中学生にとって、どんな学習や体験が必要か
生徒の将来を考えるが故に、このような悩みを抱えている先生も多いと思います。
国内外問わず、国や地域が抱える問題について、学び体験させるスタディツアーはいかがでしょうか?
従来は現地参加となるスタディツアーの開催が多く、慣れない海外へいくことが難しい状況でした。
しかし、通信環境の発達やオンライン通話サービスの普及により、スタディツアーもオンラインで開催できるようになりました。
今回は中学生が参加するオンラインスタディツアーについて、実施する際のポイントを解説していきます。
この記事の目次
中学生がスタディツアーで学べること
過去に開催されていた中学生向けのスタディツアーに、フィリピンやカンボジアなどの貧困層を訪問するスタディツアーがありました。
テーマに沿ったボランティア活動や貧困地域、孤児院への訪問などを通して、その土地の歴史を学ぶことを目的としていました。
貧困層や孤児院などの視察などがあるスタディツアーは、「自分たちの普通は、国や地域が違えば贅沢である。」といった、自分の価値観を見直し、社会を見つめ直す機会になります。
また、スタディツアーは、多様性を受け入れ、柔軟な思考を育てる教育としても役立ちます。
環境によって様々な考え方があると気付く体験ができるので、自分の生活と比較することで相手の立場に立って考える力が育てられるでしょう。
学校では学べないような体験ができるのが、スタディツアーです。
中学生向けのスタディツアーはオンラインが安全安心
中学生向けの「オンラインスタディツアー」があるのは、ご存じでしょうか?
通信の発達によって、世界の社会問題が身近な問題に感じられる時代になりました。
過去には、フィリピンやカンボジアなどのオンラインスタディツアーが行われており、多くの中学生が参加しています。
ツアーの内容は、動画鑑賞をしてSDGs研修を受け、グループセッションの後、認定証がもらえるといった流れです。
VRでボランティア活動を体験できるスタディツアーもあるので、まるで現地にいるようなスタディツアーも行えます。
日本語サポートもありますので、言語に不安があっても心配ありません。
また、実際に渡航してスタディツアーに参加するより費用が安いのも人気の理由になっています。
海外渡航が必要なスタディツアーは、10万円以上かかるツアーがほとんどです。
参加費用がネックになって参加を躊躇していた人も、オンラインスタディツアーなら3千円ほどで参加が可能です。
オンラインスタディツアーでは、費用を心配せずに学べる環境が整ってきていますので、これからのオンラインスタディツアーへ参加する人も増えてくることが考えられます。
中学生向けオンラインスタディツアーの7つのポイント
中学生向けのオンラインスタディツアーを成功させるには、7つのポイントがあります。
オンラインスタディツアーを始める前に確認しておきたい重要なポイントなので、順番にご紹介していきます。
学習プログラムの一環として取り入れるために必要なプロセスもありますので、参考にしてみてください。
ポイント1:目的「なぜスタディツアーに参加するのか?」
オンラインスタディツアーに参加する理由は、以下の4つが挙げられます。
・さまざまな問題に直面する現地の生活や声を通して、社会問題の現状を知ることができる
・支援する人たちの話を聞いて、どういった支援や活動が必要か知ることができる
・もっと社会を良くするための意見交換を通して、問題を解決するための思考力を養う
・意見交換を通して、自分の意見を発言したり、相手の意見を聴く力を養う
ニュースでは報道されないような現実を自分の目で確かめられる体験ができるので、カルチャーショックを受ける生徒も多くいます。
スタディツアーに参加することは、社会問題に目を向けるきっかけになるでしょう。
ポイント2:行き先「海外?国内?スタディツアーでどこに行くのか?」
オンラインスタディツアーのツアー先を考える際には、今現在、世界や日本でどんな社会問題が起きているのか知る必要があります。
NGOやSDGsのサイトなどを参考に、どのような社会問題が起きているのか調べてみましょう。
貧困や孤児、フェアトレードなど、国際的な社会問題に関心がある場合は、海外のオンラインスタディツアーを検討してみましょう。
日本の地域活性化・災害復興・自然環境について関心がある場合は、国内のオンラインスタディツアーがおすすめです。
