英語学習業界に「パーソナルトレーニング」のコンセプトを取り入れ、一躍、「入りたくても入れないスクール」と呼ばれるまでになった「ENGLISH COMPANY」(イングリッシュカンパニー)」。
英語を科学的に習得することを追求し、たった3ヵ月でTOEIC300点以上スコアアップする人が続出。
2015年からたったの4年で、全国に13拠点にまで広げた破竹の勢いのスクールとして、メディアでも話題になりました。
そんなENGLISH COMPANYから、英語を最短で習得する方法が書かれた「マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ」が出版されました。
本の中では、一見とっつきにくそうな、「第二言語習得研究」という科学に基づく言語習得メソッドが、マンガ形式で分かりやすく解説されています。
今回は『英語学習マップ』の中に出てくるパーソナルトレーナー「水島奈緒」のモデルとなった、ENGLISH COMPANYを運営するスタディーハッカーの取締役である田畑翔子さんにインタビューをしてきました。
書籍出版の理由や、スクール立ち上げ秘話、なぜ圧倒的に成果を出せるのか、など貴重なお話を聞いてきました。
『英語学習マップ』の書評が読みたい方はこちら!
この記事の目次
- 1 「マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ」著者をインタビュー!
- 2 「マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ」を出版した理由
- 3 「マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ」が解決すること
- 4 「英語学習の原体験」は中学3年のホームステイ
- 5 「私、就活無理だわ。」大学院で英語教育を専攻したきっかけ
- 6 ENGLISH COMPANYを運営するスタディーハッカー創業のきっかけ
- 7 開校して数日で200件の問い合わせ!ニーズの強さに驚いた
- 8 「話せる英語」のニーズが数年でより強くなった
- 9 現場のトレーナーから見るENGLISH COMPANYの強みとは?
- 10 「効率的な英語学習」を広めることがミッション
- 11 ENGLISH COMPANYの専門性の高さには秘密があった
「マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ」著者をインタビュー!
京都府出身。言語教育情報学修士。ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)を運営するスタディーハッカー取締役を務める。米国留学を経て、英語教育について研究。TESOLを保持者。スタディーハッカー立ち上げ時より、英語科の責任者として参画し、2018年12月に出版された『最速最短!英語学習マップ』で登場するパーソナルトレーナー「水島奈緒」のモデルにもなっている。
もともと大学進学のための予備校を運営していたスタディーハッカーがENGLISH COMPANYを立ち上げたのが2015年。
田畑さんは、代表の岡氏とともにENGLISH COMPANY立ち上げから運営に関わってきました。
「マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ」を出版した理由
ENGLISH COMPANYのメソッドの基盤になっている第二言語習得研究はどうしても文章にすると小難しくなりがちなので、少しでも多くの人に親しんでもらえるよう漫画本としました。
文章で「第二言語習得研究について」と書かれると構えてしまいますが、漫画だと気軽に読めますね。
漫画ですし、内容的にも英語を学び始めた中学生ぐらいから読んでいただけますよ。
「マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ」が解決すること
「自分はこの勉強法で英語ができるようになった」と個人の成功体験が書いてあっても、それが読んでいる人にも当てはまるとは限らないですよね。
ENGLISH COMPANYでは一人一人に合った課題を見つけ、一人一人に合ったアプローチ法を提供することで弱点を克服していきます。
図にするとこんな感じです。↓
お医者さんは患者さんの課題(具合が悪い)を解決するために、課題を克服するための方法(薬)を組み合わせて処方しますよね。
今回出版した「英語学習マップ」では、具体的に受講生とトレーナーが課題の発見と解決をしていく様子をお伝えしています。
「英語学習の原体験」は中学3年のホームステイ
私は日本生まれの日本育ちですが、中学生の頃から英語に興味があったんです。
ちょうど中学生の時に姉妹都市であるカナダの街に親善大使として派遣されるという機会を得て、それで初めて海外に行きました。
中学3年生のとき、1週間ほどですね。
このとき実際にカナダに行って「結構通じる・・・!」と思って(笑)
今思うと、これが私の成功体験となった気がします。
高校生になり、カナダでの体験がとても楽しかったので、英語への興味も高まっていきました。
今度は高校2年生の時にアメリカに1年間留学することを決め、ホームステイをしながら現地の高校に通うことになったんです。
私の場合は通っていた学校に帰国子女や海外経験のある子が多く、海外に行くことにあまり抵抗がなかったんです。
アメリカ留学はいかがでしたか?
