは?
CASECとは、株式会社教育測定研究所が開発、運営している英語能力試験です。英検で知られる公益財団法人日本英語検定協会が試験の基礎開発を行っています。ちなみに、CASECは、Computerized Assessment System for English Communicationの略です。
CASECの特徴
CASECには、他の英語能力試験とは異なるいくつかの特徴があります。まず、パソコンとインターネットが利用できる環境があれば、いつでも受験できる点が挙げられます。自宅でも職場でも受験することができます。試験会場まで足を運ぶ必要はありません。次に、試験時間は平均40分から50分程度と比較的短い時間で受験できる点が挙げられます。他の英語能力試験と比べても半分程度の受験時間で済みます。夜の遅い時間に自宅で受験するということも可能です。
採点はその場で行われ、試験終了後には結果がパソコンの画面に表示されることも特徴の1つです。ちなみに英検(1次試験)の場合は受験から合否通知まで約2週間程度、TOEICの場合はスコア通知まで1か月程度かかります。
問題は、解答の正解、不正解によって次の問題の出題内容が変化するようになっています。問題に正解すればそれよりもレベルの高い問題が出題され、不正解の場合にはレベルの低い問題が出題されます。このような出題形式により、受験者が安定して正解できるぎりぎりの難易度を推定することができるとしています。
CASECテストの概要
CASECでは、テストの内容をセクション1からセクション4までの4つの分野に分けて出題してします。セクション1では、日常生活や学校生活、ビジネスシーンでよく使われる語彙の知識を測定します。セクション2は、会話でよく使われる表現の知識や用法などを測定します。セクション3はリスニング形式のテストで、日常生活や学校生活、ビジネスシーンでの会話やニュースなどの音声を聞いて、内容の把握度を測定します。セクション4もリスニング形式のテストで、会話などの音声からキーポイントとなる情報を聞き取る能力を測定します。配点は、各セクション250点満点で、合計1000点満点です。
セクション1とセクション2で「読む」(リーディング)能力を測定し、セクション3とセクション4で「聞く」(リスニング)能力を測定します。
出典:テスト概要(株式会社 教育測定研究所)
CASECの点数と他の英語能力試験の点数比較
CASECで取得した点数は、英検やTOEICなど他の英語能力試験のどの程度のレベルに該当するのでしょうか。CASECの公式Webサイトによれば、CASECで満点(1000点)を取れば、TOEIC L&Rの990点(満点)に相当すると書かれています。また、CASECで900点以上を取得すれば英検準1級の合格する可能性は80%以上であるとも書かれています。CASECの点数をもとにして、TOEICや英検でのおおよその英語力を知ることができます。TOEICや英検を受験する際の目安の1つにすることもできます。
出典:データ・資料(株式会社 教育測定研究所)
CASEC受験までの流れ
CASECのテストを受けるには、まず公式Webサイトから新規受験者登録を行います。登録が完了したら、「CASEC 環境チェック」のWebサイトで、使用しているパソコンやインターネット回線がテストを受けられる環境かどうかのチェックを行います。
次に、「CASECガイドツアー」のWebサイトからCASECの受験を体験します。どのような流れで問題が出題され、どのようにして解答していくのかといったことが体験できます。実際に受験する前に体験しておくとよいでしょう。そして、受験料としてCASECチケットを1枚購入します。CASECチケットは、CASECの公式Webサイトからクレジットカードによる決済か、コンビニエンスストア経由での支払いによって購入することができます。価格は3,600円(税込み)です。
関連サイト
CASEC – 株式会社教育測定研究所
株式会社教育測定研究所(JIEM)
英検 – 公益財団法人日本英語検定協会
TOEIC – 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
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