ここでのポイントは、参加する生徒が関心のあるテーマを扱ったオンラインスタディツアーを選ばせることです。
「知りたい」といった能動的な姿勢が、学ぶ上で重要です。
ポイント3:申込み「申込みはいつから始まるか?」
現地訪問するスタディツアーを申込む場合、事前の予約が必須です。
パスポートやビザの申請の他に、無犯罪証明書や予防接種証明書が必要な国もあります。
そういった書類を揃えるのに必要な期間は、約2ヶ月です。
準備期間を考えて最低3ヶ月前には、スタディツアーの申込みを済ませましょう。
オンラインスタディツアーは、開催日時が決められている場合がほとんどで、申込みは1ヶ月前から開始することが多いです。
必要な書類などはありませんので、気軽に参加できます。
また、学校やグループ参加などの団体向け貸切スタディツアーもあり、指定した日程で配信してもらうことも可能です。
ツアーを企画している団体に問い合わせてみましょう。
ポイント4:費用「スタディツアーはどれくらい費用がかかるのか?」
現地訪問するスタディツアーにかかる費用は、日程や訪問先によって異なります。
アジア地方は20万~30万ほどかかり、中東地方などは50万円以上かかるスタディツアーもあります。
参加費用の中に交通費・コーディネーター代・通訳代・宿泊代などが含まれていますが、観光費用や食事代が含まれていない場合もありますので事前に確認が必要です。
オンラインスタディツアーの場合、2時間のツアーに3千円ほどで参加できます。
チケット代の一部が義援金として寄付されるなど、オンラインスタディツアーに参加するだけで、支援になる場合もあります。
留学や実際に渡航するスタディツアーの費用に頭を悩ませていた方も、オンラインスタディツアーなら気軽に参加できるのが魅力です。
また、時間が短く比較的安価なツアーが多いので、1つだけでなく複数のオンラインスタディツアーに継続して参加することも可能です。
ポイント5:準備「オンラインスタディツアーにはどんな準備が必要か?」
オンラインスタディツアーには、ネット環境と通信機器の準備が必要です。
動画配信やオンライン通話サービスを通して学ぶツアーなので、インターネットが繋がったパソコンやテレビが必須です。
また、ツアー後にグループセッションなどがある場合は、カメラ付きのパソコンかタブレットで参加するとよいでしょう。
ポイント6:スケジュール「スタディツアー当日はどんなスケジュールか?」
オンラインスタディツアー当日のスケジュールは、もちろんツアー内容によって変わります。
視聴だけの場合と、グループセッションや現地の人とのオンラインでの交流が含まれる場合があります。
視聴だけの場合は、指定された日時に動画を視聴して終了です。
動画視聴の後は、解説やワークショップなどを行い、最後に感想などを共有する時間が設けられることもあります。
グループセッションがある場合は、オープニングの後にアイスブレイクという自己紹介の時間があり、テーマに沿った意見交換を行います。
現地で活動している人との意見交換も可能ですので、実際に訪問しているような時間を過ごせます。
オンラインスタディツアーの詳細ページに、おおまかなスケジュールがサイトに記載されていますので、確認してから申込むようにしましょう。
ポイント7:レポート「スタディツアーのレポートはどのような内容にするか?」
オンラインスタディツアー体験後のレポートは、素直な感想とそれについてどのような解決策を考えるのかを中心にまとめるのがおすすめです。
形式にはこだわらずに、自由な意見をレポートにまとめるのも学びに繋がります。
団体でオンラインスタディツアーに参加した場合は、グループを作り意見をまとめ発表すると多様な意見が聞けます。
明確な答えはないので、生徒の多様な意見を尊重する姿勢も大切です。
オンラインスタディツアーなら中学生でも参加しやすい!
中学生にはスタディツアーはまだ早い、と感じられる先生や保護者もいると思います。
中学生は、多感だからこそ流行などに関心が向きがちです。
しかし、新しい価値観でこれからの社会を作っているのは、今の若い人たちです。
スタディツアーのような社会問題に目を向ける機会を学校や先生が作ってあげることも大切かもしれませんね。
費用・時間・場所という点でとても参加しやすいですので、オンラインスタディツアーを企画してみてはいかがでしょうか?
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