現地の高校で現地の人々と生活をすることは非常に刺激的でした。
当時「アメリカの大学は卒業するのが大変そうだ」と思っていましたので、高校のうちに行けて良かったな、と思って(笑)
アメリカに留学して最初の1ヶ月は苦労しましたが、1ヶ月ぐらい経ったら英語が分かるようになってきました。
やはり環境の変化は大きいのでしょうね。
学生の頃から貴重な体験をされていたのですね!
「私、就活無理だわ。」大学院で英語教育を専攻したきっかけ
1年間のアメリカ留学を終えて、大学では国際関係の学科に進みました。
大学3回生の時に就活をしていたのですが、説明会に参加しただけで雰囲気に怖気付いてしまって(笑)
私、就活合ってないなと思ったんです(笑)
自分には社会で武器になるものもないし、やりたいこともない。自分には何もないなと。
言語学に興味があったので、いったん就活を止めて大学院で言語学について学ぶことに決めました。
最初は「英語を使って仕事をしよう」と英語を道具として捉えていたのですが、英語を含めた言語そのものを研究することに興味があるんだと気づいたんです。
就活での体験が、自分のやりたいことを考えるきっかけとなったんですね。
そうですね。
やはり自分のスキルを生かしてハッピーに働けるところじゃないと無理だな、と感じて。
もともと興味があった言語学をさらに深く学んでいこうと決めました。
第二言語習得研究や、認知言語学、社会言語学、応用音声学など、言語に関することを広く学びました。また、英語の教員免許も同時に取得しようとしていたので、英語教授法なども学んでいました。
私自身も、少しずつ英語学習者として英語に向き合うのではなく、英語の指導者の立場に注目するようになりました。
今までの経験や大学院での研究を活かして英語教育に貢献ができないかと考えたんです。
ENGLISH COMPANYを運営するスタディーハッカー創業のきっかけ
そもそもの岡との出会いは・・・実は代表の岡は、私が中学生の頃に通っていた塾の講師だったんです(笑)
中学生以来10年ぐらい岡とは会っていなかったのですが、大学院時代に再会したんです。
その時に私が大学院で英語教育の研究をしていることを話したら、岡から塾の立ち上げの話をもらい、京都で会社の立ち上げに関わることになりました。
当時創業メンバーは岡と私を含めて5人で、5年ほど難関大に特化した予備校を運営する事業を行い、2015年にENGLISH COMPANYを立ち上げました。
開校して数日で200件の問い合わせ!ニーズの強さに驚いた
ENGLISH COMPANYを立ち上げるまで、私はスタディーハッカーの運営する予備校「鳥丸学び舎」で英語講師をしていたんです。
大学受験のための予備校ではありますが、第二言語習得研究の知見を活かして、大学受験にも対応しつつ、より効率よく使える英語を身につけてもらう、ということを実践していました。
でも、一般的な「受験英語」というのは、当時もまだ英文和訳や細かい文法暗記に終始するものでした。
ですから、私が中高生に対して実践して成果を上げてきた方法を、大人の方に応用すれば、受験という制約もなく、さらに効果を感じてもらえるのではと思っていたんです。
私たちは、従来の日本の英語教育がどういうものかもよく分かっているので、どうやって社会人の方が今までの受験英語で培った知識を活かしながら「総合的な英語力」を養っていくか、ということを考えていました。
ENGLISH COMPANYの第1号店は東京の四谷だったのですが、開校して数日で200件ほどの問い合わせをいただいたんです。
こちらはまだ開校して数日。スタッフも5人しかおらず、ちょっとしたパニック状態になりました(笑)
当時は英語業界の中でも「短期間で成果を出す」というようなサービスはほとんどなく、そのためか問い合わせをしてきたお客様の中には、英語学習で挫折を経験した方が多かったです。
「自分なりに英語を勉強してきたけど全然うまくいかなかった、でもどうしたら良いのか分からない」という悩みを抱えた方が多くいらっしゃいました。
ちなみにサービス開始から4年ほど経ち、トレーナーの数も今では100名以上になりましたが、最初は1人だったんですよ。
「話せる英語」のニーズが数年でより強くなった
「どうしたら英語力を上げることができるのか分からない、でも気づけば周りは外国人だらけで英語でのコミュニケーションを迫られる、少しでも早く確実に英語を身に付けたい」
そんな英語学習者の切実な悩みを肌で感じました。
まさか開校当時は数日間で200件もの問い合わせをいただくなんて想像もしていなかったんです。
私も現場でお客様と話していると、完全な日本企業でも、海外進出に伴い英語が必要になったり、海外から働くメンバーが日本にやってきたりと、英語の存在がどんどん身近になっていると感じています。
ENGLISH COMPANYの目的は短期間で学習の生産性を最大限に高め成果を出すことですので、いち早く英語を習得したい方達のニーズに合っていたのかもしれません。
英語の試験や資格で高得点を取ることよりも、現場で英語を使いこなせる能力の必要性がだんだん増えているのですね。
現場のトレーナーから見るENGLISH COMPANYの強みとは?
ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)の一番の強みは、トレーナーの専門性です。
受講生の方の英語力に関する課題を「素早く正しく」発見することができますので、3ヶ月で結果に繋げることができます。
その専門知識を使って3ヶ月で結果が出るようにトレーニングしてもらえるというのは、かなり嬉しいですね。
料金を見ると「値段が高い」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、通常のスクールで1年近くかかる学習を、短期間に集中してトレーニングをするので、コストパフォーマンスは良いのではないかと考えています。
3ヶ月で劇的な変化を感じてもらえます。
確かに、短期間集中して一気にレベルアップすることを考えると、コスパがいいと思います!
また、受講生が多くなるにつれてトレーナーも増えていき、現場のトレーナーからも教材やカリキュラムについて現場の声を反映した「生のフィードバック」をもらえるんです。
これは非常にありがたく感じていて、日々ENGLISH COMPANYをより良いスクールにしていくための励みとなっています。
「効率的な英語学習」を広めることがミッション
ENGLISH COMPANYの強みは、質の高いトレーナーだと考えております。
今後も専門性の高いトレーナーを採用して、英語コーチング業界はもちろん、英語業界を牽引していくような存在であり続けたいと考えております。
その一環として、今後はより多くのお客様にENGLISH COMPANYのメソッドを体感いただくために、パーソナルトレーニングだけでなく、グループレッスンの方もさらに充実させていきたいと考えております。
ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)は1人のトレーナーが丁寧にトレーニングをさせていただくため、1人のトレーナーに最大でも10名までしかお客様をつけられないのです。
グループレッスンでENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)のサービスをより多くの方が体験できるようになれば、お客様をお待たせすることも少なくなるかと考えております。
また、ENGLISH COMPANYを卒業した方が継続して学習ができる、卒業生専用のアプリケーションの開発にも力を入れていきたいと考えております。
「英語」だけに関わらず「教育全般」に目を向けて、効率的に学習するという教育的な価値観を広めていきたいです。
本日はありがとうございました。
ENGLISH COMPANYの専門性の高さには秘密があった
今回、田畑さんにインタビューをさせていただいて分かったのはENGLISH COMPANYにどうして質の良いトレーナーが集まるのか、という疑問の答え。
ENGLISH COMPANYは、英語教育や言語学の知識を持ったトレーナーが専門性を発揮できる場所なのです。
「どうしたら儲かるか」ではなく「どうしたら効率的に学習ができるのか」という教育者としての側面が、ENGLISH COMPANYには強いのだと感じました。
田畑さんとお話をしていて、田畑さん自身が本当に教育が好きで、本気で英語学習者の悩みを解決したいという思いが伝わってきました。
「ENGLISH COMPANYには教育が好きな人が集まっている。私もその一人なんです。」
と語っていた田畑さんの生き生きとした顔がとても印象的でした。
「効率的な英語学習がしたい」。そう思うすべての方に、今回ご紹介した「マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ」はおすすめです!
また、本書のエッセンスを実際にスクールで体験したい方は、「ENGLISH COMPANY」の体験レッスンを受けてみることをおすすめします。
ENGLISH COMPANYを体験した感想はこちら!
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